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朝 京太郎「部長と真面目なデート…服装はどうしようか」 京太郎「健夜義姉さんと選んだより良子義姉さんと買いに行った服でいくか…さて今からどうしようか」 京太郎「15分前に着くように行けば良いからカピーと少し話すか」 カピー「パカパカ(なんだ、今日はいつにも増してお洒落じゃないか」 京太郎「いや、久って人とデートなんだよ」 カピー「パカパカ(デート…付き合ってるのか?」 京太郎「いや付き合ってない。好意ってよりも男友達としてだろ」 カピー「パカパカ(…鈍いのか鋭いのか解らないな。まあいい、主。」 京太郎「どうしたんだ、改めて」 カピー「パカパカ(今の高校は楽しいか?」 京太郎「ああ、楽しいぞ。咲や久達と麻雀を打てるしな」 カピー「パカパカ(そうか…それならよかった」 京太郎「どうしたんだよ、顔が歪んでるぞ」 カピー「パカパカ(いや無力だと悟ってな。それより早く行け、遅れるぞ」 京太郎「へんなカピーだな…それじゃあ行ってくる」 ガチャ……バタン カピー「パカパカ(別れの時が近付いてる…すまない、京太郎」 京太郎「すいません、待たしたみたいで」 久「別にいいわよ。あと須賀君、今日一日は敬語は無しよ」←おさげで赤のお洒落な服 京太郎「あっ、はい。久がそれでいいなら俺はそれでいいんだが…」 久「構わないわよ。デートなのに敬語の方が困るわ」 京太郎「それもそうですよね…そういえば今日は何処に行くんですか?」 久「……」 久「買い物でも行きましょうか」 京太郎「買い物ですか?」 久「そう。最初は映画とか行こうと考えたんだけど私の勘がショッピングに行ったら面白い事になるって告げてるのよ」 京太郎「そうなのか…久の勘は嫌な予感しかしないんだが」 久「そんな事ないわよ。私にとっても京太郎にとっても利益になる事よ」 京太郎「…まあ、久を信じるよ」 久「これとこれならどっちの方が似合うかしら?」 京太郎「こっちじゃないかな…そっちのは色合いが濃いから久の肌に合わないと思うし、こっちの方が綺麗系のモノだし」 久「そうなるのか…私的には濃い方が好きなんだけど。まあ、京太郎色に染められちゃおうかしら」ふふふ… 京太郎「ひ、久!恥ずかしいからこんな所でそんな事を言わないでくれ」カァァ 久「あっ、京太郎が照れた…貴重だわ」 京太郎「…もう出口で待ってる」 スタスタ… 久「よし、わたしもこの服を買わないとね」 ーーーーーーーー 京太郎「……」ぷくぅ 久「そんなに拗ねないでよ…普段の京太郎からは考えられないわよ」 京太郎「急にあんな事をあんな場所で言われたら誰だって赤くなる」 久「そんなものかしら?」 京太郎「そんなものだ。はぁ…それよりもそろそろお昼にしないか?時間も丁度いいくらいだし」 久「そ、それなら、いってみたい料理屋があるのよ!」 京太郎「それならそこにいくか」 久「ええ、こっちよ!」 ギュ… 京太郎「えっ!」 久「善は急げよ!」 久「こ、ここよ」 京太郎(…ここって義姉さん達とよく来るフレンチじゃないか。水一杯800円、最低コースが確か7500だったな……財布には一応、カードと現金で6万弱あったはず。久の反応を見る限り誰かに言われて来たらこんなんだったってところか……一ヶ月お弁当を抜いて晩飯の小鉢を無くすか) 久「き、京太郎…やっぱりそこらへんのお店に…」 京太郎「大丈夫…折角だから俺が奢りますよ」 久「えっ?」 ガラン… ウェイター「これは須賀様。今日はお一人ですか?」 京太郎「いえ、後ろの女性とデートです。席は空いてますか?」 ウェイター「勿論でございます。須賀様が彼女を連れてご来店なさったのに返したら私共の恥になります。どうぞこちらへ」 京太郎「ありがとうございます」 スッ…←久の手をゆっくりと引きながらウェイターについて行く 久「京太郎、ここによく来るの?」←小声 京太郎「良子義姉さんのお気に入りなんですよ、ここ」 久「で、でも私お金が…」 京太郎「俺色に染まってくれるなら喜んで金ぐらい払うよ」ニコニコ 久「うぅ…」カァァ 久「あ、美味しい」 京太郎「なら良かった」 久「戒能プロと良くここに来るの?」 京太郎「二人ではあんまりかな…健夜義姉さんも入れて家族皆で来ますね。ただ誰かと二人で食べに行くのは久が初めてかな」 久「そ、そうなんだ」 京太郎「それよりも久は誰にこの店を聞いたんだ?」 久「それは…」 ザっ… 藤田「私だ。まさか普通に入ってくるとは思わなかったよ…須賀京太郎」 京太郎「……お久しぶりですね、藤田プロ」 藤田「今日はリベンジしに来たんだ…今日の為にカツ丼を我慢してな!」 久「えっ?」 京太郎「つまり久をダシにして俺を釣ったって事ですか?」 藤田「まあ、そうとも言うな。久とあんたにリベンジする為にな」 京太郎「……らないな。リベンジって事はあと一人プロが居るんでしょ?」 藤田「ああ、居るとも。私が呼んだのは…」 藤田「三尋木咏プロだ」 咏「初めまして言いたいとこだけど久しぶりだね?京太郎」 京太郎「咏さんかよ…」 咏「おいおい、私じゃダメなのかよ。そこは喜ぶ所だろ!わっかんねーけど」 京太郎「日本代表の先鋒が高校生を相手する為に来た事が俺には解りません…」 咏「いやまあ、ぶっちゃけ大沼プロに話を聞かなかったら来なかった」 京太郎「……おの爺さん」 咏「知ってるかい京太郎。今、プロの間で大沼プロが若返ったって有名だよ。あんたがそれに絡んでる事も私は知ってる…あの時のガキがここまで来ると感慨深いね?」 京太郎「……」 咏「それに連れの女の子もすまんね…ただまあ、打ちたくなったんだ。あの時の私の判断が間違っていたのか正しかったのかを…」 久「判断?」 咏「なんだあんた知らないんだね。京太郎は…」 京太郎「咏さん、それ以上言ったら健夜義姉さんに言いつけますよ?咏さんに虐めれって」 咏「それは勘弁願いたいね」 藤田「ならそろそろ行こうか」 京太郎「解りました。久、早くでよう」伝票に視線を走らせて、久にウインクする 久「そうね」←プロ二人に軽く頭を下げて通り抜ける 京太郎「ごちそうさまです、藤田プロ」←久の後ろを着いて行く 藤田「えっ?」 咏「はめられたねー。まあ、わかんねーけど」ケラケラ…←さっさと店の外に出る。 藤田「えっ、えっ?」 ウェイター「ありがとうございます。お会計、○万5000円です」 藤田「か、カードでお願いします」 京太郎「……」 久「もしかして怒ってる?」 京太郎「怒ってない…」 久「ごめんなさい、私の考えが浅かったから…」 京太郎「久は悪くない。悪いのは大人げないプロ達だ。それ以上に麻雀が打てる事を喜んでる自分が嫌なんだ」 久「…ふふふ…京太郎らしいね」 京太郎「えっ?」 久「ううん、何でもない。京太郎、この間は足で纏いだったけど今度はきちんと京太郎の隣に居るから…ちゃんと見てなさいよ」 京太郎「えっ、はい」 久「よろしい…なら勝ちにいきますか!」 藤田「さて始めるか」 咏「本気でいくから…京太郎、成長を見せてくれよ」ゴッ… 京太郎「…全力で行きます」ゴッ 久(ここで勝つ!) 京太郎(親番…) 京太郎(今日は龍門渕みたいに言い訳などしない…咏さんに勝ちたいから俺に勝たせてくれ!……あれ、なんか前と違う気が…いや、そんな事よりもこれで咏さんをブチ抜く!) 久(京太郎の親番を飛ばす必要はない……でもなんでかしら、勘が凄く冴えている) 咏(おいおい…もう立派な魔物じゃないか。しらんけど…。ああ本当にモッタイナイ、あの時に気がついていたらこの子はわたしのモノだったんだ…あの二人が憎らしいね) コトン… ザシュ…←槍で咏が貫かれる 咏「なっ!」 咏「日本代表をあんまり舐めるなよ!立直!」ゴウ… 焦土発動 京太郎(…ベタ降りだな) 藤田(巻き込まれかねないぞ!) 咏「ツモ!8100.4100!」 京太郎(槍が強化されてる……健夜義姉さんとは違う支配…影を縛る感じは…衣か?また今度お礼を言わなくちゃな) 咏(わかんねえ…釣り逃がした魚は大きく見えるって言うけど本当だね。私は鯛どころか本マグロを釣り損ねた気分だよ) コトン… ザシュ…バシュ…←二本目の槍が貫き、影が咏を縛り上げる 京太郎「ロン…16000です!」 咏(本当に良い男になったじゃないか!) 京太郎(…来たか。大三元聴牌) 久(京太郎の手牌が凶悪だって事がなんとなく解る…てか、強過ぎでしょ、京太郎!) 咏(小鍛冶プロと良子を敵に回してでも京太郎が欲しくなってきた…わかんねえ、なんで昔の私は見誤った。京太郎は現に良子達を見捨てていない…魔物を怖がらずに側に居てくれているのに…本当にバカだねい) コトン…… ドス… 咏(なっ!!) 京太郎「ロン…大三元です」 咏(あっ、もうダメかもしれない…惚れるわ、これは) 京太郎 76900 久 20900 咏 -18700 藤田 20900 京太郎が勝利しました 京太郎「ありがとうございました」ふぅ 咏「…まさか私が飛ぶなんてね、流石あの二人を姉に持つ男って事なのか?しらんけど」 京太郎「そうですね…あの二人に恥無いように打ってきたつもりです」 咏「そうかい…ああ、京太郎一つだけ言っておくよ」 京太郎「はい?」 咏「よく諦めずにその高みに辿り着いた…あんたを見捨てた私が言える事じゃないけど本当に良く努力した。あの時の私は間違っていたよ」 京太郎「ありがとうございます…その言葉が聞けただけで嬉しいです。今も昔もあの時の四人は貴方を含めて、俺の憧れであり俺の目標です。今回は俺が勝ちました…ですが次はわかりません。だからまた俺と打ってください」 咏「こちらこそ頼むよ」 ーーーーーー 久「おーい藤田プロー…だめだ真っ白に燃え尽きてる」 咏「そう言えばそこの女の子」 久「わ、私ですか?」 咏「そう君だ…大沼プロにも誘われたけどGWの合宿には私も行ってあげるからよろしく」 久「えっ?」 咏「大沼プロにさ、京太郎に負けたら合宿の先生に誘われたんだよ、迷惑じゃなければ教えてあげるってこと。しらんけど」 久「ぜひお願いします!」 ーーーー 咏「そろそろ私達はいくよ…いつまで雀荘にアレを置いとく訳にもいかないしね」 藤田「……」←真っ白 京太郎「今日はありがとうございました」 咏「別にお礼を言われる事じゃないさ…それじゃあな京太郎。また逢おう」 ズルズル 京太郎「俺達もそろそろ帰りますか?」 久「そうね今日は何だか疲れたわ」 帰り道 久「ねえ京太郎」 京太郎「どうかしたか?」 久「三尋木プロと何があったの?」 京太郎「…言わなきゃダメか?」 久「うんうん、別に言いたくなかったらそれでも良いんだ。たださ、私は京太郎の事を何も知らないだなって思って」 京太郎「会ってまだ一ヶ月も経ってないからな……俺の口からは偏見が入るからさ、GWの合宿の時に三尋木プロに聞くといい。あの卓にいた久にはその資格がある。ただまあ、話を聞いて同情とかはしないで欲しいかな」 久「わかったわ…同情して欲しそうに聞こえるわよ?」 京太郎「そうか?正直、自分でも解らないんだよ。今がさ幸せ過ぎてな。久ともデートできてるしな」 久「本当に天生のタラシね…」小言 京太郎「?まあ、今の俺にしたら過去や未来よりも今が大事って事かな」ワハハ 夜 京太郎「最近イベントが多いな……これはまさかフラグが建ってるとか…そんな訳ないか」 京太郎「…よし、咲に姉談義をしよう。とりあえず…最近、照とどんな感じか聞いてみるか」 ピッ From 咲 普通だよ。お互いGWが忙しくて会えないのが残念かな。 京太郎「会えないのか…GWに旅行に行く俺は勝ち組っと…」 From 咲 お土産楽しみにしてるね。何処に行くの? 京太郎「良子義姉さんの熱望により岩手に行くっと…」 From 咲 岩手なら大丈夫かな…楽しんできてね。 京太郎「何が大丈夫なのかわからないが…まあ、楽しんでくるよっと…」 From 咲 それじゃあ、おやすみ。また学校でね。 京太郎「おやすみっと…あれ、姉自慢するつもりだったんだけどな」 ーーーーー 咲「大阪や東京…鹿児島とかだったら京ちゃんが色んなフラグ建ててくるけど田舎の岩手なら大丈夫だよね?」 4月28日 朝 京太郎「さて…もうすぐ旅行だな」 京太郎「お弁当を作るか」 カピー「パカパカ(今日の弁当は中華か…本当に万能だな) ーーーー 昼 京太郎「何処で食べよう」 京太郎「……」もぐもぐ 和「……」 京太郎「…もう少し濃くて良かったな」もぐもぐ 和「……」 すぅ… 京太郎「中華はお弁当に向かないな…出来たてが一番美味しい」 和「……」 ストン… 京太郎「えっ?」 和「また一人で食べてるんですか?」 京太郎「なんだ、和か」 和「なんだとは失礼ですね」 京太郎「和だって一人じゃないか」 和「咲さんは図書室、優希は課題に追われてるんです」 京太郎「あいつららしいな」ワハハ 和「須賀君、今日は一つお願いがあります」 京太郎「なんだ?」 和「私と本気で打って欲しいんです」 京太郎「はっ?」 和「だから私と…」 京太郎「待て和。俺はお前と本気で打ってるぞ」 和「全力ではありませんよね?」 京太郎「どうしてそう思う」 和「咲さんが不満を言ってましたから」 京太郎「……SOAじゃなかったのか?」 和「もちろん今でもそう思ってます。ですが部長が持っていた棋譜を見た時に須賀君のアガリ方は異常でした。私にはその技術が必要なんです」 京太郎「勝つ為にか?」 和「…皆といる為にです」 京太郎「そうか…なら放課後に俺、和、咲、久で打つか」 和「はい、ご教授お願いします」 京太郎「あんまり期待するなよ」 和「期待してますよ」ぐぅぅ… 京太郎「…もしかして昼まだなのか?」 和「い、家に置き忘れて…」 京太郎「仕方ないな、ほら、あーん」 和「い、いいですよ!」 京太郎「うるさい、忘れた奴が悪い。ほら、あーんだ」 和「あーん」ぱく… 和「美味しい…」 京太郎「俺の自信作だからな。ほら次だ。あーん」 和「……あーん」 咏「私は京太郎が欲しい」 良子「えっ?」 健夜「えっ?」 咏「昨日さ、京太郎と真面目に麻雀を打って、満貫、倍満、役満の槍で撃ち抜かれて気が付いた…あの時の私は間違ってた。だから私は京太郎が欲しいんだ」 良子「…それは身勝手ですよ、咏」 咏「自分が言ってる事が身勝手だってわかってる…わかんねえとかで誤魔化すつもりはない。だから今日は宣戦布告にきた」 健夜「宣戦布告?」 咏「そう、宣戦布告。あの時の清算は絶対にできない…だから私は貴方達に麻雀に勝ったら京太郎にこの気持ちをぶつける」 良子「それはつまり…」ゴゴゴ… 健夜「私達に勝つつもりなんだね」ドドド… 咏「ああ…私が勝つ」ゴゴゴ… ??「皆さん、お茶が入りましたよ?」 健夜「……」 良子「……」 咏「……」 ??「食べないんですか?」 一同「食べる!」 京太郎「さて…全力で打つなら槍もだよな。でも槍が最近変なんだよな。プロを撃ち抜いたからか…」 久「何をぶつぶつ言ってるのよ?」 京太郎「久か…いや、和が全力で打って欲しいと頼まれたから全力で打つ事になった」 久「えっ?」 京太郎「卓のメンバーは、俺、久、咲、和の四人」 久「私!?」 京太郎「そう、久が最近一番信頼できるから…急にごめんな」 久「べ、別に構わないけど…私も京太郎に勝ちたいから全力で挑むわよ?」 京太郎「ああ、お互い全力で打とう」 咲「今日は全力なんだよね、京ちゃん?」 京太郎「ああ、今日は全力だ」 咲「なら私も全力でいくよ」ゴッ… 和(負けない…負けられない) 久「さて久しぶりに本気で打とうかしら!」おさげにする 咲「私が親だね…行くよ、京ちゃん」ゴッ… 京太郎(…あれ、俺もしかしたら死ぬんじゃないか) 久(直感が告げてる…これを切ったら私が負ける) パタン… 咲(…京ちゃんが遠い、遠い位置にいる。嫌だよ、そんな遠い位置に行っちゃ駄目だよ!) パタン… 和(満貫確定…) パタン…ドス… 和「えっ…」←胸元を見ると真紅の槍が突き刺さっている。 京太郎「ロン…純正九連宝燈、Wは無しだから32000だ」 和「は、はい…」←胸元から槍が消えている 京太郎 57000 久 25000 咲 25000 和 -7000 京太郎が勝利しました。 京太郎「……」 ドクン…ドクン… 久「純正九連宝…京太郎…」 咲「京ちゃん、それは上がったら駄目だって健夜さんが…」 京太郎「和、これが俺の全力だ」 和「偶々です、偶々上がったんです…ありえません、純正九連宝を故意で上がるなんてそんなオカルトありえません!」 バン… 京太郎「ならもう一戦するか?」 和「そ、それは…」ガクガク…←震える 京太郎「視えたんだな…」 和「SOA…SOA」 京太郎「…久、今日はあがります。和は俺が責任を持って送って行きます…すいません」 和「SOA…」 咲「行っちゃ駄目だよ、京ちゃん!なんで、なんで健夜さんと良子さんとの約束を破ったの?破ったら死ぬって言われてたのに…」 京太郎「…全力でいくと言ったからな」 咲「京ちゃん!、ふざけてる時じゃ…」 京太郎「死なない…良子義姉さんには連絡するなよ。健夜義姉さんにもな。それでは…」 ギュ… 和「えっ?」 京太郎「ついてこい…送っていく。役満当てた俺が言うべきじゃないかもしれないけど…時間がないかもしれないからな。ごめんな」 コトコト… 和「………」 京太郎「……」 和「さっきのやりとりはなんですか?」 京太郎「うん?何がだ?」 和「いや、咲さんが言ってたあがったら駄目だって…」 京太郎「ああ……昔な、俺と咲、咲の姉さんはよく義姉さん達に麻雀を教えてもらってたんだ」 和「それで」 京太郎「その時に役満を教わる時があったんだ。そこに咲と照…咲の姉がトラウマになる事があったんだ。純正九連宝燈を上がると魔物か天使のどっちかがやってきて死か願い事を叶えてくれるって…それで良子義姉さんが悪ノリして魔物のフリをして脅かしたんだ…俺たちをね。その時からトラウマなんだよ」 和「えっ、それだけですか?」 京太郎「それだけ。」 和「えっ、死ぬんじゃ無いんですか?咲さんは本当にそう思ってたんじゃ…」 京太郎「三回。俺は目の前で純正九連宝燈を上がられたぞ。義姉さん二人に…」 和「……咲さんにその事は…」 京太郎「その度に天使が魔物を倒したと教え込まれてたんだよ、咲は」 和「ふふふ…なんですかそれは」 京太郎「俺と咲の昔話だ」 和「あっ、ここです…私の家です」 京太郎「そうなのか。なら俺はこれで…」 和「ま、待ってください…す、少しだけあがって行きませんか?」 京太郎「なら少しだけお邪魔しようかな」 和「はい!少しだけ待っておいて下さい、色々と準備があるので」 バタン… 京太郎「…準備?ああ、健夜義姉さんがいつもしてる事だな」 5分後 和「ハァハァ…ど、どうぞ」 京太郎「お、お邪魔します」 京太郎(靴が男モノの二足…スリッパは普通…カーテンは無地…母親がいないのか?) 和「こ、此方です」 トテトテ… 京太郎(…やっぱり母親はいないんだな) 和「どうかしたんですか?」 京太郎「いや、誰もいないから不用心だなと思って」 和「えっ?」 京太郎「いや、俺が和を襲ったらどうするんだよ」 和「えっあ…」カァァ… 京太郎「あっ、冗談、冗談だから引かないでくれ」 和「わ、私は須賀君の事を信頼してますから引いてません!」カァァ… 京太郎「そ、それならよかった」カァァ… 和「こ、この部屋で待っていてください」 京太郎「わかった」 バタン… 京太郎「部屋に自動麻雀…見覚えのあるエトペン人魚…てか、ここ和の部屋か。それならあまりみるのも止めとくか。てっきりリビングとかで和が落ち着くまで話をするもんだと思ったんだがな」 ーーーーーーーー 和「お口に合うかわかりませんが」 カチャ…←紅茶が置かれる。 京太郎「お、ありがとう」 和「須賀君は…私がオカルトを認めるべきだと思いますか?」 京太郎「いや、全くそんな事は思わないぞ」 和「えっ?」 京太郎「義姉さん達がオカルトもデジタルも所詮は麻雀の一部でしかないって俺に教えてくれた。俺が和の言うオカルトを手を出したのはぶっちゃけ、義姉さん達に憧れたからだ…毎回、義姉さん達と麻雀をすると世界が歪んだり幽霊みたいなのを見たりした。でもまあ、それ等は実態のないモノで俺が義姉さん達の迫力に呑まれてみた錯覚かもしれない…だけどそれ等は年頃の俺には余りにもかっこよく視えた」 和「……」 京太郎「だから義姉さん達を模倣し取り込み、あんな迫力を出せるようになっただけだ。だから和は…」 京太郎「甘えるな」 和「えっ?」 京太郎「無いからなにが駄目なんだ?たかがオカルトが無いぐらいで今までの自分を否定するな。和が今、泣いて叫んで否定したのは和に負けた人間が打ってきた人間の麻雀の否定だ…俺はそれだけは認める訳にはいかない」 和「わ、私はそんなつもりじゃ…」 京太郎「そんなつもりはなくても俺にはそう聞こえる。オカルトなんてモノは結局は心の持ちよう、認めたくないなら認めずに自分の麻雀で勝利を目指せば良い。それだけの事なんだ。オカルト如きで和が否定されてたまるか」 和「なら私はどうすればいいんですか…誰かの責にしたら駄目なんですか?甘えさしてくださいよ…誰かに縋らせてくださいよ…一人で立つのには疲れたんです。オカルトを認めてもいい、デジタルを捨ててもいい…だから私を…」 バチン… 京太郎「立って歩け。俺が知ってる原村和は諦めない人間だった。たかがW役満の槍に刺されたぐらいで諦めなかった人間だ」 和「あ、貴方に何が解るんですか!!父と母は別居、小さい頃から転校を繰り返して仲の良くなった友達と離れ離れになって、それでも麻雀は続けてきた!インターミドルで優勝して、お父さんに優希と同じく高校に行かせてもらって…そしてまたインターハイで優勝しないといけなくなって!なのにオカルトなんて訳の解らないモノが麻雀には存在してて、私にはそれがない!私はまだ皆と居たいんです!オカルトなんて訳の解らないモノと戦わないといけないんですよ!一人で!私はそれを認めたくないから!」 京太郎「…それが答えだろ」 和「えっ…?」 京太郎「オカルトを否定して勝つ。簡単な答えで実に解りやすいじゃないか。気に入らないなら否定すればいい」 和「……」 京太郎「そんなオカルトありえません。そう言って薙ぎ払って勝てばいい。違うか?」 和「そ、そうですが…」 京太郎「なあ、和…少しだけ気をはりすぎてんだよ。一人で勝つ必要はないだろ。俺は何処にいてもお前の味方だ」 ダキ… 和「わ、私は…うわぁぁぁん」 京太郎「頑張ったな…和」 和「も、もう…大丈夫です」 京太郎「そ、そうか」 サッ… 和「見苦しい所を見せてしまってすいません」 京太郎「いや、全然構わないぞ。泣き顔の和も中々に可愛かったしな」ワハハ ボフン…←京太郎の顔面にエトペンがあたる 和「…京太郎君のばか」小声 京太郎「…てか、俺はソロソロ帰るわ。飯の時間だし」 和「えっ…あ、あの良かったらここで食べませんか?」 京太郎「はっ?」 和「だから食べて行きませんか?」 京太郎「誰が」 和「須賀君が」 京太郎「何処で」 和「この家でです」 京太郎「い、いやいや、和の父親が帰ってきたら変な勘違いが発生…」 和「だ、大丈夫です。き、今日はお父さんは帰ってきませんから」カァァ… 京太郎(冷静に考えろよ俺…これっていつぞやのはやりさんの時のパターンだ。貞操の危機ではないはずだ。飯に変な薬もないよな……義姉さんに電話したいがしたらシスコん変態野郎の烙印が押されかねない…) 和「……♪」 トントン… 京太郎(それにしても絵になるよな。女の子が料理してる姿なんて久しぶりに……あれ、最後にキッチンに立ってる女の人を見たのは……あれ?) 和「…できました!」 京太郎「おお、肉じゃがか…」 和「口に合うかわかりませんが」 京太郎「いやいや、普通に良い香りだし…ジャガイモもとかもきちんと処理されてるし。お腹が減ってる俺からしたらご馳走に見えるぞ!」 コトン…←皿が置かれる 和「須賀君ほどではないですが…」 京太郎「俺の料理なんて和の料理に比べたら価値が違うからな」ワハハ 和「それは褒めてるんですか?」 京太郎「褒めてるぞ?」 和「そういうことにしときます。そ、それで須賀君…」 京太郎「うん?」 和「あ、あーん」カァァ 京太郎「…えっ…」 和「お腹がすいてる人が悪いんですよね?」 京太郎「なっ…!あ、あーん…」 和「あーん」 パク… 和「ど、どうですか?」 京太郎「…美味いな」 和「そ、そうですか…よかった…ホッ…」 京太郎「和、箸借りるぞ」 スッ←和の手から箸をとる 京太郎「ほら、あーんだ…」 和「わ、私は良いですよ!」 京太郎「ダメだ…あーんだ」 和「うぅ…あーん」 パク… 京太郎「なっ、美味しいだろ」 和「そ、そうですね…作ったのは私ですよ!」 京太郎「はは、そうだったな」 和「そうですよ!」 ーーーーーー 和「本当に今日はありがとうございました…こんな夜遅くなってしまって…泊まって行っていいんですよ?」 京太郎「泊まらないぞ。俺が和を襲ってしまうからな」ワハハ 和「…別にいいですよ?」 京太郎「えっ?」 和「冗談ですよ、冗談」フフ… 京太郎「全くドキドキしたじゃないか…それじゃあ、また明日な」 和「はい、また明日」 タッタッタッタ… 和「冗談なんか私はいいませんよ、京太郎君」 バタン… ーーーーーーー 夜 京太郎「さてどうしようか」 京太郎「……ネット麻雀でもするか。龍門渕さんとぼっちさんを呼ぶか」 ーーーーーー 透華「…麻雀のお誘い…ハギヨシ!」 ハギヨシ「はっ!もう準備はできてます」 衣「どうかしたのか、とーか?」 透華「い、いえ、少しネット麻雀で誘われまして…」 衣「そうなのか…現実では打たないのか?」 透華「私や一なら大丈夫ですが…純や智紀がもちませんわよ?」 衣「うー…そうだにい…きょーたろーを呼ぼう」 透華「そうですわね…お礼と言わないといけませんしね」 ーーーーーー ??「また京さんが誘ってくれたよー!」 ーーーーーー 京太郎「良し、勝った…。あれウィスがきてる」 京太郎「あ、ピーチさんからだ…この人と結構打つのにこうやってウィスするのは初めてだよな」 ピーチ「京さんは強いっすね」 京「ありがとう。偶々もあるんですけどね」 ピーチ「私とやってる時はほぼ一位じゃないっすか!羨ましいっす」 京「ならまた一緒に打ちませんか?俺もピーチさんの内筋とか参考になりますし」 ピーチ「いいっすよ!ネットでしかできないっすからね」 京太郎「さて…明日も早いから寝るとしようか」 バチン… 京太郎「えっ…ブレーカーが落ちた?」部屋が真っ黒になる ガチャ…ガチャ…←何かが階段を登ってくる音 京太郎「…おいおい、まさか本当に魔物が来るってのか?」 ガチャ…←京太郎の部屋の前で音が泊まる。 ガチャ…←ゆっくりと扉が開き 京太郎「ゴクリ…」 健夜「き、京くん、だ、大丈夫?」ブルブル… 京太郎「えっ?健夜義姉さん?」 健夜「う、うん、私だよ」 真っ暗で何も見えない 京太郎「ち、ちょっとだけそこで待ってて!急いでブレーカーを…」 健夜「えっ…嫌だよ、京君怖いよ…」ブルブル 京太郎「…わかった。落ち着こう、一緒に行こう」 健夜「う、うん」 京太郎「手摺りに手を置いといてくれ」 健夜「う、うん…」 ガチャ… 京太郎「そっちに行くから」 スッ……←扉に近づいて行き、手探りで手を探す ピタ…←健夜の手に当たる」 健夜「ヒャッ!」 京太郎「これは健夜義姉さんの手?」 健夜「う、うん」 ギュッ←健夜の手を握り 京太郎「それじゃあ、行くから」 健夜「う、うん…」カァァ ーーーーー パチ… 京太郎「それでどうして家に帰ってきたんだ?」 健夜「咲ちゃんが京君が危ないって聞いたから慌てて帰ってきたんだよ」 京太郎「……咲か。あれなんだよ、純正九連宝燈を上がったから咲が昔のトラウマを思い出したんだよ」 健夜「えっ…?純正九連宝燈あがったの?」 京太郎「ああ、初めてだったからな」ワハハ 健夜「…何もなかった?」 京太郎「ああ、魔物も天使もこなかったよ」ニコニコ 健夜(…あれ、魔物が来なかったの?…来なかったんなら別にいいかな。) 京太郎「もう遅いからソロソロ寝るけど健夜義姉さんはどうする?」 健夜「こ、怖いから一緒に寝ていいかな?」 京太郎「…来んかいだけだぞ」 健夜「ありがとう京君!」 ダキ… 4月28日 朝 京太郎「……健夜義姉さんが隣で寝てる?……夢かな」 健夜「きょーくん…」 京太郎「…夢じゃなかった」 京太郎「……眠い…健夜義姉さんも居るし……寝よう…zzz」 ーーーーー 健夜(…うぅん…もう朝かな?あれ目が開けられない) 京太郎「…zzz」 健夜(…京君に抱きしめられてて動けないんだ!!)カァァ… 京太郎「…健夜……」 健夜(よ、呼び捨てとかまだ早いよ!) 京太郎「……けっこん…」 健夜(えっ…私、京君と結婚するの?……むきゅぅうう)気絶 京太郎「……犯人はヤス……」 カピー「パカパカ(…すくいようがないタラしだな…全く、昨日はわたしが居たから良かったものの…久しぶりに……なるのは辛かったんだぞ。神託も解決したみたいだが…別れはもうすぐなんだがな) ーーーーーー 京太郎「……今何時だ」 11時26分 京太郎「遅刻だー!!!!!」 昼 京太郎「ハァハァ…何処かで休もう」 屋上 京太郎「………ハァ…疲れた」 まこ「何が疲れたんじゃ?」 京太郎「いや、起きたら11時30分だったんだ…慌てて起きてきたから何も買う暇もなくて……あれ、俺は誰と喋ってるんだ?」 まこ「わしじゃよ」 京太郎「ああ、染谷先輩か」 まこ「ああとはなんじゃ、ああとは…まあいいわ。京太郎飯はないのか?」 京太郎「は、はい…財布に金もいれてくるのを忘れてて…」 まこ「お主もそんな凡ミスをするんじゃの…おにぎりが余ってるから食べるか?」 京太郎「た、たべます!」 まこ「ほれ、拝むといい!」 京太郎「いただきます」 もぐもぐ… まこ「食べ方は綺麗なんじゃな」 京太郎「義姉さんに仕込まれてましたから」 まこ「そうなのか…苦労してきたみたいじゃの」 京太郎「ええまあ…色々と大変でしたよ」 まこ「じゃろうな…」 放課後 京太郎「先生にしんぱいされてしまった…二度寝は控えないとな」 繁華街 京太郎「…久しぶりに繁華街に行くか」 ーーーーーーー 京太郎「……とりあえずATMで金を降ろたし買い物だな」 バタン… 京太郎「あっ、すみません」 ゆみ「すまない…あっ!」 京太郎「あっ…」 ゆみ「君はこの間の…あの時は本当にすまなかった」 京太郎「別に気にしてませんよ。誰にだって間違いはありますし」 ゆみ「そう言ってくれると助かるんだが…この間の詫びがしたいから私とお茶でもしないか?」 京太郎「…は、はぁ…別に構いませんが」 京太郎(この人…性別が男ならタラしだったんだろうな) ゆみ「ならわたしのオススメのカフェに行こう。ここは少々うるさすぎる」 京太郎「は、はい…」 ーーーーー ゆみ「改めて自己紹介から…私は鶴賀高校三年加治木ゆみだ」 京太郎「清澄高校一年、須賀京太郎です」 ゆみ「須賀君、あの時は本当にもうしわけなかった…後で自分で考えてみても早とちりすぎた」 京太郎「もう本当に気にしてませんから。誰にでも間違いはありますから」 ゆみ「…だが」 京太郎「だがもしかしもありせん。貴女みたいな美人に謝られたら胃が痛くなるんですよ」 ゆみ「うぅ…分かった、もうこの話題はやめだ」 京太郎「はい、それがいいですよ」 ゆみ「……」 京太郎「……」 ゆみ(な、何故喋らない!」 京太郎(……なんだろう、この人誰かに似てるんだよな) ゆみ「君は麻雀を打つのか?」 京太郎「えっ、はい、そこそこ打てますよ」 ゆみ「そ、そうか…どれくらい打てるんだ?」 京太郎「最近はそこそこ勝てるようなりましたがそれまでは義姉さん達にボコボコにされてました」 ゆみ(なんだ、初心者か?それなら…) ゆみ「それなら私と麻雀を今から打たないか?」 京太郎「えっ?」 ゆみ「いや、私もそこそこ麻雀を打つからな…よかったらと思って」 京太郎(……どうしようか) 京太郎「別にかまいませんよ」 ゆみ「なら行こうか」 ーーーーーーーーー 雀荘 ゆみ「なら軽く打ってみるか」 モブA「よろしくな」 モブB「頼む」 京太郎「よろしくお願いします」 ーーーーー 京太郎「ロン、跳満」 ゆみ「えっ?」 京太郎「ツモ6000オール」 ゆみ「……」 京太郎「ツモ8000オール」 キングクリムゾン! 帰り ゆみ「す、須賀君…君は初心者じゃないのか?」 京太郎「えっ?初心者なんかじゃないですよ。一応ものごころついた時には打ってましたよ?」 ゆみ「な、なら…勝てないってのは?」 京太郎「義姉さん二人と義姉さん達の友人としか打たなかったからずっと負けてたんですよ」ワハハ… ゆみ「…因みに君の姉の名前を聞いていいですか?」 京太郎「…秘密ですよ?」 ゆみ「ああ、秘密にする」 京太郎「小鍛冶健夜と戒能良子ですよ」 ゆみ「はっ?」 京太郎「これが一応証拠写真です」 携帯の待ち受け画面を見せて ゆみ「ほ、本当なのか…」 京太郎「はい、自慢の義姉達ですよ」 ゆみ「…君は私の麻雀を見てどう思った?」 京太郎「…相手の癖を見抜いてそれにつけ込む麻雀ですよね。強かにかつ柔軟な麻雀だと思いました」 ゆみ「どうやったらこれから伸びると思う?」 京太郎「…それは俺に聞かないといけない事ですか?」 ゆみ「ああ、私はつよくならないといけないからな」 京太郎「……本当の化物と出会う事を勧めます。一線を超えるか超えないかで差はできますから」 ゆみ「えっ?」 京太郎「わかり易く言うと、肌で上位プレイヤーと打った方が伸びるって話です」 ゆみ「……君はそれには当てはまらないのか?」 京太郎「さあ…。俺はまだまだ青二才ですから」ゴッ… ゆみ「………また今度私と全力で打ってはくれないか?」 京太郎「ええ、機会があれば喜んで」 ゆみ「…それじゃあ、わたしはそろそろ帰るよ」 京太郎「今日はありがとうございました」 ゆみ「こっちこそありがとう。またな」 京太郎「……ええ、また」 スタスタ… ゆみ「…次は勝つ」 夜 京太郎「明後日から岩手旅行か」 京太郎「カピーと話すか」 カピー「パカパカ(なんだ、最近は私を放置してたのに報酬だけは貰いにきたのか?)」 京太郎「いや、放置してたわけじゃなくて…てか、報酬ってなんだ?」 カピー「パカパカ(お前は鳥頭か?全く……原村和をオカルト麻雀で叩き潰し、SOAの概念を破壊して立ち直さしただろ。それの報酬だ)」 京太郎「ああ…あれか神託報酬か」 カピー「パカパカ(そう、それだ。神託は実行されなければペナルティだが実行し成功したら報酬が出るからな。さて今回は最難関の一つを最上の結果で終わらしたからな…選択肢をやろう。一つは麻雀力とオカルトの補正。二つ目は原村和に対する補正だがこれはもう意味がない…あの小娘は答えを自分で決めたからな。三つ目は能力の成長…今なら氷天の種を最良の形で芽吹かすくらいか。さあ選べ」 京太郎「俺は…」 京太郎「ならその種を開花さしてくれ…正直、今オカルトや麻雀力が上がっても実感ができない」 カピー「パカパカ(堅実的だな…まあいい、外部からの干渉が激しいが私はそんなモノには負けんよ。今回は開花だけだ)」 パキン… 京太郎「あれなんかが割れた?」 カピー「パカパカ(開花したと言え。これはサービスだから良く聞いておけ主…もうすぐ大事な選択を主は迫られる。その時に何が大事かではなく、これからどうするかを考えろ。過去は忘れれば良いと凡夫はぬかすが、過去が主の原点だ。原点を忘れた人間に価値は無い」 京太郎「あ、ああ…なあ、カピー、お前は本当にカピパラか?」 カピー「パカパカ(ああ、普通のカピパラだぞ。なにを言っているんだ?」 4月30日 京太郎「今日は何をしようか…」 京太郎「冷蔵庫を空にしないといけないから…一丁本気をだしますか」 カピー「パカパカ(朝から汗だくで料理してるのは主ぐらいだな」 昼 京太郎「重箱になった……まあ食べられるからいいか」 屋上 京太郎「…三段はやりすぎたな」 和「あっ…」 まこ「またここで昼飯か、京太郎?」 京太郎「はい?染谷先輩と和か…珍しい組み合わせですね」 和「さっき偶々お会いして一緒に食べることになって」 まこ「そうじゃ…凄い話があるぞ京太郎!」. 京太郎「凄い話ですか?」 まこ「ああ、なんと昨日、和と咲が藤田プロに勝った!しかも和に関しては圧勝だったんじゃ」 京太郎「そ、それは凄いですね」 まこ「わしも流石に負けると踏んでおったんじゃが…勝負は解らないな」 和「た、偶々ですよ、偶々!」 まこ「三戦して三勝したらそれはもうたまたまじゃなかろうて」 和「そ、それは…」 京太郎「三勝もしたのか、凄いな」 和「あ、ありがとうございます…」 京太郎「それじゃあ、和の快勝記念に一緒にどうですか?少しばかり作りすぎてしまって…」 まこ「またアホみたいに作ったの…」 京太郎「ええ、明日から家族旅行なんで冷蔵庫を空にしないといけませんでしたから」 和「え、須賀君は明日から居ないんですか?」 京太郎「ああ、三泊四日で岩手に旅行だ」 まこ「合宿にはこんのか?」 京太郎「男の俺が部員だけの合宿に一人で行って間違いが起きたら駄目でしょ」ワハハ 和(少し残念です…) まこ「それもそうじゃが…」 京太郎「気にしなくていいですよ、俺も岩手に行くんだし。それより食べてくださいよ、お弁当。美味しいですから」 まこ「そうじゃの」 和「はい」 一同「いただきます」 放課後 京太郎「今日は買い物に行くか」 京太郎「繁華街に行くか」 ーーーーーー 京太郎「さて…とりあえず必要な物は全部買ったな」 バッ…←目隠しされる ??「誰だかわかるっすか?」 京太郎「……愛しの東横さんかな」ワハハ バッ…覆っていた手が離れて 桃子「な、何を言ってるっすか、京太郎!」カァァ… 京太郎「これくらいで照れるとはまだまだだな」 桃子「うぅ…京太郎に弄ばれたっす」嘘泣き 京太郎「えっ、あっ、ごめん、俺が悪かった!」 桃子「…ならパフェ奢ってくれるっすか?」 京太郎「なっ…それは…」 桃子「ウェェン…」嘘泣き 京太郎「わ、分かった、なんでもおごるから泣かないでくれ!」 桃子「やったっす!さあ、行くっすよ京太郎!」 ギュ… 京太郎「は、はめられた…」 パク… 桃子「美味しいっす!」 京太郎「こっちのチョコレートパフェも美味いぞ」 桃子「そうなんすか…なら一口貰っていいっすか?」 京太郎「ああ、べつに構わないけど」 桃子「あ、あーん」かあ 京太郎「えっ、自分のスプーンで食べれば…」 桃子「あーん」 京太郎「しかたないな、ほらあーん」 パク… 桃子「美味しいっすね…こっちもお返しっす!あーん」 パク… 京太郎「…確かに美味しいな」 桃子「そうっすよね!ところで京太郎はなんでそんなに荷物があるんっすか?」 京太郎「ああ、明日から家族旅行で岩手に行くんだ」 桃子「岩手…なんだか微妙なところっすね」 京太郎「義姉さんが熱望したから仕方がない。牛タンを食べに行くと考えれば中々いいものだぞ」 桃子「旅行の目的が食なのは京太郎らしいっす」 京太郎「そうか?」 桃子「そうっすよ。あとおみあげを期待してるっすよ」 京太郎「ああ、買ってくるよ」 夜 京太郎「明日から岩手旅行か」 京太郎「ネット麻雀をするか…」 京太郎「よし、勝った…ネット麻雀最強て聞いてたことだけあってのどっちさんも強かったな」 京太郎「…あっ、ぼっちさんからウィスが来てる」 ぼっち「今、スカイ大丈夫かな?」 京「大丈夫ですよ」 ♪~ ??「あ、あの初めましてぼ、ぼっちって言います!!」 京太郎「初めまして京です」 ??(き、京さんが男の人だなんて聞いてないよ!!) 京太郎「あれかな、多分俺が男で驚いたのかな?」 ??「あっ、うん、そうだ…そうです!」 京太郎「俺もぼっちさんが女の人で少しびっくりしましたよ。そういえばさっきの曲で追っかけ立直とかしてましたけど、あれって癖なんですか?」 ??「う、うん…現実だと相手から直撃が取れるんだけどね…」 京太郎「ああやっぱりそうなんだ…リアルとネット麻雀って少し違いますよね」 ??「そ、そうだよ!何かが違っててでも楽しいんだよ」 京太郎「麻雀はどんな形でも楽しいですもんね…あっ、そろそろ明日の準備とかあるので落ちますね」 ??「明日の準備?」 京太郎「ええ、久しぶりに家族と岩手に旅行に行くんですよ!」 ??「そ、そうなんだ…それは楽しみだよね」 京太郎「はい!それではお疲れ様でした」 プツン… ??「…京さんが岩手に来るのか……会う気がするなんて行ったら変な人だったよね」 5月1日 早朝 京太郎「…さて、カピー少し家族旅行にいってくるよ」 カピー「パカパカ(私はその間、麻婆糞神父の所で契約を果たしてくる」 京太郎「まあ、誰だか解らないが五日後には帰ってくるからな」 カピー「パカパカ(ああ、私も五日後には金ピカを調教し終わってる」 京太郎「いってきます」 カピー「パカパカ(いってらっしゃい。」 カピー「パカパカ(さて、旅行でフラグを建てなければいいんだがな」 昼 京太郎「着いたぞ岩手!…義姉さん達は何処にいるんだろう待ち合わせはこの駅だったはずなんだけどな」 バタバタ… 健夜「き、きょー君!」 良子「京太郎!」 京太郎「義姉さん達が走ってくるだと…」 良子「京太郎はやっぱり奥州藤原の寺に行きたいですよね?」 健夜「そ、それよりも、牧場で馬とかに乗った方が楽しいよね…」 京太郎「……」 京太郎「…良子義姉さんの中尊寺に行きたいかな」 良子「GOOD!流石京太郎です!」 健夜「うぅ…裏切り者」 京太郎「でもそれより先に旅館に行って荷物を置こう」 良子「それもそうですね」 健夜「…わかったよ」 中尊寺 良子「ここが藤原の中尊寺…神気に満ちてます」 健夜「うぅ…良子ちゃんがあんなモードになったのは京君のせいだからね」 京太郎「…良子義姉さんがお寺や神社が好きなのは健夜義姉さんも知ってたでしょ…俺が居たからプロになってもお寺巡りとかできてないんだ。ごめん健夜義姉さん、明日は牧場に付き合うからさ」 健夜「…気にしなくてもいいのに。明日は牧場だからね!」 京太郎「さて…何をしようかな」 京太郎「健夜義姉さん、良子義姉さんが心配だからついて行くけど、義姉さんはどうする?」 健夜「私はいいや。良子ちゃんと居たら明日は筋肉痛で動けなくなるよ」 京太郎「否定できないのがな」 健夜「頑張ってね」 ーーーーー 良子「京太郎、あれがここの仏像。あの仏像の歴史は…」 京太郎(本当に好きなんだな。普段はクールなのにこんな時になったら無邪気な子供みたいになる…) 良子「…聞いてるんですか、京太郎?」 京太郎「聞いてるよ」 良子「全く…健夜義姉さんも京太郎もなんでこの素晴らしさが…」 京太郎(…たまには悪くないかもしれないな) 京太郎「良子義姉さん、そろそろ健夜義姉さんと合流しないと…」 良子「あ、あと五分だけ…あと五分だけウェイトしてください!」 京太郎「駄目。家族旅行なんだから健夜義姉さんとも楽しまないと」 ギュ…←手を握る 京太郎「ほら、行きますよ…」 良子「うー、あと五分…」 ーーーーーーーーー 健夜「…大変だったみたいだね」 京太郎「ええ…まさかだだをこねておんぶを要求するだけして爆睡するとは…」 良子「…zzz」 京太郎「健夜義姉さんは何を見てたんだ?」 健夜「私は…よくわからない碑みたいな所に迷い込んで少しお話してきただけだよ」 京太郎「祠?」 健夜「うん…慰霊碑みたいだったんけど私にはあんまり関係ないよ」 京太郎「…そ、そうなんだ」 ギュ… 健夜「うん。…そういえば京君、大沼プロに勝ったの?」 京太郎「えっ、なんでそれを…」 健夜「本当に勝ったんだ…役満を藤田プロに当てたんだってね」 京太郎「大沼プロに聞いたのか?」 健夜「そうだよ。京君とタイトル争いをするんだって言ってこの前なんか世界タイトルでW役満を上がって無双してたよ」 京太郎「ま、まじか…」 健夜「でもね京君…忘れたら駄目だよ」 京太郎「…?」 健夜「京君の目標はいつだって私と良子ちゃんだって事を」 京太郎「当たり前だろ」 健夜「あの時の約束を私はずっと覚えてるからね」小言 京太郎「…大丈夫、義姉さんは俺が倒すよ」 健夜「楽しみにしてるよ、京太郎」 夜 京太郎「ふぅ…ようやく旅館についた」 健夜「私と良子ちゃんはお風呂に行くけど京君はどうする? 京太郎「俺は…」 京太郎「俺はお土産でもみてくるよ」 健夜「わかったよ、また後でね」 ーーーー 京太郎「色々なモノがあるんだな…。とりあえず誰に買うか」 京太郎「とりあえず咲には買うとして…東横さんや衣に買って行くと喜ばれるかな?どうせなら素直に喜んでくれる人を先に買うか」 京太郎「何を買って行くか…」 京太郎「咲にはこの金ピカのしおり…東横さんにはこっちのゆるかわストラップ…衣は……衣だけに買って行くと何故か二人ぐらいに怒られそうだからお菓子の詰め合わせにするか」 京太郎「喜んでくれるといいんだけどな…」 就寝前 良子「今日は疲れましたね」 健夜「そうだね、今日はもう寝ようか」 京太郎「……」 良子「私はレフトの布団で寝ます」 健夜「なら私はこっちの布団かな」 良子健夜「「京(君)太郎は真ん中」」 京太郎「ちょっと待って…」 良子「どうしたんですか、京太郎」 健夜「早く寝ようよ、京君」 京太郎「布団が二つしかないのに俺にどうしろと!」 良子「そんなの」 健夜「決まってるよ」 良子健夜「私達の抱き枕だよ」 京太郎「な、なんだと…」 ーーーーーーーー 京太郎(心頭滅却すれば火もまた涼し…) 良子「…zzz」 健夜「…zzz」 京太郎「パジャマなら耐性はあるけど浴衣は卑怯だろ…静まれ、俺の小宇宙…!」 京太郎「…今更だが義姉だからって襲ったら駄目なのか?いやだってそうだろ、いつも抱きついてきて誘ってきたのは義姉さん達だ…だから俺は悪くない」 良子「…ゴクリ…zzz」かぁぁ 健夜「…うぅ…zzz」かぁぁ 京太郎「吹っ切れた…だからさ、義姉さん達…おれの子どもを産んでくれ」 ーーーーー 京太郎「そこから先の事は話さなくてもわかるだろ。旅行などどうでも良くなって三日三晩、健夜と良子と肉の宴だった…そして俺は今…」 健夜「あ、貴方…もう直ぐですよ」 良子「私はこの時がきた事が本当に嬉しいです」 京太郎「…ああ、俺も健夜や良子と結婚できて嬉しいぞ。これからは本当の家族だ」 ED1 比翼の翼
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京太郎×3 京太郎「朝起きたら残機が増えていた……どうしよう」 京太郎「残機がある……つまり残機がなくらない限り何度でも繰り返せるってことだ!」 京太郎「そうと決まれば和をレイプするしかない」グフフ 京太郎「やっぱりやめよう……もしかしたらオートセーブでコンテニューがここからという確証もない 再開が刑務所なんて辛すぎる」 京太郎「そうだ北海道に行こう」 京太郎「うーん、無事に残機を減らすことなく北海道についた 熊と闘った時は流石に一機持ってかれるのを覚悟したね」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「そんな!こんな街中に熊が出るなんて……だがこの街の平和は俺が守る!!」 京太郎「弱い弱すぎる……森へかえって鍛え直してくるんだな」 熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は10の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから気にしないでください」キリッ 京太郎(この臭い……この娘今日は排卵日か) 成香「うぅ……腰から力が抜けて立てないです」 京太郎「熊は怖いですからね、しょうがないですよ」 京太郎(腰から力が抜けて立てない女の子+排卵日=チャンス!?) 京太郎「お嬢さん手を貸しますよ」ニッコリ 成香「あ、ありがとうございます///」ギュッ 京太郎「うっ……」ドサッ 成香「え?」 京太郎「」 成香「……え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「家か……残機が減っちまったな まさか手を握られただけで死ぬなんて コンテニューがここからだとわかったのが唯一の収穫だな」 京太郎「また北海道にきた……今度こそは排卵日の成香さんに!」 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 熊「……」ノシノシ 京太郎「くっ……またか!何度来たって……何体で来たって俺が勝つ!!」グッ 京太郎「まだまだだな……圧倒的に経験が足りなすぎる 出直してきな」 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は20の経験値を得た 成香「あの、助けてくれてありがとうございます」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」ニコッ 成香「あっ……立てない……」 京太郎「手をお貸ししますよ」ニコニコ 成香「お願いします///」 京太郎「おっと……石が」コケッ 京太郎「」 成香「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「家……くそ!残機が一つになってしまった! 石につまずいて死ぬってなんだよ!?」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「なんだコイツは!?」ゴスッ わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 わかめいきいきムチムチ「うじゅるうじゅる……」 京太郎「固すぎる!俺のレベルじゃ倒せない……クッソー!!」 わかめいきいきムチムチ「くぱぁ」 京太郎「……あ」 わかめいきいきムチムチ「ばくり」 太郎「」ドサッ ゴリゴリガリガリバキバキゴクン テテッテテテッテテ 京太郎「ついにゼロ……これが最後か……」 京太郎「そうだ、残機がないなら誰かから奪えば良いんだ……」 京太郎「自信はないがこれしか思い浮かばない……」 京太郎「クマだ……クマを倒すと経験値が貰える…… もしかしたらだが可能性は」 プルルル 咲『もしもし?』 京太郎「咲!今日は熊鍋だ!鍋の用意をしといてくれ!!」 咲『え!?』 ガチャッ 京太郎「熊狩りの時間じゃあぁぁぁーーーっ!」 京太郎「恨むなら俺に出会ったお前らの運命を恨むんだな……」キリッ 熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」熊「」ブクブク 京太郎は50の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「お!80に達したらレベルが上がって残機が増えた!ゲームのノリだと次は90位必要か? 熊肉も食べてみたかったけど必要ないみたいだしいっか」 由暉子「あの助けてくれてありがとうございます!」 京太郎「いえいえ当然のことをしたまでですから」 京太郎(結果が変わった?ルートを変えたからなのか? それにしても咲より背が低いのに立派なおもちだ……) 京太郎「……」ドキドキ 京太郎(女の子の部屋……咲以外だと初めてだな) 由暉子「消毒しますから腕を出してください」 京太郎「あっはいっ!」スッ ムニッ 京太郎「あ……すすすすすみみません!」 由暉子「よくあることなんで気にしないで下さい/// じゃあ、少ししみますよ」 京太郎「……っ」 由暉子「我慢してくださいな」ムニィ 京太郎「……」ニヘラ 由暉子「包帯巻きますね」ムニィ 京太郎「……」ハァハァ 由暉子「……」ムニィ 京太郎「……もう辛抱ならん!」ガバッ 由暉子「!?」ドサッ 京太郎「由暉子さん」 由暉子「……京太郎君」 ピンポーン 京太郎「」ビクゥッ 由暉子「そういえば今日は私の部屋を使って皆で練習する約束をしてました」 プルルル 京太郎「あっ少し失礼します」 京太郎「もしもし?」 咲『京ちゃん熊鍋の用意できたよ 後は熊肉だけ足りないけど』 京太郎「あーそういえばそうだったな ちょっとサクッと熊倒して帰るよ」 咲『え!?熊倒すってどうい』 プッ 京太郎「すみません用事思い出したんで帰ります」 由暉子「そうですか……今度会ったときはしっかりとしたお礼をしますね」 爽「今すれ違った男ダレだー?」 由暉子「恩人です」 成香(……?……?) 京太郎「咲ただいまー」 咲「おかえり京ちゃん……って熊!?」 京太郎「おう!鍋にして食べようぜ!!」 咲「」 京太郎「うめぇ!うめぇ!熊の旨味が鍋の全てに溶け込んで染み込んでいる」ガツガツ 咲「脂はスッキリとしてて食べやすいね」フーフー 京太郎「咲おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日は色々あったな!おやすみ!!」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×1 京太郎「ふわーよく寝た 今日はどうしようかな」 京太郎「今日は奈良だななんとか攻略のヒントを探さないと」 京太郎「無事に奈良についな野生の鹿ってのもなかなか強いもんだな」 京太郎「新子さんをレイプするか」 京太郎「コンテニューする場所もわかったしな」グヘヘ 憧「今日もいい天気ねー」テクテク 京太郎「新子さん!」 憧「な、なに!?」 京太郎「俺とクッキング勝負だーーーっ!!」コック姿 憧「なにこの大きなセットは!?キッチン!?」 京太郎「提供は龍門渕さんだー!お題は自由!負けた方が買った方の言うことをなんでも聞くこと!」 ハギヨシ「それでは須賀京太郎vs新子憧!クッキングバトルーーーー……ファイ!」 ッカーーーン 憧「私は肉じゃが」 京太郎「俺は里芋の煮っころがし」 ハギヨシ「それでは審査員の皆さん 美味しかった方の札を上げてください!」 透華「凄く美味しかったですわ!」京太郎 煌「ホクホクとした里芋からあふれでる甘味……すばら!」京太郎 咲「京ちゃーん」フリフリ京太郎 憧「そんなぁ」ガクッ 京太郎「新子さんも食べてください」 憧「……」モグモグ 憧「……悔しいけど凄く美味しい……私の負けだわ」 ハギヨシ「勝者!須賀京太郎!!!」 ワーワーパチパチ 京太郎「あっしたー先に上がりまーす」 オツカレサマデシター 憧「で?お願いってなに?」 京太郎「あーそういえばそんなのあったね忘れてた……」 憧「はぁ?なら何のために闘ったのよ!」 京太郎「なら今から山に登って新子さんの女子力を鍛えようか」 憧「え?」 山の中 憧「女子力を鍛えるなら家でも良かったんじゃ……」 京太郎「山を舐めるな……光と闇、生と死を身近に感じるのことで女子力は何倍にも膨れ上がる」 憧「えー……」 京太郎「まずは山小屋でラブラブセッ」 憧「なななななにいってんよー!///」ドンッ 京太郎「あ……」ドサッ ズザザー ゴンッ ガンッ ゴンッ ズザザー ヒューン ボチャン プカプカ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎「ピタゴラスイッチかよ……レベルは2で残機は無し 厳しいな」 京太郎「ハギえもーん不思議な薬ちょうだいよー」 ハギヨシ「しゃうがないなー須賀太くんはー」 テテテテッテテー ハギヨシ「残機が増える薬らしいですよ」 京太郎「うぉぉぉおおおお!」ゴクゴクゴクゴク ハギヨシ「全部飲んでしまいましたがもう残ってないので気をつけてくださいね」 京太郎×3 京太郎「増えたーーー!!」 ハギヨシ「よくわかりませんが良かったですね」 京太郎「寝るにはまだ早いし、時間があまったなーどうしよ」 京太郎「雀荘に行くかー」 roof-top まこ「おう、いらっしゃい おんしがここにくるとは珍しいのう」 京太郎「ちょっと色々とありまして」 京太郎「麻雀か俺の強さを見せてやる!」 成香「あっ私がトップですね」 優希「私が二位かー」 やえ「にわかは相手にならんよ」←三位 京太郎「」 成香「そういえばトップがビリになんでもお願いできるってことでしたよね?」 京太郎(そうだっけ?) 成香「熊狩りの仕方を教えて欲しいです」 京太郎「それぐらいならお安いご用です 早速北海道に行きましょうか」 成香「はい」 京太郎「優希!明日は熊タコスだ!!」 優希「え……遠慮しとくじぇ」 京太郎「コツを掴めば簡単です まずは俺の動きを見ていてください」 成香「はい」 赤カブト「……」グルル 京太郎「随分と図体が大きいな、右目の潰れた熊か……おもしれぇ!」 成香「あ……あ……」チョロチョロチョロ 熊「……」×19ノシノシ 京太郎「成香さん見ていてください これが熊狩りを極めた者のみが使える技……熊返しです」 京太郎は130の経験値を得た テレテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「いたた、一匹だけ強い熊が混じってたな一撃貰ってしまった」 成香「いま消毒しますね」アタフタ 京太郎「かすり傷だからきにしないでください」 成香「で、でも……」 京太郎「本当に気にしなくていいですって傷ももう塞がりましたし」 成香「!?」 京太郎「それより成香さんこそ」フキフキ 成香「きょ、京太郎くん!?」 京太郎「しっかり臭いをとっておかないと熊が寄ってきちゃいますよ」フキフキ 成香「うん……ふっ……///」 京太郎「もう少し足広げて下さい」 成香「駄目……恥ずかしい」 京太郎「そう言われましても」グイッフキフキ 成香「んんーっ///」ビクッビクッ 京太郎「何故だか全然拭き終わらなかった」 成香「///」 プルルル 京太郎「はい、もしもし」 咲『京ちゃんもう遅いから早く帰ってきなよ 麻婆豆腐冷えちゃうよ』 京太郎「冷えた麻婆豆腐も美味しいけどなー わかったすぐ帰るよ」 咲『うん』 プッ 京太郎「もう遅いんで送っていきますよ成香さん」 成香「お願い……腰が抜けて立てなくて……///」 京太郎「ただいまー」 咲「おかえりーって今日はマグロ!?」 京太郎「おう本マグロだ泳いでる時にたまたま見つけたから捕まえて来た 冷凍庫で冷やしとくか」 京太郎「咲の麻婆豆腐は美味いなー」ガツガツ 咲「いっぱい油入れてるんだ こうすると本場の味に近づくんだよ あんまり健康には良くないかもしれないけど京ちゃんなら運動してるから大丈夫たよね」フーフー 京太郎「咲!おかわり!!」 咲「はいはい」 京太郎「いやー今日も頑張った!おやすみ」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「うーんよく寝た!レベルが3になったお陰か力もみなぎってくる!!」 京太郎「麻雀の能力取得か……まぁ麻雀部員だし本分は麻雀の練習だよなー」 京太郎「あ、今日はわざわざありがとうございます」 灼「いい……」 京太郎(シャツ……ダサッ)ガクッ 京太郎「」 灼「……!?」 京太郎×3 京太郎「うーん、死んだかあれはしょうがない それにしても残機が沢山あると心に余裕が生まれるね」 京太郎「今度は岩手かな……よっと」ピョーン 京太郎「……」シュタ 京太郎「」ガクッ 京太郎「」ドサッ 京太郎×2 京太郎「まさかベッドから飛び降りただけで死ぬとは…… 慢心ダメ絶対」 京太郎「ここはいっちょ神頼みでもしてみるかー」 奈良 京太郎「山の神よー!何卒何卒御慈悲をーーー!」 穏乃「朝からうるさいって!!」ガサガサ 京太郎「ひぃ!でた山神さまじゃーーー!山神さまがお怒りじゃぁぁぁ!!」 穏乃「だからうるさいって!!」プンプン 京太郎「まぁご利益ありそうだし拝んどくか」ナムナム 京太郎「御加護をー御加護をー」 穏乃「もう勝手にすれば」プンプン 京太郎「あっ……帰っちゃった」 京太郎「しゃあない俺も帰るか」トボトボ 京太郎「お供えものにと思ってきたおもち無駄になっちゃったな」 京太郎「……」モグモグ 京太郎「うっ……息が」 京太郎「」 京太郎×1 京太郎「なんてこった……これは非常に不味い ちょっと前までは残機が多くて受かれてたのに」 京太郎「咲にプロポーズするかな」 京太郎「咲!結婚しよう!」 咲「もう京ちゃんたらまたそんな冗談言って!ほら今日の夕飯の買い物付き合って!!」 京太郎「おぉ……おう」 咲(京ちゃん///)モジモジ 京太郎「咲とはもはや家族みたいなもんだし親しすぎて中々上手くいかないなー」 京太郎「まだ時間があるな……どうしよう」 roof-top 京太郎「染谷先輩遊びましょーう」 まこ「すまん、いま忙しくて手が離せん」 京太郎「折角だし麻雀をしていこう!今日こそは見せてやる俺の本気!!」 リチャードソン「俺が一位で」 優希「私が二位」 美穂子「私が三位で」 京太郎「」サラサラ リチャードソン「この雀荘ではトップがビリになんでも命令できるらしいね」 京太郎(そうなの?) リチャードソン「君に幼馴染みはいるかい?」 京太郎「一応……いますが?」 リチャードソン「ならその女の子を一生大事にしてあげてくれ」 京太郎「それってつまり……」ゴクリ リチャードソン「結婚だ」 京太郎「でも前にプロポーズしたけど流されちゃいましたし」 リチャードソン「君も男だろ、何度でもぶつかれる限りぶつかればいい その子もきっと待っている」 京太郎「そうですかね」 リチャードソン「そうだ」 京太郎「なぁ……咲」 咲「今日の夕飯はニラ玉と焼き鮭だよ京ちゃん」トントン 京太郎「一緒に買いにいったし知ってるよ!」 咲「そうだったね」トントン 京太郎「本気で俺と結婚してくんね」 咲「またまたご冗談を」 京太郎「包丁止まってるぞ」 咲「……」 京太郎「いつまでも一緒にいてくれよ咲」 咲「私ね自分に自信がないんだ」トントン 咲「京ちゃんは麻雀以外なら何だって自分で出来る 料理だって私が意地はって作ってるだけで 京ちゃんがやった方が美味しいもん」トントン 京太郎「俺は咲の料理好きだぜ」 咲「ありがとうね京ちゃん」コトコト 咲「でも、何でもできる京ちゃんに私は釣り合わないよ」コトコト 京太郎「俺は何にもできないよ」 咲「嘘」コトコト 京太郎「嘘じゃない」 咲「絶対に嘘」コトコト 京太郎「本当、俺は咲がいるから頑張れる 咲がいなかったら何もできない」 咲「……ばか」 京太郎「馬鹿で結構」 京太郎「俺はなお前が好きなんだ咲、料理が上手じゃなくてもいい、ドジだっていい、寂しがり屋でもいい、 そんなお前を支えたい そんなお前に支えられたい」 咲「そのセリフ凄くクサイよ」カチャカチャ 京太郎「だから俺と結婚してくれ咲」 咲「……とりあえず冷める前にご飯食べちゃおう」 京太郎「おう」 京太郎「このニラ玉美味いなー」 咲「加熱しすぎないでしっかり蒸らすのが卵をふんわりさせるコツなんだよ」 京太郎「咲」 咲「はいはい」 咲「まだ帰んないの?」 京太郎「今日は泊まってく」 咲「なら、布団しいとくね」 京太郎「おやすみ咲」 咲「おやすみ京ちゃん」 咲「京ちゃんまだ起きてる?」 京太郎「ん……あぁ」 咲「こんな私で良かったらお嫁さんにして下さい」 京太郎「……このタイミングで言うかね普通?」 咲「ごめんね、これでも勇気振り絞ったんだよ」 京太郎「咲、ほらおれの布団入ってこい」チョイチョイ 咲「うん」モゾモゾ 京太郎「まぁ俺達ならこんなもんか 変に肩肘張らずいつも通りに、 それが俺達らしいよ何も変わらない」ギュー 咲「ありがとう京ちゃん」ギュー 咲「でもね、一つだけ変わったことがあるよ」ギュー 京太郎「なに?」 咲「前よりもっと京ちゃんが好きになった」ギュー 京太郎「……」 咲「……照れてるの?」 京太郎「うっせー、さっさと寝ろ」プイッ 咲「うん」ギュー 京太郎「明日は指輪を見に行くからな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「結婚式場も見に行って」 咲「それは流石に高校生には早すぎるよ……」ウトウト 京太郎「皆にも挨拶しないとな」 咲「うん」ウトウト 京太郎「それからさ……」 咲「……」スースー 京太郎「……寝たか?」 咲「……」スースー 京太郎「愛してるぞ咲」ギュー 咲「……私もだよ京ちゃん」ギュー 京太郎「……聞いてた?」 咲「ばっちし」 京太郎「……もう寝る!」 咲「おやすみ」 京太郎「おやすみ」 これからも変わらずいつまでも二人一緒に 咲エンド 咲エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「んうぉ!あれ!?俺咲と結婚して子供育ててそれからそれから…… あぁ、あの日に帰ってきちゃったのか…… レベルは3てことは3日目からか」 京太郎「幸せだったぞ咲」 京太郎「そうだ福岡に行こう そこにならこのゲームを終わらせる何かがあるかもしれない」 京太郎「きたぜ福岡 熊本に近いだけあってクマモンをよく目にするが体が疼く」 京太郎「どうせなら姫子さんを惚れさせようそうしよう」 京太郎「男なら真っ正面から体当たり!正々堂々口説き落とす!」 姫子「あつかーなしてこがんにあつかとねー」 京太郎「もしかして鶴田さんですか?」 姫子「何か用でもあっと?」 京太郎「ファンなんですサインください!」 姫子「ごめん、そういうんやってなかとよ」 京太郎「お願いします!お願いします!」 姫子「なら秘密にしてなー」カキカキ 京太郎「ありがとうございます!!」 京太郎「本当に大ファンなんですよ!」 姫子「ふーん」 京太郎「もう、姫子さん全てが好きなんですが! 特にしたまつげが可愛い!!」 姫子「……」ピクッ 姫子(なかなかわかっとぉなコイツ) 京太郎「それに萌え袖もかわいいです!」 姫子「そんなに好きなら、触ってみんね?」 京太郎「いいんですか!?」 姫子「まぁ……」スッ 京太郎「萌え袖の中に隠れてる手可愛い!」フニフニ 姫子「こしょぐったか」 京太郎「姫子さん可愛い」フニフニ 姫子「ちょっやりすぎ」 京太郎「可愛い!」フニフニ 姫子「っふ……っふ……」 京太郎「姫子」フニフニ 姫子「……っ!」ゾクゾク 京太郎「姫子、姫子」フニフニ 姫子「駄目名前呼ばれたら」ゾクゾクゾクゾク 京太郎「姫子!」フニフニ 姫子「ひぅ……」ビクンッ 姫子「あっ……」 姫子「駄目……言うたろ?」ハァハァ 京太郎「あぁ!すみません」 京太郎(これは流石にやりすぎた) 京太郎「すみません!すみません!」 姫子「まぁ、済んだことやしもうよかとよ」 京太郎「そんなわけには行きませんお詫びとして行きたいところがあったら何処にでも連れていきます!」 姫子「それってつまりデートしろって言っとっと?」 京太郎「そういうわけじゃ……でも姫子さんみたいな綺麗な女性とデートできるなら嬉しいです」 姫子「そんな綺麗かなんて恥ずかしいけん///」 京太郎「ごほん、良かったら今度俺とデートしてくださいお姫様」 姫子「よ、喜んで///」 京太郎「連絡先を交換して別れた 明日以降からデートに誘えるかな」 キャー 京太郎「今の悲鳴は!?」 姫子「うぅ」ビクビク 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 熊「……」 京太郎「熊が5匹か、それにしてもあの十字の陣形はインペリアルクロス!」 京太郎「俺の熊返し受けきれるか!!うぉぉぉおおお!!」シュバツ 姫子「早い!?早すぎて目で追えなか!!」 京太郎「あっめんたいこ踏んだ」 ズリッ ガンッ 京太郎「」 姫子「え?」 熊「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×3 京太郎「流石は福岡そこら中にめんたいこが生えてやがる うぁぁぁー交換した連絡先が消えてる」 京太郎「咲とラブラブセックスだな」 咲「おはよう京ちゃん」 京太郎「おはよう咲」 京太郎「ラブラブセックスしようぜ!」 咲「……っ~~~///」ポコポコ 京太郎「いたいいたい」 咲「ふんっ!」プイッ 京太郎「なぁ咲頼むよ」 咲「絶対に駄目!結婚してからって決めてるもん!!」 京太郎「なら問題ないじゃん」 咲「……?」 京太郎(あ……セーブポイントからやり直してるから前週の記憶が無くなってるのか) 咲「……でも、キスだけならいいよ」 京太郎「本当?」 咲「うん」 京太郎「咲!中で出すぞ!!」パンパン 咲「ちょうだい!京ちゃんの全部を中にちゃうだい!」ギュー 京太郎「でる!」ドビュルルル 咲「んっーーーー!!」ビクンッ 京太郎「キスなんかしちゃったら我慢できるわけがない」ツヤツヤ 京太郎「阿知賀を攻略しよう」 奈良 京太郎「へへ、奈良についたが恐怖のあまり足の震えが止まんねぇ」ガクガク 鹿王「……」 京太郎「でかい!こんな街中でコイツが暴れたら…… そんなことはさせん!!」 京太郎「鹿の王よ……見事な実力であった」 鹿王「」 京太郎は50の経験値を得た 憧「あの、助けてくれてありがとう……」 京太郎「当然のことをしたまでですから気にしないでください」ニコッ 憧「……っ、足くじいちゃった」 京太郎「大丈夫ですか?」 京太郎「よっと」 憧「きゃあ!」 京太郎「それじゃえ歩けないだろうし送ってくよ」 憧「あ……ありがとう///」ギュッ 京太郎「ここですか」 憧「うん、ありがとう……おっと」 京太郎「家の中まで送りますよ」 憧「いいよそこまでしてもらうのは悪いし」 京太郎「頼ってください男は頼られると嬉しいんですよ」 憧「それなら……」 京太郎「足痛いですよね夕飯は俺が作るんで座っててください 何か食べたいものありますか?」 憧「煮っころがしがいい」 憧「美味しい……」モグモグ 京太郎「ありがとう」モグモグ 京太郎「皿は洗っとくんでお風呂入ってきてください」 憧「うん」 憧「……」チャポン 憧「///」ブンブン 憧「上がった」 京太郎「まだちょっと髪濡れてるじゃないですか こっち来てください」 京太郎「髪綺麗なんですからしっかり手入れしないと」トカシトカシ 憧「んー……乾かすの上手いね」 京太郎「慣れてますから」ゴー 憧「……彼女とか?」 京太郎「どうなんですかねよくわかんないです」ゴー 憧「そっ……」 京太郎「ドライヤーは遠くから当てて頭皮を乾かすようにやるのがコツです」 憧「そういうのいいよ これからも君にやってもらうし」 京太郎「え?」 憧「あ……べ別にそういう意味じゃ!そう意味ってその……あの///」 プルルルル 京太郎「はいもしもし」 咲『京ちゃん?今日の夕飯はポトフだよ 早く帰ってきて』 京太郎「そっか、すぐ帰るよ」 プッ 京太郎「時間も時間なんでもう帰りますね」 憧「今日は……色々とありがとう」 京太郎「困ったときはお互い様です 冷蔵庫にプリン冷やしてるんで良かったら食べてください」スタコラサッサ 憧「名前は……っていっちゃった」 憧「プリンなんていつの間に買ってきたんだろう……ってこれ手作りじゃん」 憧「おいしい」ニコニコ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり、今日は鹿なんだ大きいね」 京太郎「おう、二人じゃ食いきれないから近所にお裾分けしよう」 京太郎「やっぱ美味いな!」ハフハフ 咲「実は豚肉を使ったからポトフじゃなくてポテって言うんだけどね」フーフー 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「今日も疲れたーもう寝よう」 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×3 京太郎「今日も一日頑張ろう!」 京太郎「和!稽古してくれ!!」 和「いいですよ、須賀くんも来年は男子麻雀部の部長になるんですから もっと上手くならないといけませんからね」 京太郎「エッチの!」 和「しゅっ!」ブンッ 京太郎「」キーン 和「須賀くん見損ないました」スタスタ 京太郎「……あ、頭の中ひ胡桃割り人形がリピートひてる」ガクガク 京太郎「よく死ななかったな俺 てか俺が見切れないスピードの蹴りって和のやつ何者だ」 京太郎「透華さん俺と結婚してくださ……ウワラバッ!」 透華「はい喜んで」ポロポロ 京太郎「」 透華「京太郎?」 京太郎「」 透華「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×2 京太郎「まさか股間が破裂して死ぬなんて 恐るべしのどっち」 京太郎「咲と旅行にでもいくか」 京太郎「どこがいいかなーやっぱり行ったことない沖縄とかかな」 京太郎「咲の水着姿たのし」 タンスに小指ガンッ 京太郎「」 テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「あれで死ぬか、いや確かに死ぬほど痛いけど本当に死ぬなんて」 京太郎「大阪とか言ってみるかー なんだかんだ関西にはまだ行ってないし」 京太郎「大阪に無事についた 都会なだけあって動物たちと戯れることもなかったな」 ハギヨシ「須賀くん掘らせていただきますよ」ゴゴゴ 内木「須賀くん」ゴゴゴ 京太郎「くっなんてオーラだ赤カブトや鹿王以上だ!だが俺のケツは俺が守る!!」 京太郎「俺のケツを掘っていいのは掘られる覚悟があるやつだけだ」 ハギヨシ「」 内木「」 京太郎は110の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎のレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「よかった守りきれて」 竜華「大丈夫か?凄い闘いやったなー」 京太郎「男には守りきらないといけないものがあるんですよ」 竜華「そうなんかー」 京太郎「よかったら大阪案内してくれませんか?」 竜華「ええでー、面白いもんみしてもらったし アイツらはほったらかしでええんか?」 京太郎「大丈夫ですよ あの二人なら手負いでもシャチぐらいなら水中で倒せますから」 竜華「アンタらホンマに人間か!?」 京太郎「人間ですよ多分」 竜華「大阪といったらやっぱり道頓堀やなー 他にもええところは一杯あるけど初心者には 此処がオススメやな」 京太郎「人が多いですねー」 竜華「コナモンミュージアムでもいこか ロウのサンプル作れるんやでー」 京太郎「へー」 竜華「次はHEP FIVEや!色んな店が集まってるから長時間楽しめる!」 京太郎「すげー長野にこんなのねー」 竜華「オススメは真っ赤な観覧車やな」 京太郎「高い!」 竜華「うち観覧車めっちゃ好きやねん きっとここで告白されたらOKしてまうわ」 京太郎「好きです!付き合ってください!!」 竜華「ごめんなー」ヒラヒラ 京太郎「えー……」 京太郎「いやー楽しかったです!ありがとうございました!!」 竜華「ええでーうちも楽しかったし、また何かあったら誘ってや これ連絡先」 京太郎「まだ夕飯まで時間があるな どうしようか」 京太郎「長野の皆におみやげを買っていくか」 京太郎「タコスせんべいかこれとか優希が喜びそうだな 試食してみよう」バリバリ 京太郎「うっ……煎餅が喉に刺さって」ピクピク 京太郎「」ガクッ テテッテテテッテテ 京太郎×1 京太郎「連絡先がなかなか手に入らない……」 京太郎「熊狩りだな 北海道と九州どっちにしよう」 京太郎「くそっ!流石に多すぎる!!」 熊「……」×121 熊「」×545 京太郎「だがまだやれる!!」 ハギヨシ「んっふそれはどうですかね!」 内木「ふふふ」 赤カブト「ぐるる」 鹿の王「……」 京太郎「くそっ!ボスラッシュステージか!」 ハギヨシ「いますよ須賀くん!」 京太郎「うぉぉおおおおお!」ベチャ 京太郎「うわ、なんか降ってきた鳥の糞だバッチぃ」 京太郎「」 ハギヨシ「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎「また残機がゼロか……今度こそ駄目かもな」 京太郎「鷹狩りって鷹で獲物を狩ることだよな 俺鷹とか持ってないけどカピバラでいいかな」 京太郎「いけカピー!狩ってこい!!」 カピ「きゅー」トテトテ 京太郎「凄いぞカピー!アルパカを1300頭も狩るなんて」 カピ「きゅー」 アルパカ「」×1300 カピーは10000の経験値を得た テテテテッテテッテー カピーレベルが70上がった 残機が70増えた 京太郎は学習装置で100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた 京太郎「残機も増えたしどうすっかな」 京太郎「はっ!?夢か……」 京太郎×0 京太郎「マジで夢か……」 咲「京ちゃん布団干すからどいて」 京太郎「やだ」ダラダラ 咲「どいて」 京太郎「やだ」ゴロゴロ 咲「……」ムッ 京太郎「咲も来いって」グイッ 咲「あぅ……」ドサッ 京太郎「咲ー」ギュー 咲「もーしょうがないな京ちゃんはー」ニコニコ 京太郎「さぁ……どうすっかなー」 京太郎「新子さんを焦らすか」 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「ほれほれ」 憧「……」ジーッ 京太郎「こっちだよー」 憧「早くちょうだいよプリン」 京太郎「はいどうぞ」 憧「美味しい」ニコニコ 京太郎「新子さん」 憧「なに?」 京太郎「……」チュッ 憧「!?」 京太郎「すみませんつい……」 憧「うぅ……///」モジモジ 京太郎×1 憧「ばか……京太郎」 京太郎「すみません」 憧「責任とってよね」 京太郎(はて?責任とは?) 憧「キスまでしたんだからけ、結婚を」 プルルルル 京太郎「ごめんちょっと電話が」 プッ 京太郎「もういいですよ話の続きを」 憧「その……キスしたんだから責任とって結婚しなさいよ///」 京太郎「け、結婚ですか!?」 憧「……いや?」ウルウル 京太郎「でも結婚しても俺はいつか」 憧「いつか?」 京太郎「結婚した全てを無かったことにしてしまいます」 俺は残機が有る限り何度も世界を繰り返してしまうことを憧に話した 最初は信じられなかったみたいだが必死に話していたら信じてくれた 京太郎「だから、新子さんと結婚は……」 憧「別に結婚してもいいんじゃない」シレッ 京太郎「え!?」 憧「無くなるんだったら何も気にすることないじゃん」 京太郎「いや、それは人間としてどうかと」 憧「私はそれでも京太郎といたい」 京太郎「でも……でも……」 憧「京太郎」ギュッ 京太郎「……憧」 憧「何回繰り返したって私は京太郎と出会ったら絶対に好きになる もし、これから先辛いことがあったら私の所に来てねきっと抱き締めてあけわられるから」ニコッ 京太郎「……憧」ポロポロ 憧「だから、今回だけでもいいから……」 憧「私を幸せにして」 憧「あなた……具合はどうですか?」 京太郎「……」 憧「そうですか……あなたと過ごした毎日が輝いていましたよ お婆ちゃんになってもあなたは私を愛してくれました」 京太郎「……」 憧「充分すぎらくらい幸せでした」 京太郎「……」 憧「今度は私が約束を守る番ですね」ナデナデ 京太郎「……」 憧「きっと貴方が辛いときは過去の私が抱き締めてくれるはずです」ギュッ だから 安心しておやすみ、京太郎 ピーーーーーー 憧エンド 憧エンドボーナス残機+3 京太郎×4 京太郎「憧……ありがとうな レベルが4ということは四日目か」 京太郎「鶴賀に行くか 」 京太郎「やっぱ近いしずくについたな」 京太郎「東横さんを探すか」 京太郎「心の目だ心の目を使えばきっと見つけられる」コフー 京太郎「……」 京太郎「駄目か……」ガックシ 京太郎「佳織さんを口説くか」 京太郎「男なら正々堂々とだな」 佳織「どうしたんですか?」 京太郎「佳織さん可愛い」 佳織「え?」 京太郎「おっとりしてて可愛い」 佳織「えー///」 京太郎「眼鏡っ子可愛い」 佳織「うぅ///」 京太郎「おもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「恥ずかしいです///」 京太郎「顔を真っ赤にして俯いちゃった可愛い」 佳織「……もう、やめてくださいよぉ」 京太郎「精一杯声を絞り出して可愛い」 佳織「///」 京太郎「やっぱりおもちでかい可愛い」 玄「同意ですのだ」 佳織「……///」 京太郎「……ちょっと来てください」ズルズルズルズル 玄「おもちー!」バタバタバタバタ 佳織「なんだったんだろう……?」 路地裏 京太郎「邪魔しないでくださいよ」 玄「そこにすばらなおもちがあったら盛り上がらずにはいられないよ!」フンスー 京太郎「……確かにそうですね」 玄「うん!」 京太郎「だったらこれも仕方ないですよね」モミモミ 玄「んっ!ちょっと駄目だよこんなことしちゃ!」 京太郎「すばらなおもちがあるんですから盛り上がらずにはいられませんよ」モミモミ 玄「私のおもちは出来損ないだよ……」シュン 京太郎「そんなことありませんよ大きくて弾力もあって」モミモミ 玄「んぅ……あっ!」 京太郎「感度も良い」クリクリ 玄「もうやめて……」プルプル 京太郎「嫌です満足するまでやります」 プルルルル 京太郎「おっ、咲か?もう夕飯の時間?」 咲『うん、今日はロールキャベツだよ』 京太郎「すぐに帰るよ」 プッ 京太郎「すばらなおもちでしたよ玄さん」 玄「……」ハァハァ 京太郎「それじゃあ」 玄「……」ゴクリッ 京太郎「ただいまー」 咲「おかえり今日は何も捕まえてこなかったんだね」 京太郎「たまにはな」 京太郎「キャベツから溢れだす肉汁の旨味がトマトの酸味と合わさって最高!!」ガツガツ 咲「鍋いっぱいにしきつめて煮込むのが型崩れしないコツだよ こうすると肉汁が外に逃げないから美味しくなるんだ」 京太郎「おかわり!」 咲「はいはい」 京太郎「東横さんを見つけられなかったのは悔やまれるがおもちを堪能できたから良しとしよう」ウンウン 京太郎「……」スヤスヤ セーブ中です 京太郎×4 京太郎「朝だーーー!」 京太郎「岩手かーあそこってオカルト関係に強そうだから何かわかるかも」 京太郎「それにしても岩手は猪が多いなもう10体も気絶させたぜ」 猪神「ふごふご」 京太郎「ハイエースよりでけぇ!お前がこの森の守り神か…… 神狩りの名をいただくぜぇ!」 京太郎「ふっ……命はとらんお前はこれからもこの山を守り続ける義務があるからな」 猪神「……」ノシノシ 京太郎は100の経験値を得た テテテテッテテッテー 京太郎はレベルが1上がった 残機が1増えた これ以上レベルは上がらない 京太郎「おっ……5でMAXか」 塞「あの!ありがとうございました!!」 京太郎「気にしないでください 慣れてますから」ニッコリ 塞「……」キュンッ 京太郎「腰の辺りが汚れてますね払ってあげますよ」パンパン 塞「ひゃん!あ、ありがとう///」 京太郎「」ドサッ 塞「え?」 テテッテテテッテテ 京太郎×4 京太郎「あの人の腰……正に殺人級だったな」
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番外編 血のバレンタイン 設定前の週のED後 2月13日夜 岩手 須賀家 京太郎「…なあ義姉さん達」 健夜「どうしたの京君?」 良子「どうしました京太郎?」 京太郎「なんでそんなに張り切ってチョコレートを作ってるんだ?」 健夜「それ本気で聞いてる?」 良子「京太郎は鈍いです」 京太郎「…いや、そんな怒らないてくれよ。去年とかは手作りじゃなくて市販品だったから気になって」 健夜「…京君の為だよ」 京太郎「俺の?」 良子「京太郎、今年のチョコをもらう相手をシンキングしなさい」 京太郎「義姉さん達と宮守の皆…白望から本命ぐらいかな」 健夜「…ふざけてる?」 京太郎「ふ、ふざけてないぞ!だいたい他県の人から貰えるとか考えたら自意識過剰だろ!」 良子「はぁ…京太郎、私達の予想では今年の京太郎がもらうチョコレートは30オーバーです」 京太郎「…そんなアニメみたいな展開があるわけないだろ」 健夜「あるんだよ」 京太郎「……モテモテだな、俺」 バチコーン…ハリセンで頭を叩かれて 良子「タラし過ぎです!」 京太郎「す、すいません」 健夜「それで話を戻すと…皆が手作りなのに私達だけ手作りじゃなかったら負けた気になるから」 良子「そうです。私達は京太郎の事を誰よりも愛してます。ポッと出の人達より劣る物なんて渡せません」 京太郎「えっ、あっ…その…ありがとう」真っ赤か 健夜「照れてる」 良子「照れてますね」 京太郎「うるさい!俺はもう部屋に戻るからな」 スタスタ… 健夜「怒っちゃった…私達も頑張らないとね」 良子「そうですね」 ーーーーーーー ??「オリコン一位、人気投票一位、米オリコン一位…ちゃちゃのんは頑張ってますご主人様…だから明日はちゃちゃのんのチョコレートを堪能してくださいね?」
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5月12日金曜日 朝 京太郎「…和と出かけるのは世間的にはデートと言うのではないだろうか」 カピー「パカパカ(朝からまた来たのか…それなら散歩につれていけ」 京太郎「…すまん、今日は昼前から人と会う約束があって」 カピー「パカパカ(おもちばかり追いかけてたらいつかないちち共に刺されるぞ」 カピー「パカパカ(天沼鉾についてか…あれは主が手にするものではなかった代物だ」 京太郎「俺が手にするものじゃなかった?」 カピー「パカパカ(そうだ。たまたま天、要石、天女のを得て条件を満たしてしまっただげのモノ。だから器はできても中身が伴わないから性能が落ちて、その奥にとたどり着けない」 京太郎「難しい話だな。ならその器はどうやったら満たされるんだ?」 カピー「パカパカ(…人との縁を大切にしろ。槍を刺すのもいいが神殺しではなくその真逆のモノなのだから無理をさせていることになるからな。あのおっぱいおばけ以外の五人…岩手、大阪…奈良にもいるな。精々満たせよ。その鉾は主の力になるからな」 昼1 京太郎「さて待ち合わせ場所にはやく着いたけど…和はまだきてないみたいだな」 数分後 和「す、すいません!お待たせしたみたいで…ハァハァ…」 京太郎「いや待ってないけど、その格好は…」 和「へ、変ですか?須賀君に喜んでもらう為に頑張ったんですが…」 京太郎「いや、とても似合ってる。寧ろドストライクです、ありがとうございました」 和「そ、それはよかったです」カァァ 京太郎「それで今日は何処に行くんだ?」 和「えっとですね…今日は」 和「父に映画のペアチケットを貰ったんで映画でもどうですか?」 京太郎「映画か…ああいいぜ」 ギュ…←和から手を握る 和「な、なら行きましょう」 京太郎(和の手細いな…) ーーーーーーー 映画館 京太郎「それで何を見るんだ?」 和「あれです」 京太郎(あれは今CMで絶賛されてる純愛もの…義姉さん達が見にいきたいのかチラチラとCMの度に見てくるからな。原作とは違って最後にヒロインは助かるんだよな) 和「い、嫌だったですか?」 京太郎「そんな事はないぞ。ただまあ、和とこれを見れて幸せだなっと思ってな」 和「なっ!」カァァ 京太郎「チケットは和にだして貰うから俺はポップコーンでも買ってくる」 トテトテ…… 和「須賀君だから見に来たにきまってるじゃないですか…」小声 上映中 京太郎(…中々に重いな。恋人を助けるには世界チャンピオンにならないといけない。だが世界大会と恋人の死の宣告をされた日が一緒とか…映像で観ると余計に重いな) ギュ… 京太郎(和は真剣だな…女の子はああいうのに憧れるのか?義姉さんや咲はある意味メタ発言をしながら映画やドラマを観るからな…新鮮だ) ーーーーーーー 和(京太郎君と手を繋いで映画を観てる…気を抜いたら頬が緩みそうですから真剣な表情じゃないと) 和(それにしてもこの映画の主人公は京太郎君に似てますよね。金髪で麻雀が強くて家事とかもこなせて…ただヒロインが義理の姉と言うのは納得できませんが…京太郎君は私がこんな事になったらこうしてくれるんでしょうか?) 帰り道 京太郎「面白かったな」 和「ええ、最後に女の子が助かってよかったです」 京太郎「そうだな…でも俺が主人公ならもうヒロインには会わないかな」 和「えっ?」 京太郎「決勝まで行って慢心して役満をブチ当てられてヒロインを助けられないと絶望したのにヒロインが自分で助かった…男として複雑だろ」 和「そうなんですか?」 京太郎「そうなんだ。男は見栄っ張りなんだよ」 和「…ヒロインはでも主人公に会いたくて頑張ったのに救われないじゃないですか」 京太郎「……それもそうだな」 和「そうです。ヒロインは主人公と居たいから頑張ったんです。なのに主人公が居なくなったら意味ないじゃないですか」 京太郎「……」 和「…男の人は身勝手ですよ。女からしたら側に居れるだけで良いんですから」 京太郎「そんなものなのか?」 和「そんなもんなんです。私も須賀君と居れたら嬉しいですから」 京太郎「えっ?」 和「私は須賀君が好きです」 和「……冗談ですよ」 京太郎「そ、そうだよな。俺達まだ出会って一カ月も経ってないのに…」アタフタ 和「ふふ、須賀君も慌てるんですね」 京太郎「お、俺だって和に告白されたらテンパるって!」 和「岩手に行く事を黙ってた罰です。因みにこれはあとで咲さんに報告しときますんで…」 京太郎「な、なんだと…」 和「さあ、はやくかえりますよ」 ダッ… 京太郎「えっ、ちょっ待てよ、和!」 夜 京太郎「……あれは目がマジだった…ヘタレだよな、俺」 カピー「パカパカ(ヘタレがどうした?」 京太郎「…何でしってるんだ」 カピー「パカパカ(私は知らない事がないぞ」 京太郎「…本当に恐ろしいな」 京太郎「願い事を聞いてくれ」 カピー「パカパカ(よし、何だ言ってみろ。星がみたいのか?温泉か?五月に雪とかでもいいぞ」 京太郎「自然系統は頼まないから」 カピー「パカパカ(なんだと…それなら何か私に未来を変えさせたいのか?」 京太郎「未来を変える?」 カピー「パカパカ(そうだ。例えば留学生がとどまったり負けた事で転校するのを止めたり、身体が弱いのを普通にしたり。私にできないのは主がヘタレを治すことだな」ワハハ 京太郎「……えらい具体的だな」 カピー「パカパカ(私は未来が視えるからな)」 京太郎「ちょっと考える…」 京太郎「…俺と関わる人が幸せになるようにしてくれ」 カピー「パカパカ(抽象的だな。それじゃあ私は誰を救えばいいかわからないだろ」 京太郎「…それならどうしようも無い運命を変えてくれ。可能性があるのはなしだ。今のまあまでは絶対的に変えられない未来だけを変えてくれ」 カピー「パカパカ(…私に不可能はない。主も言い方が悪いな。最悪を回避するつもりなら主が願わなければいいのに。わざと願う必要もなかろうて」 京太郎「…俺は賢くないからな」 カピー「パカパカ(まあいい…その願いを叶えよう」 ♪ー 京太郎「…電話か?」 京太郎「もしもし?」 衣「もしもし、義兄様の携帯であっているか?」 京太郎「あってるぞ、衣。どうした、こんな夜遅くに」 衣「…この前の件の詫びと義兄様を送り出す為にささやかなパーティーを明日しようと思う。来てくれるか?」 京太郎「構わないが…ハギヨシさんがこっちに来るのか?」 衣「そうだ。あと衣に対する命令を考えておくんだぞ!」カァァ プツン… 京太郎「…命令?ああ、あれか麻雀に勝ったらのやつか…どうしたものか」 5月13日 土曜日 朝 京太郎「カピーが朝から出かけただと……」 ーーーーーーー 健夜義姉さんを起こしにいく。 京太郎「健夜義姉さんを起こしに行こう。最近ダラけてるからな」 コンコン… 京太郎「健夜義姉さん、起きてる?」 シーン… 京太郎「寝てるか…入るよ」 ガチャ 京太郎「………」 京太郎「またジャージか…もうアラサーなのにジャージは駄目だろ。貰い手がいないだろうし…まあ、30なっても無理なら俺が結婚を……なんてな、相手にされないか」 ガタ… 京太郎「?もしかして義姉さん起きてる?」 健夜「すぅ…zzz」 京太郎「寝てるよな…聞かれてたら恥ずかしいし……今日はこのままでいいか」 ガチャ…バタン 健夜「…どうしよう今ので完全に目が覚めたよ…もう京君は無自覚なのに鋭いからタチが悪い。うぅ…二度寝しよ」カァァ 昼1 ハギヨシ「お迎えにあがりました」 京太郎「今日は鼻眼鏡はしてないんですか?」 ハギヨシ「ええ、あれをしていると食事ができないらしいのでやめました」 京太郎「…確かに無理だな」 ハギヨシ「それでは向かいましょう」 ーーーーーーーー 一「よく来てくれたね、須賀君」 京太郎「お出迎えありがとうございます、国広さん」 一「透華と衣はちょっと用事で忙しいから僕が変わりに案内するよ」 京太郎「そうなんですか…お願いします」 テクテク… 一「明後日には岩手に行くんだっけ?」 京太郎「ええまあ。日曜日の夜出発になってますが、多分月曜日の朝になるかな」 一「…それはどうして?」 京太郎「健夜義姉さんが……いやまあ、色々とあるんですよ」ワハハ 一「そうなんだ…まあいいや。僕は須賀君に贈り物があるんだ」 京太郎「贈り物?」 一「一つは僕のメルアドと携帯番号。もう一つはこれかな」 御守りを見せる 京太郎「ありがとうございます…でも俺はお返しができない」 一「いらないよ…僕はもう沢山のモノを君に貰ったからね。これはそのお礼を兼ねてるんだ」 京太郎「俺は国広さんになにも…」 一「ハジメ。呼び捨てでいいよ。僕も京太郎って呼ぶし。京太郎が気がついてないだけだよ!あと御守りの中身は覗いたら駄目だからね!」カァァ 京太郎「わかったよ、ハジメ。向こうについたらお返しの品を送るよ。それで対等だ。一方的なのはあまり好きじゃないんだ」 一「京太郎らしいな…期待してるよ」 透華「よくおいでになってくれましたわ!」 京太郎「龍門渕さん、お招きありがとうございます」 透華「それを言う相手は私ではなくてよ」 トテトテ… 衣「よく来たな京太郎!」 バッ…ギュッ 京太郎「おっと…元気そうだな衣」 衣「ああ、衣は元気だぞ!今日は楽しんで行ってくれ」 京太郎「ああ、楽しましてもらうよ」 透華「本日はーーー」 京太郎「龍門渕さんがスピーチをし始めて十分は経つぞ…流石というべきか?」 ちょんちょん… 京太郎「うん?」 京太郎「どうしたんだ、衣?」 衣「よかったら衣とご飯を食べないか?」 京太郎「別にいいけど龍門渕さんのスピーチは…?」 衣「大丈夫だ…あれはあと十分以上かかると衣は知ってるからな」 京太郎「そんなにかかるのか…」 衣「それよりもハギヨシが作った料理を食べよう!エビフライとタルタルは絶品だぞ!」 京太郎「…しかたない、食べるか」 衣「うん!」 衣「美味しいね、京太郎」 京太郎「そうだな…本当にハギヨシさんご飯は美味しいな」 衣「京太郎、あーんだ」エビフライを箸で掴んで 京太郎「…あーん。」 もぐもぐ… 京太郎「美味しいな」 衣「だろ。ハギヨシのエビフライは天下一品のできだからな!」 京太郎「はい、お返しだ。あーん…」ウインナーを掴み 衣「あーん…」 もぐもぐ… 衣「美味しいな!」 京太郎「ならよかった」あはは ーーーー 衣「なあ、京太郎…いや義兄様。岩手に行っても衣の事を忘れないでいてくれるか?」 京太郎「当たり前だろ。衣は俺の義妹だからな。忘れるわけないだろ」 衣「そうだよな…わかっては居るんだがどうしても怖くてな…」 すっ…わしゃわしゃ 京太郎「信じろ、衣。俺はひとりぼっちが嫌いだからな。衣のことは絶対に忘れないさ」 衣「…ぐす……そうだね…衣も1人が嫌いだから義兄様の事を忘れないよ」ポタ…ポタ… 京太郎「まったく衣は手間のかかる可愛い義妹だよ」ワハハ ーーーーーー 純「あれを素でやってるのか京太郎は…」 智紀「恐るべき才能…」 一「京太郎は優しいからね」 透華「私の伝説は…」 衣「それで京太郎は衣に何を命令するんだ?」 京太郎「命令…ああ、ちゃんと考えてきてるぞ」 一、透華「…」ガタ! 京太郎「…全国で待っている。個人でも団体でもどっちでもいい、全国で会おう」 衣「えっ?」 京太郎「だから…」 純「京太郎、それは命令じゃないだろ」 一「そうだよ、普通なら全国に来いって言うのに待ってるって頼んでるよ」 京太郎「いやまあ、俺は清澄高校の麻雀部だからさどっちかを応援するってのはできないんだ…」 衣「任せろ、義兄様。衣は必ず全国で義兄様に会いに行くぞ!」 透華「私も忘れて貰っては困りますわ。県大会で勝つのこの龍門渕透華が率いる龍門渕高校ですわ」 智紀「負けない…」 京太郎「ああ、楽しみにしてるよ」 昼2 京太郎「全国で待つか…言ったからには俺も頑張らないとな」 久「京太郎に勝てる高校生なんて殆ど…二、三人も居ないわよ?」 京太郎「そんな事ない……あれ、久なんでいるんだ?」 久「少しね…でも丁度良かったわ。京太郎、私に付き合ってちょうだい」 京太郎「何を?」 久「もちろん…」 久「決まってるわよ、デートよデート」 京太郎「…ああ、この間は邪魔が入りましたもんね」 久「そうよ…あの後藤田プロには色々としてもらったんだから」 京太郎「笑顔が怖い……」ボソ 久「何か言ったかしら?」 京太郎「いえ、なにも」 久「それじゃあ…あそこにいきましょうか」 久「私の家に行きましょ。京太郎に渡す選別と美味しい紅茶があるのよ」 京太郎「流石に久の家に俺みたいな格好の奴が行ったら問題になるんじゃないのか?」 久「大丈夫よ。お父さんは出張でいないし…それとも嫌なのかしら?」涙目 京太郎「行かしていただきます!」 久「よろしい、なら行きますか」 ーーーーーーー コトン… 久「京太郎が淹れたよりはおちるけどどうぞ」 京太郎「久が淹れてくれただけで俺は美味しいと思うけどな…」 ゴク… 京太郎(あれなんか苦い…). 久「どうかした?」 京太郎「いや、なんか紅茶が苦くて…あれ…」 バタ… 京太郎「ひ、久…何を……盛った?」 久「別に何も?増強剤と少しの興奮剤をね…大丈夫よ、京太郎。今の私、危険日ど真ん中だから…孕んでも京太郎に責任とか言わないし。でもたまには岩手から帰って来て欲しいな」 京太郎「なんで…」 久「…我慢できなくなったのよ。一緒に居るって言ったのに私をおいていくし…だから、証が欲しかった。今日は寝かせないわよ?」 すっ…バサ… 90 名前: ◆qV6dwdDny6[saga] 投稿日:2013/11/04(月) 12 46 16.39 ID 6LmbjOTSO [11/12] 京太郎(…まずい…実は全く薬が効いて無いなんて言えない。てか久の裸でまじで息子が。) ギュ…チュ…っ! 久「はぁ…愛してるわ京太郎」 京太郎「…俺もだ…久」 ギュ…バッ… 久「えっ、薬は…!」 京太郎「耐性持ちでな…誘ったのはそっちなんだ…覚悟しろよ」 久「は、はい…」カァァ ーーーーーーー 京太郎「あの後まる二日間久とまぐわり、俺は義姉さん達との真剣麻雀に勝利した…そして」 久「貴方、世界チャンピオンおめでとう!」 娘「パーパー!」 ダキ… 京太郎「ありがとう久…あれからも七年か」 久「そうね…義姉さん達の許可が降りるまで大変だったわ」 京太郎「そうだな…」 久「それでね貴方…私、あと二人子供が欲しいの」カァァ 京太郎「……よし、行こう。今日は寝かせないからな」 娘「またプロレスごっこするの?」 久「ち、ちがう…」 京太郎「今日は弟か妹を神様から授かるんだよ」 娘「私、両方がいい!」 京太郎「娘もこう言ってるし…今日は頑張りますか!」 久「もう馬鹿なんだから」カァァ END 久「私の家に…いえ、公園にでも行きましょう」 京太郎「別にいいけど…前半に不吉な言葉が聞こえた気が…」 久「き、気のせいよ!さあ、はやく行きましょう!」 ギュ、ダッ… 京太郎「えっ、急に走るな…」 久(なんで今、京太郎に媚薬を盛ろうって考えたのかしら…恥ずかしい)カァァ 公園 久「…岩手に行ったら京太郎はどうするつもりなの?」 京太郎「麻雀かな…」 久「ふふふ…京太郎らしいわね」 京太郎「馬鹿にされてる気がする…」 久「褒めてるのよ。ねえ京太郎…」 京太郎「うん?」 久「私が京太郎を好きって言ったらどうするの?」 京太郎「……断る」 久「理由は?」 京太郎「俺は久との約束を破って岩手に行く…それにもし答えたらまた久を傷つけるだけだろ」 久「……本当に京太郎は馬鹿ね」 バッ… 京太郎「えっ?」 バシ… 久「自惚れないで。私はそんな詰まらない事で傷付かないわ」 京太郎「……」 久「京太郎、この前の時もそうだった。人を大切にするって言っといて京太郎は適度な距離でいようとする。傷付くのが怖いのわ京太郎の方よ」 京太郎「俺はそんなつもりじゃ…」 久「そんなつもりなのよ。だから私が踏み込んであげる」 京太郎「えっ…」 ギュ… 久「私は京太郎の側に居るわ。恋や愛じゃない…私は貴方の隣に居たい。貴方を支えたいのよ」 京太郎「俺にそんな価値は…」 久「ある。私には貴方が“必要”なのよ」 京太郎「…知りませんよ」 久「構わないわ」 京太郎「馬鹿ですよ久は…」 久「京太郎ほどじゃないわ」 京太郎「……逃がしませんよ?」 久「上等。私こそ逃がさないんだから」 夜 京太郎「……気が緩んでるな。幸せすぎる時ほど後が怖いのにな」 良子「どうかしたんですか、京太郎?顔色がバッドですよ」 京太郎「そうかな。特に何もないんだけど」 良子「…まあ、いいでしょう。今日はどうかしたんですか?」 京太郎「…」 京太郎「引越したら良子義姉さんはどうするか聞きたくてさ」 良子「タイトルの関係であまり纏まって家には居られない…知らない土地なのにごめんなさい」 京太郎「い、いや、俺ももう高校生だし1人で大丈夫。そういえばもうすぐ大きなタイトル戦だったね」 良子「Yes。去年は健夜義姉さんに負けましたが今年こそは私が勝ちます」 京太郎「今年は大沼プロも強いんだろ?世界タイトルで役満連続であがったらしいし」 良子「…あれは京太郎が戦うべき相手です。私は健夜義姉さんと夏の家族旅行決定権の為に全力を尽くすだけです」 京太郎「…タイトル戦が夏の家族旅行決定権だなんて普通ありえないぞ」 良子「ノーウェイ。勝者が絶対です」 京太郎「相変わらず義姉さん達は規格外だ…」 夜 別視点 健夜「…ついに明日だね、良子ちゃん」 良子「そうですね…京太郎は最後まで悩んでるようでした」 健夜「京君が一番ココにいたからね…それより明日、本当にやるの?」 良子「オフコース。霞の事情も知りましたし、そろそろ六女仙と京太郎がまともに会ってもいいはずです」 健夜「それは良子ちゃんが私に勝てないからそうなってるんじゃ…」 良子「とにかく明日は夕方からパーティーです」 朝 京太郎「…今日、長野を去るのか」 京太郎「昨日は健夜義姉さんだったから次は良子義姉さんだな」 コンコン… 京太郎「良子義姉さん、おきてるか?」 シーン… 京太郎「はぁ…どうしてうちの義姉二人は世間的にはクールで通ってるのに家ではだらしないんだ。入るよ」 ガチャ… 良子「…zzz」 京太郎「爆睡してるし。全くもう二十歳なんだからしっかりしてくれよ。起きてくれ、良子義姉さん」 良子「…あと五分…」 京太郎「ダメだ。今日は朝から出かけるんだろ」 良子「ノーウェイ…だいじょ…ぶです…zzz」 京太郎「秘技を使うか…これ恥ずかしいからしたくないんだけどな…」 スッ…良子の耳元に顔をちかづけて 京太郎「朝だよ、義姉さん。起きないと寂しいだろ?」 バッ… 良子「おはようございます、京太郎……突然ですが抱きしめますね?答えは聞いてません」 ぎゅー 良子「一年ぶりぐらいに聞いてエキサイトしました…むかしはもう少し可愛かったのに……」 京太郎(義姉さんが話し始めたら五分はかかるんだが…起きたからいいか) 良子「聞いてるんですか京太郎?だいたい京太郎は…」 昼1 京太郎「夕方までにあの高級ホテルに着けとはどういう事なんだ?まあとりあえず出かけるか」 ーーーーー ♪ 京太郎「うん?妹尾さんからか…。雀荘で麻雀を教えて欲しいか…まあ、構わないか」 京太郎「ここが妹尾さんが言ってた雀荘だよな…」 ガチャ… 華菜「それロン!8000!」 佳織「うぅ…どうぞ」 京太郎「あれ妹尾さん、知り合いと打ってるの?」 佳織「す、須賀君!違うの…須賀君を待ってたら…」 華菜「なんだお前は?華菜ちゃん達は今、打ってるんだぞ!」 京太郎(残り1000点で…なんだこれ明らかに初心者狩り紛いの事をしてるぞこの人達) 華菜「さあ、お前の親なんだからはやくしろよ」 佳織「うぅ…」 京太郎「ちょっと待った。妹尾さんの変わりに俺が打つよ。点数もそのままで」 華菜「はぁ?そんなの駄目に…」 京太郎「初心者の妹尾さんをあんまりいじめないでやってくださいよ」 華菜「イジメてなんかないし!仕方ないから認めてやる。皆もそれでいいよね?」 純代「大丈夫」 星夏「かまいませんよ」 京太郎「なら…俺の友人をいじめたんだ覚悟してくださいね」ゴゴゴゴゴゴ… 一同「ひっ!」 京太郎「俺の親番からか…」 南3局 京太郎 1000 華菜 43000 星夏 32000 純代 24000 京太郎 W役満 対象 池田 京太郎(…っ…また槍に弾かれた。しかたないか。この牌が来た意味を考えろ) 逆転者と添い遂げた者発動! 華菜(なんなんだ…なんなんだよ、あの男は!) コトン… 京太郎「ロン…ここってWありなんだよな?国士無双13面待ちで96000」 華菜「なっ!」 京太郎「俺の友人を虐めてたんだ…W役満ぐらい平気だろ?」 京太郎 97000 華菜 -53000 星夏 32000 純代 24000 京太郎が勝利しました。 佳織「す、凄いです!須賀君!」 ギュ… 京太郎「たまたまだよ、たまたま」ワハハ 華菜「……けるな、ふざけるな!」 京太郎「はっ?」 華菜「たまたまW役満をあがっていい気になるなよ…次は最初から…」 京太郎「負け犬が吠えるな。三人で妹尾さんをサンドバッグにしてたんだ…W役満なんて安いだろ。実力差を理解しろよ」ゴッ… 華菜「うっ…華菜ちゃんは華菜ちゃんは負けてないし!」ジュッ…ポタ バタバタ 星夏「ま、待ってください!」 バッ 純代「……」キッ←京太郎をにらむ ダッ… ーーーーー 京太郎「……罪悪感があるな」ボソ 佳織「あ、あの…私のせいでごめんなさい」 京太郎「いや、妹尾さんが謝る事じゃ無い。ただ俺が大人げなかっただけだから」 佳織「……須賀君、私つよくなりたいです」 京太郎「えっ?」 佳織「さっきの人達なんかよりもっと強くなって須賀君が全力で打っても遊べるくらいに強くなります!」 京太郎「…ふふふ。妹尾さんは面白いですね」 妹尾「よく言われます」 京太郎「なら一丁、この須賀京太郎が全力で麻雀を教えますよ」 妹尾「はい!」 夕方 京太郎「妹尾さんは幸運過ぎるだろ…最後に打ったら三回は役満聴牌してたぞ。とりあえずここが指定されたホテルだけど…あれだれかいる」 ??「……」 巴「須賀さ…こほん、京太郎君、お久しぶりです」 京太郎「えっ、うん。お久しぶりです巴さん」 巴「皆が待ってるからはやく行きましょう」 とことこ… 京太郎「あの、ここで何をするんですか?」 巴「知らされてないの?」 京太郎「はい。朝に健夜義姉さんが此処に来るようにって言われて」 巴「そうなんだ…簡単に言うと親睦会をするの」 京太郎「親睦会?」 巴「そう、貴方の義姉さん達が私達を赦すって言ってこれからの事もあるから一席設けたのよ」 京太郎「一席って、まるでお酒を…まさか飲んでるんじゃ」 巴「の、飲んでないわよ、私は!」 京太郎「地獄絵図が広がってそうだな…」 巴「アハハ…頑張ってね」 京太郎「…逃げて来た人も同罪ですよ」 巴「ばれてたか…」 ーーーーーーー ガチャ 京太郎「……」 京太郎「酒くさい…これやばい奴じゃ…」 ギュ… 小蒔「たいちょー、きょーたろーくんを…つかまえまちた!」 京太郎「えっ、姫様?くさ…酔ってるな」 健夜「よくやった、うしちちにごう!」 京太郎「義姉さんもかよ…」 ギュー 初美「わたしもつかまえたのれすよー」 京太郎「ちょっ!初美さん見えてる、見えてるから!」 春「きょーたろーの変態…」 京太郎「春さん、助けて…なんであんたも上半身裸なんだよ!」 ギュー 春「あつかったから……寒いからあたためて…」 霞「みんならめようー、きょーたろくんはみんなのものなんだから!」 京太郎「霞さん、おれは貴方を信じて……真っ裸だと…神は死んだのか?いや、巴さんが!」 良子「私の酒が飲めないとかありえないですー!」 巴「えっ…もう、無理!」ゴグゴクゴク… 巴「キョー君ー私も混ぜてよー、」 パサ… 京太郎「良子義姉さん、良子義姉さんは酔ってないんだろ!」 良子「Yes。ですが残念です京太郎…私は貴方をヘルプできません」 京太郎「えっ?」 良子「今日は酒池肉林…乱行パーティーだからです!」 パサ… 京太郎「ど、どういう…」 良子「霞の件を知って私は考えたんです…いっその事、全員京太郎の嫁にすれば争いはおきません」 京太郎「俺の人権は!」 良子「ナッシング!大丈夫京太郎!全員に少し強力な妊娠誘発剤を飲まして危険日前後なだけです…私は大当たりですがね」 京太郎「信じてたのに…義姉さん…」 スッ… 良子「大丈夫京太郎、家族が来年には三人から15人になるだけのことです…それで貴方は誰にも見捨てられない」 ちゅ…くちゅ… 京太郎「おれは…」 良子「天上のシミを数えてるあいだに全部終わります。これを飲んでくださいね」 ゴグ… 京太郎「何を…」 良子「ただ、精力が何倍にもなるだけですよ…それじゃあ始めましょうか。肉の宴です!」 数年後 京太郎「その後はすごかった…ホテルのスィーツルームで永遠と一週間ただ腰を振り、飯を食べるだけの性活が続いた。俺は抑えきれない性欲に身を任せた。そして今俺は…」 小蒔「あ、貴方…今日は私の番ですから可愛がってくださいね」 京太郎「待って、小蒔…今日はタイトル戦で…」 小蒔「関係ありません…良子さんが三人目なのにわたしも旦那様の子供が欲しいです!」 初美「そうですよ!私もあと二人は欲しいですよー」 京太郎「えっ、初美さん?」 巴「わ、私もいますよ」 霞「私もね…」 春「私も…」 京太郎「…昨日も五人でしませんでしたか?」 霞「昨日は昨日。今日は今日よ?目標は皆合わせて20人なんだから」 京太郎「…良子義姉さんが三人、健夜義姉さんも三人、他は二人づつだから…もう16人俺の子供が…」 小蒔「大丈夫ですよ!旦那様は世間では世界最強の男や抱かれたい男No.1の称号があるんですから」 霞「私達ぐらい余裕よね?」 京太郎「……今日も寝かさないからかな!」 カン 京太郎「…はっ!何か凄まじい未来があった気がする」 巴「何を言ってるんですか」 小蒔「京太郎様!」 京太郎「姫様、今日はよろしくお願いします」 小蒔「うぅ…今日は無礼講ですよ」 京太郎「は、はぁ…」 良子「そうですよ。今日は親睦会ですから」 京太郎「そう言うなら…そうするか」 小蒔「はい!」 京太郎「良子義姉さん、どうしてこんな事を思いついたんだ?」 良子「何がですか?」 京太郎「いや、いつもの良子義姉さんなら姫様とかに辛辣だからさ」 良子「かつての嫁仲間ですからね…優しくもなりますよ」 京太郎「嫁仲間?」 良子「ソーリー、京太郎にはまだ関係のない話です。それよりほら、京太郎の好物をとっときましたよ」 京太郎「ありがとう…あれ俺、義姉さんにカレイが好きになったって言ったっけ?」 良子「私は京太郎の事ならなんでも解りますよ」ニコニコ 京太郎「そうなのか?」 良子「はい、第二夫人ですからね」 京太郎「酔ってないか?」 良子「酔うのは二人の時だけですよ」 京太郎「…。まあいいや、これありがとう」 良子「妻の勤めですから」 京太郎「今の義姉さんなら立派な嫁さんだよ」 テクテク… 良子「当たり前ですよ、貴方」カァァ 小蒔「京太郎様!」 ダッダッダ… 京太郎「姫様、走ったら危ないですよ」 小蒔「大丈…あっ…!」 バタ……ギュ… 京太郎「ほら言ったじゃないですか」 小蒔「うぅ……京太郎様の胸は温かいですね」 京太郎「そうですか?ほら、立ってください」 小蒔「あっ…何故か懐かしい気がしました」 京太郎「懐かしいですか…そういえば昔、一度だけ今見たいなことがありましたね」 小蒔「あ、あれは、京太郎様がアイスを持って行ったから…」カァァ 京太郎「姫様が自慢するからですよ……懐かしいですね」 小蒔「あれからもう大分と経ちますから…京太郎様、この度は本当にありがとうございました」 京太郎「えっ?」 小蒔「霞ちゃんの事です。付き物が落ちたみたいに元気になりました…あれは京太郎様のおかげですよね?」 京太郎「俺は何も…」 小蒔「…否定しても駄目です。過去は変えれませんが…また良かったら私達と遊んでくれますか?」 京太郎「はい、こんな俺で良ければ」 小蒔「ありがとうございます」 バッ…ギュ… 初美「ああ、姫様ばかりずるいのですよ!」 小蒔「私の特権だからいいんです!」 京太郎「喧嘩しない喧嘩しない…昔みたいにか…悪くないのかもな」 京太郎「あれ霞さん…どこ行くんだろ」 霞「……」 スッ… 京太郎「追いかけるかな」 ーーーーーーー 京太郎「霞さん、どうかしたんですか?」 霞「須賀…京太郎君…ついて来たの?」 京太郎「ええまあ、姿が見えたので」 霞「姫様の相手もしてあげてよ。あの娘だけじゃない、春ちゃんも初美ちゃんも貴方と話をしたいのよ」 京太郎「何かあったんですか?」 霞「……少しね。変な既視感を感じたのよ」 京太郎「既視感?」 霞「そう既視感…貴方の義姉二人と私達が貴方の嫁になるのよ」 京太郎「それはまた壮絶な…」 霞「嫌だったかしら?」 京太郎「全く。寧ろ男なら誰でも望む事でしょ」ワハハ 霞「貴方らしいわね…でもね…」 スッ… 京太郎「近いですよ、霞さん」 霞「私からしたらそうあって欲しい未来なのよ」 チュ…クチュ… 京太郎「な、なっ!」カァァ 霞「まだまだ子供ね…京太郎、私は貴方を諦めないわ。岩手に行っても押しかけてやる。私は昔から貴方に姉じゃなくて友人…今は恋人かしら、そう見て欲しかったのよ」 京太郎「おれは…」 霞「言わなくてもわかってる。だから少しだけ待ってあげる…そうね、全国大会が終わった後にでも聞きに行くわ」 京太郎「…駄目です。それなら断ります」 霞「…本当に変な気遣いはできるのね」 京太郎「俺はまだ貴方や他の人を選べません。だから俺は貴方を振ります」 霞「そう…答えてくれてありがとう。先に戻っててくれるかしら…もう少し夜風に当たって行くわ」 京太郎「はい…」 ーーーーーー 霞「そんな回答知ってたわよ…良子さんや健夜さんも怪しいし…今度は私が二番目で姫様を正妻にする」 巴「京太郎君、どうかしたの?」 京太郎「いや、弄ばれたなって思って」 巴「弄ばれたの?」 京太郎「うん…本人は気が付いてないみたいだけどな」 巴「…なんか京太郎君、大人になったね」 京太郎「そうか?」 巴「うん、昔はもっとやんちゃだった」 京太郎「八歳だったからな…やんちゃなのは仕方ない」 巴「それもそうだね」 京太郎「巴さんだって大人の女性になったよ…昔、森に行った時なんで…」 巴「あ、あれは二人の秘密だから喋ったら駄目!」 京太郎「そうだったな…懐かしいな」 巴「そうだね…また彼処に行けたらいいね」 京太郎「ああ…また彼処に二人で行くか」 巴「うん」ニコ 霞「それではこれで親睦会を終わります!」 京太郎「…すぐだったな」 トントン… ??「……」 初美「少し話しませんかー?」 京太郎「別にいいけど…大丈夫なのか?」 初美「大丈夫ですよー。こっちです」 ーーーーーーー 初美「京太郎は本当に鹿児島にはこないんですか?」 京太郎「ああ…岩手に行くからな」 初美「…うぅ…岩手なんか田舎よりも鹿児島の方がいいですよ」 京太郎「ごめん」 初美「…京太郎は我儘ですよ」 京太郎「それは初美さんの方が…」 初美「お姉さんですよー」 京太郎「えっ…初美さんじゃ」 グッ… 初美「昔みたいに初美お姉ちゃんの方がいいですか?」 京太郎「初美お姉さん…」 初美「それでいいですよー」 ナデナデ… 初美「な、何をするですか!」 京太郎「いや仕返し…」 初美「京太郎の癖に生意気ですよ!」 ナデナデ 京太郎「それでも逃げないんだな」 初美「し、仕方なくですよ!京太郎が可哀想だから!」 京太郎「ふふふ…ありがとうな、初美お姉さん」 初美「うぅ…京太郎なんて嫌いですよー」カァァ 夜 家 京太郎「…義姉さん達が帰って来てから秘密会議をしてる。明日の朝から岩手に行くのに大丈夫なのか?」 カピー「パカパカ(久しぶりだな」 京太郎「昨日は何処に行ってたんだ?」 カピー「パカパカ(大阪にたこ焼きを食べにな」 京太郎「…本当か?」 カピー「パカパカ(本当だ」 カピー「パカパカ(これを持って某所に行くだけで主様は有名人だぞ…冗談は置いておこうか」 カピー「パカパカ(この鏡は元は八咫烏のガキの鏡だがそんな事はどうでもいい。この鏡は儀水鏡よりも強力でありかつ終わりを呼ぶ)」 京太郎「終わり?」 カピー「パカパカ(まあ、人生の墓場の事だ。使い切っても壊れないが力は込めれないからな。この鏡は大切にするといい。天沼鉾が完成してるんだ…こんな時は二度とこないだろう」 京太郎「因みにカピーから見たらこれはどんな価値なんだ?」 カピー「パカパカ(昔作った出来損ない以下の鏡だ」 京太郎「そ、そうなのか…」 深夜 某所 トシ「こんな夜中にどうしたんだい?」 霞「…宣戦布告の電話です」 トシ「そうかい…それでどうするつもりだい?」 霞「全国大会で戦いましょう…勝つのは私達です」 トシ「…あの娘達は負けやしないさ。勝つのは私達だ」 霞「では…」 トシ「そうだね…」 霞、トシ「全国で会いましょう」 ーーーーーー 健夜「良子ちゃんも思い出したの?」 良子「健夜義姉さんも思い出したんですね」 健夜「そっか…それでどうするの?」 良子「決まってるじゃないですか」 健夜「そうだね、私達は常に一緒だったね」 良子「ええ私達は京太郎を支えるだけですよ」 健夜「うん京君は私達が支えるよ」 良子健夜「18歳になったら勝負です」 朝 京太郎「それじゃあ、行こうか義姉さん達」 良子「そうですね…行きましょうか」 健夜「私が運転するからね」 京太郎「あれカピーは何処だ?…まあ、向こうにいるだろう」 岩手 カピー「パカパカ(ここが新居か…悪くないな」 昼2 京太郎「ここが新居か…」 健夜「第二のマイホームだね」 良子「部屋の間取りは説明した通りなので、とりあえず荷物の整理ですね」 京太郎「そうだな」 ーーーーー 京太郎「やっぱり居たかカピー」 カピー「パカパカ(朝から待ちわびたぞ」 京太郎「たまに俺はカピーがただのカピパラじゃないような気がする」 カピー「パカパカ(私はただのカピパラだ。安心しろ」 京太郎「……まあ、カピーはカピーだからな」 ーーーーーーーーーー 夕食 強制イベント 京太郎「そういえばさ…俺って何処に転校するんだ?」 良子「宮守女子ですよ」 京太郎「えっ?」 良子「だから宮守…」 京太郎「ちょっと待った、あそこは女子高じゃ…」 健夜「大丈夫、あそこは今年から共学になったんだよ」 京太郎「そうなのか…」 良子「男子は少ないですが京太郎なら大丈夫です…ただし、あんまり女の子に手をだしたらためですよ?」 健夜「そうだよ…十人以下ならいいかな」 京太郎「そんなに居たらただのタラシじゃないか」 健夜良子「……」 京太郎「俺はそんなにもてないよ」 健夜良子(天然ジゴロの自覚は無しか…) 夜 家 京太郎「片付けは終わったし…どうしたものか」 カピー「パカパカ(もう片付けが終わったのか」 京太郎「ああ。もともと物があまりなかったからな」 カピー「パカパカ(そうだったな。今回は果実の回収と零天の果実についての説明だな」 京太郎「果実って事は食べれるのか?」 カピー「パカパカ(鋭いな。あの果実は実体化できないが人に譲渡する事ができる」 京太郎「譲渡?」 カピー「パカパカ(そうだ、譲渡された果実はその人の中で成長する」 京太郎「成長…?」 カピー「パカパカ(譲渡する相手を間違えるな。あれはお前を想う心で成長する。絆ではない…一種の子供に近いものだ。成長すれば必ず力になる」 京太郎「どうやって譲渡するんだ?」 カピー「パカパカ(時がくればわかる。今回はサービスで全て回収しておいてやる」 美穂子からメール ♪ー 京太郎「美穂子からメールがきてる」 From 福路美穂子 はじめてのめーるです。だいじょうぶでしょうか? 京太郎「全部平仮名だと。本当に苦手なんだな。大丈夫ですよ。また何か合ったら相談します…と」 From 福路美穂子 はい!またれんらくしますね! 京太郎「…少しだけ元気が出たな」 朝 火曜日 京太郎「今日から…新しい学校か」 京太郎「健夜義姉さんを起こすか」 ーーーーーー コンコン… 京太郎「健夜義姉さん、起きてる?」 シーン… 京太郎「…まあ引っ越してすぐだから仕方ないか。起こすけどな」 ガチャ… 京太郎「健夜義姉さん、朝だ…ぞ……なんで裸で寝てるんだよ!」 健夜「うぅ……貴方?もう朝なのかな……目覚めのKissは?」寝坊け眼+布団で身体を隠すためにそこからにじみ出るエロさ 京太郎「…すぅ…はぁ…よし落ち着いた」 健夜「貴方?」 スッ… 京太郎「そんな行為は大切なひとにする事だと俺は思うぞ、義姉さん」耳元で 健夜「……」 ガシ… 京太郎「えっ?」 健夜「朝から…小言なんて聞きたくないよ」 チュ…くちゅ…約一分蹂躙され 健夜「ぷはぁ……二度寝しよう……」 バタン 京太郎「うぅ…」カァァ 京太郎「起きろ、この馬鹿義姉!!!」真っ赤 健夜「…zzzz」 朝 強制イベント トシと出会う 京太郎「健夜義姉さんを叱ってたら遅刻ギリギリだった…」 トシ「ようやくきたのかい?」 京太郎「えっ、トシさんがなんでここに…」 トシ「ここで教師をしているからに決まっているじゃないか」 京太郎「ならここには…」 トシ「ああ、塞達がいるよ」 京太郎「よっしゃぁ!」 トシ「えらく喜ぶじゃないか」 京太郎「ええ…全国で会うと前の高校の麻雀部の人達と約束してたから…塞達なら全国に行けると俺は思ってるから素直に嬉しいんです」 トシ「それじゃあ、麻雀部にきてくれるかい?」 京太郎「はい、喜んで!」 放課後 京太郎「質問責めにあって昼は動けなかった…それよりも麻雀部だ!」 京太郎「…すぅ…はぁ…よし、行くぞ」 ガチャ 京太郎「失礼します、入部希望の須賀京太郎……あっ」 豊音「えっ…」 エイスリン「わぁ…」 白望「……ダルい」 豊音「京太郎君だよ!」 エイスリン[ブンブンと手を振って居る絵] もぞもぞ 白望「…ダルい」 ギュ… 京太郎「えっと、皆さんお久しぶりです」 豊音「な、なんで京太郎君が居るの?」 京太郎「えっ、いや、俺は今日からこの宮守に転校してきたんだけど…トシさんから聞いてない?」 エイスリン[腕をバッテンにしてる絵] 京太郎「まじか…これからよろしくお願いします」 白望「よろしく……」 ぎゅう 京太郎「シロ、抱きつくのはいいけど暑くないか?」 白望「大丈夫……だるくないから」 塞「皆ー、今日はなんだか良い事が…えっ、なんで」 京太郎「どうも、お久しぶりです」 バタン… 塞「えっ、今、京太郎が居たよね…身嗜みとか大丈夫だよね…てかなんでシロが張り付いてるの?そんな事より…」 ガチャ 塞「なんで京太郎がここにはいるの!」 京太郎「あはは…本日三回目だな。宮守に転校してきたんだ」 塞「そうなんだ…それで麻雀部に入るの?」 京太郎「ああ、よろしく頼むよ」 胡桃「このお茶とかも京太郎がいれてくれたんだよ!」 豊音「お菓子も何時の間にか用意されてたし」 エイスリン[京太郎がテキパキ動いている絵] 白望「だるくないよ…」 トシ「おやもう皆いるのかい…珍しいね」 京太郎「朝方ぶりですトシさん」 トシ「あんたの環境適応力も驚いたもんだ…てっきりエイスリンかシロ辺りに警戒されてるかと思ったよ」 京太郎「顔見知りだったんで大丈夫でしたよ」 トシ「そうかいなら今日は須賀の歓迎会に行こうか」 一同「えっ?」 トシ「歓迎会だよ、歓迎会。何か皆で食べに行こうか。お金は気にしなくていいよ。須賀の義姉二人から渡されてるからね」 京太郎(義姉さん達に気を使わせたかな) 京太郎「なら、焼肉かバイキングにいきませんか?」 エイスリン[手で大きな丸を作っている絵] 白望「どこでもいい…ダルい」 塞「京太郎がそう言うなら私もどこでも」 胡桃「私もどこでもいいかな」 豊音「じゃあさ、皆で…」 豊音「皆でバイキングに行こうよ!」 トシ「それでいいかい?」 一同「うん」 ーーーーーーーー バイキング 塞「それじゃあ、京太郎の入部を祝って、乾杯!」 一同「乾杯!」 胡桃「京太郎、ご飯とりに行こうよ」 京太郎「いいですよ」 シロ「京太郎ー」 京太郎「わかってるよ、シロの分もとってくる」 シロ「…ありがとう」 ーーーーーー 胡桃「京太郎はなんであんなにシロと仲がいいの?」 京太郎「仲がいいのかな。会った時からあんなんだったんですよ」 胡桃「それってあれだよね、私達と麻雀を打つ前にシロやとよね達と会ってたやつだよね」 京太郎「そうですよ。ベンチにシロが居てそこで会ったんですよ」 胡桃「シロらしいね」 京太郎「俺もそう思います…こっちの方がシロは好きそうかな」シロの好みに合わせて選んでいく 胡桃「…京太郎って凄いんだね」 京太郎「えっ?」 胡桃「麻雀が強くて雑用ができて、気を使えるんだから」 京太郎「それなら鹿倉さんも凄いですよ」 胡桃「えっ?」 京太郎「皆で移動する時もシロやエイスリンを気にかけてましたよね?俺がするよりも先に。さすが年上だなって思いましたよ」 胡桃「あ、あたりまえだよ!私は三年生だからね!」 京太郎「そうですね、俺はまたまだ至らない一年生ですからご鞭撻お願いします」 胡桃「任せなさい。あっ、京太郎あそこのラザニアとって」 京太郎「はい、どうぞ。隣のピラフもどうですか?」 胡桃「もらおうかな」 京太郎「了解です」 京太郎「とってきたぞー」 シロ「あーん…」 すっ エイスリン[食べさせる絵と豊音がさびしがってる絵] 京太郎「…頼む」 エイスリン「英(まかせてよ」 ーーーー 京太郎「豊音さん、隣いいですか?」 豊音「あっ、うん!どうぞだよー」 京太郎「豊音さんはあんまり食べないんですか?」 豊音「うん。昔から小食なんだよー。京太郎君は男の子だからたくさん食べないと駄目だよ」 京太郎「これでも結構食べてるんですが…」 豊音「そういえば京太郎君って清澄高校から転校してきたんだよね?」 京太郎「ええまあ…」 豊音「じゃあさ…原村和と知り合いなのかな?」 京太郎「同じ部活でしたし、友人でしたよ」 豊音「…超ー凄いよ!テレビに出てた人と知り合いなんて羨ましいよ!」 京太郎「そうでもないよ。和もテレビで見るよりも人間らしいし」 豊音「それでもだよ。」 京太郎「また良かったら紹介しましょうか?」 豊音「う、うん!約束だよ!」 塞「京太郎!」 京太郎「どうかしました?」 塞「いや、その…引っ越してきたばかりで場所がわからないだろうから今度の日曜日に案内しようかなって」 京太郎「それはお願いします…あっ、塞、動かないで」 塞「えっ?」 スッ… 京太郎「ご飯粒がついてた」 パク… 塞「なっ!」 京太郎「ビビンバかな…俺も食べようかな」 塞「うぅ……」真っ赤 ーーーーー トシ「それじゃあ気をつけて帰るんだよ」 豊音「それじゃあ京太郎君、また明日!」 塞「気をつけて帰ってね!」 胡桃「またね、京太郎」 京太郎「さて…こっちであってるよな」 トントン ??「……」 白望「京太郎…」 ギュ… 京太郎「あれ、シロは塞と帰ったんじゃ…」 白望「……今日、家に人がいないんだ」 京太郎「それで…?」 白望「家事がダルい…」 京太郎「…もしかして」 白望「うん…」 京太郎「駄目だ」 白望「……離れないよ?」 京太郎「塞に連絡を…」 白望「さっき…塞の携帯の電源を切った…」 京太郎「な、なんだと…そ、そうだ、親御さんが許さない」 From 小瀬川母 ダルくない相手ならいいんじゃない? 京太郎「ガッデム…神は死んだのか」 ギュ… 白望「ダルくない…」 京太郎「ただいまー」小声 白望「…おじゃまします」 カピー「パカパカ(また数奇な女を連れて帰ってきたのか…愛情や友情じゃない…ただの依存か…優秀過ぎるのは罪だな。姉共は昼からタイトル戦でいないから。命拾いしたな」. 白望「カピバラって喋るんだね…ダルい…」 京太郎「気のせいだと思っててくれ」 白望「うん……京太郎、お風呂」 京太郎「……まじで家事をさせるつもりか」 白望「うん……駄目だった?」 京太郎「嫌なら家に連れてこないぞ…風呂は自動設定してるからもう湧いてるぞ。洗濯物は右の白い洗濯機にいれてスタートを押してくれたら明日の朝には綺麗になるから……寝巻きは義姉のジャージでいいよな」 白望「わかった…」 夜 白望「おやすみ…」 京太郎「ああ、おやすみ」 ガチャ… 京太郎「客人の部屋を先に整えていてよかった…俺も寝よう」 ーーーーーー 深夜 白望「…う…お小水」 モゾモゾ… ガチャ… 白望「…あれ、部屋どこ…ダルいな」 ガチャ… 京太郎「……zzz」 白望「…」 モゾモゾ 白望「………」 白望「…京太郎、お小水…」 ゴシゴシ… 京太郎「うん……義姉さんまた怖い話をみたの?…トイレはこっちだよ」寝ぼけている ギュ… 白望「……」 京太郎「待っててあげるから…」 白望「…うん」 数分後 白望「おんぶ…」 京太郎「……今日だけだぞ…」 ギュ… 白望「だるくない…」 ガチャ… 京太郎「うん…」降ろす モゾモゾ… 京太郎「おやすみ…zzz」 白望「京太郎の部屋なんだけど…ダルいからいいか」 モゾモゾ 白望「…………さむい」 スゥ…京太郎の方を向く 京太郎「…zzz」 モゾモゾ… ギュ… 白望「…悪くない」 数分後 白望「……」 ギュっ 白望「………zzz」 ーーーーーーー 京太郎「トイレ、あれ…」 ギュ… 白望「……zzz」 京太郎「……動かないだと…」 モゾモゾ…腕を動かすが離れず 京太郎「…シロ」 白望「……zzz」 ゆさゆさ… 白望「…っ?」 京太郎「腕はなしてくれないか?」 白望「うん…」 バッ… 京太郎「ありがとう」 モゾモゾ…ガチャ… 京太郎「…トイレ、トイレと…」 数分後 ガチャ… 京太郎「やっぱり寝てるよな」 白望「………zzz」 京太郎「……床で寝るか」 ズルズル…毛布をだしてきて 京太郎「…おやすみ…zzz」 早朝 ??「……」 白望「……京太郎?」 モゾモゾ… 京太郎「……zzz」 白望「……」 モゾモゾ…ギュ… 白望「依存か……京太郎はどっちがいいんだろう?」 京太郎「…zzzz」 白望「今はいいかな…考えるのダルいし……zzz」
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京太郎「しかも清澄高校だけじゃなくて長野県の全部の女子麻雀部員を、だ」 京太郎「とりあえず大阪に逃げよう……」 京太郎「もう二度と長野には帰ってこれないな……」 京太郎「一番感度が良かったのは池田さんだったなぁ」 京太郎「少し舐めただけで声をあげるもんだから、妹さんたちにばれないかひやひやしたもんだ」 京太郎「一番きつかったのはやっぱり衣先輩だな、半ば無理矢理なところもあったし仕方ないか……」 京太郎「一番喜んでたのは加治木先輩だったかなぁ、ひとつきするたびに声をあげてたし、なにより喘ぎ声がでかかったしな……」 京太郎「国広先輩はまさかのマグロだったからなぁ……今でもショックだよ……」 京太郎「結局、回数的には部長が一番多かったなぁ、誘ってくる時、服を引っ張って無言で立ち尽くすの、あれは反則だ」 京太郎「声出さないように一生懸命口閉じてるのも可愛いし、普段とのギャップがすごかったからな、征服感もあって最高だった」 京太郎「やべぇ、部長に会いてえ……でも長野には帰れない」 京太郎「咲はなぁ……こっちが持たないくらい何度も何度も連続したがったからなぁ、悪い気はしないんだけど疲れた……」 京太郎「まこ先輩は、敏感なのはいいんだけど後半、よだれたらして壊れたラジオみたいにずーっと喘ぐというか呻くからなぁ……」 京太郎「まあこれはタコス嬢も同じか」 京太郎「桃子ちゃんがラブセックス好きだったのは意外だったな」 京太郎「加治木先輩にお熱だと思ってたけど抱いたらそんなことなくなったし」 京太郎「人肌恋しいってやつなのかな? 毎回対面座位しかやらなかったし」 京太郎「ああでも、あの隠れ巨乳での献身的奉仕はよかったなぁ」 京太郎「巨乳といえばやっぱり和は外せない」 京太郎「前戯でも本番でも胸ばっかいじってたのはいい思い出だ」 京太郎「おかげで最終的には胸だけでイケるようになっちゃったし」 京太郎「……いきなり母乳が出てきたときは驚いたけどなぁ」 京太郎「龍門渕のメガネっ娘も隠れ巨乳だったっけな」 京太郎「メガネ外して見えなくなってる時にバックで突いたらいい感じに鳴くんだよなぁ」 京太郎「おっぱいもブルンブルン揺れるし。 あれは壮観だった」 京太郎「……本人は否定してたけど、あの人は間違いなくMだな」 京太郎「思い返せばMな人はいっぱいいた気がするなぁ」 京太郎「龍門渕のお嬢さん……風越のキャプテンさん……鶴賀のビギナーズラックちゃん……」 京太郎「ソフトなのからハードまで」 京太郎「それぞれ持ち味があってよかったなぁ」 京太郎「さて、次は岩手のあたりにでも行ってみようかな」 京太郎「博多美人を堪能しよう」 カン
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【銭湯】 一同「混浴!?」 番頭「最近お客が来なくなってねえ、これなら家族もアベックも来やすいと思ってねえ」 京太郎(この面子で混浴なんて願ってもみないビッグチャンスじゃないか!) エイスリン「コンヨク?」 華菜「京太郎と一緒に入れるってことだし!」 エイスリン「イクノ?」 郁乃「京太郎くんと一緒に入れるってことやで~」 エイスリン「ヤタッ!」ニコッ 華菜「なんで無視するんだし!」 照「京、私のスタイルに酔いしれるといい」 京太郎「いやそれだけはないから安心しろ」 霞「昔は別々だったのに……」 京太郎(これで霞さんの胸を生で……) 番頭「あ、水着は着るようにな」 京太郎「は……?」 カポーン 京太郎「シャワーが共同なだけまだマシか……」 京太郎「皆が入って来るまで何しよ」 京太郎「待ってるか……」 ガララ 照「京、もう来てたの」 京太郎(レーザーレーサー!?身体洗えねえだろ!) 照「これが似合ってるって言われた」フフン 京太郎「出るとこ出てないからだろ」 照「…………」ズーン エイスリン「キョウタロー、オマタセ!」 京太郎「」ブフォッ 京太郎(白の紐……だと……)ドバドバ 京太郎(エイスリンさんは無いものだから興味が無かったが)ドバドバドバドバ 京太郎(くっ……)ドバドバドバドバドバドバドバドバ 京太郎「天使、か」ガクッ 照「きょ、京ーー!!」 華菜「おーい京太郎ー起きろー」ペシペシ 京太郎「ん……」ムクッ 霞「顔色悪いけど、大丈夫?」 京太郎(ハイレグ……)チラッ 霞「京太郎くん?」ドタプーン 郁乃「も~寝るの早いで~」 京太郎(この中だと郁乃さんが一番普通なんじゃ……)チラッ 郁乃「どうどう?似合っとるか~?」ポニョン 京太郎「郁乃さんらしくていいと思いますよ……」チラッ 霞「こっちはどうかしら?」ドタプーン 京太郎「」ブフォッ 霞「えっ?京太郎くん?京太郎くん?」ユッサユッサ 怜(先生に行ってみたらどうや、って言われて近所の銭湯に来たはええけど……) 照「これなら泳げるかも」←レーザーレーサー エイスリン「~♪」シャアァー←白の紐水着 華菜「はぁー今日も疲れたなー」←薄桃色のワンピース 郁乃「京太郎く~ん、大丈夫~?」←黒のマイクロビキニ 霞「京太郎くん!京太郎くん!」←白のハイレグ 京太郎「Oh yes...」ドバドバ 怜「何やこの惨状は……」 京太郎「うおぉ……クラクラするぅ……」 照「京、大丈夫?」 京太郎「お前なら何とか大丈夫だ」 照「…………」ジトッ 京太郎「冗談だから!殺気感じるからやめて!」 照「…………わかった」 照「その代わりに、京の背中を流す」 京太郎「何の代わりだよ……」 照「私に任せて」 京太郎「……じゃあよろしく」 照「うん」 照「どう?」ゴシゴシ 京太郎「んー気持ちいいぞー」 照「良かった」ゴシゴシ 京太郎「毎日やってほしいくらいだぜ」 照「…………」 京太郎「照?手ぇ止まってるぞ?」 照「ごめん」 照(毎日……) 照「……」ギュッ 京太郎「おっ、おい、照、何だよ?」 照「京の背中、大きい」ギュッ 京太郎「おーい?聞こえてるかー?」 京太郎「ちょっと当たってんだけど……」 照「……当たってるんじゃない、当ててる」ギュッ 京太郎「お前に言われてもなぁ……」 照「」プチッ ミシミシミシミシ 京太郎「照!?腹!腹がおかしなことになるガハッ!」 ミシミシミシミシ 京太郎「柔らかい!十分柔らかいから!興奮するから!」 照「…………」 照(ずっとこうしていたい)ギュッ ミシミシミシミシ 京太郎「グハァッ!」 京太郎「」チーン 怜「京くーん、起きとるかー」ツンツン シャァー 照「終わったよ」 京太郎「おう、あんがとな」 照「身体洗ってくるから先にお風呂入ってて」 京太郎「あー、じゃあ俺が洗ってもいいか?」 照「えっ……」 京太郎「おい何だその汚物を見るような眼は」 照「だって京はセクハラしてきそうだし……」 京太郎「しねーよするわけねーだろ」 照「」プチッ メキメキメキメキ 京太郎「あああああアイアンクローやめて!」 メキメキメキメキ 京太郎「わかった!セクハラするから!照の身体エロくてセクハラしちゃうから放して!」 照「そういうことなら……いい」 京太郎(何だこのやり取り!) シャアー 京太郎「シャンプー入るかもしんないから目瞑ってろよ」 照「子どもじゃないんだから大丈イッ!」 京太郎「ほれ言わんこっちゃねえ」 照「…………」シュン 京太郎「顔は後で洗えよ、で問題は身体だけど……」 京太郎(レーザーレーサーぴっちりしすぎだろ……) 京太郎(洗う方法つったら脱がせる……禁止されてるからダメだな) 京太郎(だとすれば……) 京太郎(水着の中に手を入れる!) 京太郎「照、ちょっと我慢しろよ」 照「何をする気、ひゃっ!」 京太郎「こうでもしねえと洗えねえんだよ」ゴシゴシ 照「……後で覚えてて」 京太郎「やなこった」ゴシゴシ 照「冷たいよ」 京太郎「俺はあったかいぜー」 京太郎(照の肌、こんなに柔らかかったんだな) 京太郎(洗ったばかりだからいい匂いもするし、少し色っぽい) 京太郎「」ムクッ 照「?」ビクッ 照「京、骨が当たってるみたい」 京太郎「骨?」 JR京太郎「ムクッ」 京太郎(サポーターが効いていないのか!?) 京太郎「お、おう、もうちょい待っててな」ゴシゴシ ムニョムニョ 京太郎(今は萎えるのを待つしかない!)ゴシゴシ ムニョムニョ 照(さっきからくすぐったい……でも人の身体にこんな尖った骨があるのかな?) 照「……」フリムキ 京太郎「うわっ、見るな!」 照「…………」 京太郎「」ムクッ 照「」 京太郎(これってひょっとしたら死ぬんじゃあ……)ダラダラ 照「…………」ツンッ 照「京、この骨は何?」 京太郎(……気づいていないのか?) 照「少し柔らかいけど……」ツンツン 京太郎(保健体育とかは寝てそうだもんなぁ……) 照「?」ツンツン 京太郎(照には男特有の骨ってことで納得してもらった) 京太郎(昔は四人で風呂入ったんだけどな……) 霞「はぁ……」 京太郎「そんなため息ついてどうしたんすか?」 霞「私の身体、少し水着だと洗いにくいのよね……」 京太郎「……ああ、なるほど」 霞「この際京太郎くんでいいかしら……でも……」ブツブツ 京太郎(俺ってどんだけ信頼無いんだろう) 京太郎「霞さん!俺を信じてください!絶対に霞さんのおっぱいを弄ったり揉んだりしたいなんて思ってませんから!」 霞「いまいち信じられないのよね……」 京太郎「この目を見てください!」ギン 霞「心底信頼できなさそうね」 京太郎「俺の評価低すぎるでしょ!」 霞「そうねぇ……目隠ししてくれたら、お願いするけど」 京太郎「了解しました!」キラキラ シャァー キュッ 京太郎「終わりましたよ」メカクシ 霞「ありがとう、助かったわ」 京太郎「いえいえ、どういたしまして」 京太郎(予想外だった……) 京太郎(まさか目隠しをするだけではなく) 霞「」ニギッ 京太郎(玉質を取るとは……!) 霞(はっちゃんの男対策実際にやってみたけど……) 霞(……癖になりそうな触り心地ね)ニギッ 京太郎「ヒィッ」 京太郎「死ぬかと思った……」 エイスリン「」ジーッ 京太郎「?」 京太郎(何か視線を感じるような……)チラッ エイスリン「……」プクーッ 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「!」アワワワ 京太郎「何やってるんですか?」 エイスリン「キョウタロー、ワタシモ!」 京太郎「え?」 エイスリン「ワタシモ!……?」ハテ? エイスリン「…………アゥゥ」 京太郎(エイスリンさん、何が言いたいんだ?) 京太郎(ホワイトボードも無いし……そうだ!) 京太郎「エイスリンさん!」フキフキ エイスリン「?」 |write me!| 京太郎(鏡を使えばいいんじゃないか!) エイスリン「!」フキフキ |エイスリンが泡だらけになっている絵| 京太郎「つまりエイスリンさんも俺に洗え、と」 エイスリン「!」コクコク 京太郎(他の二人よりは楽そうだし……まあいっか) 京太郎「そこで洗いましょうか」 エイスリン「アリガトウ!」 京太郎「どういたしまして」 京太郎「お痒いところはございませんかー?」ゴシゴシ エイスリン「ダイジョーブ!」 京太郎(胸は中寄りの小、さして興味はない) 京太郎(だがこの水着がいけない、どう考えたって誘ってるんだもの) エイスリン「キョウタロー?」 京太郎(いや待てよ?照がアレだったんだ、エイスリンさんなら……)ゴクリ 京太郎「あー手が滑ってしまったぞー」ボウヨミ ツルッ エイスリン「ンッ……?」 京太郎(集中しろ!須賀京太郎!) サワッ エイスリン「ッ!」 エイスリン「……キョウタロー……?」 京太郎「まだじっとしててくださいねー」 エイスリン「……?」 サワサワ エイスリン「ンンッ!!」 京太郎(触るだけでこんなになるなんてどれだけ……) 京太郎(あと一回……いや三回、いやいや五回……) サワッ エイスリン「ハァッ……ハァッ……」ビクッ ビクッ 京太郎(やりすぎたかな?) 京太郎(あとはちゃんと脚とか洗わないと……) 京太郎「あーすっきりしたー!」 照「気持ち良かった」ポカポカ エイスリン「キモチヨカッタ!」ポカポカ 霞「たまにはこういうのもいいかもしれないわね」ポカポカ 郁乃「楽しかったな~」ポカポカ 華菜「カナちゃんを楽しませるとはよくやるし!」 怜「なんでこの人たちと一緒におるんやろ……」 郁乃「お風呂上りと言えばやっぱりコーヒー牛乳やな~」 照「いちご牛乳が一番だと思う」 霞「普通の牛乳もいいと思うけど?」 怜「フルーツ牛乳でもええやろ」 エイスリン「?」 華菜「コーラに決まってるだろ!」 ヤイノヤイノ 京太郎(俺はどうしようか) 京太郎(こういう銭湯とかに来たときはいちご牛乳って決めてるんだよな) 京太郎「照ー、いちご牛乳買おうぜー!」 照「やっぱり京はわかる子だね」グッ 京太郎「風呂上りだと牛乳といちごの両方の甘さが強まって美味いんだよな!」 照「それがあの人たちにはわからんのですよ」 京太郎「くくくっ、可哀想な奴らめ」 一同「」イラッ 照「それじゃあ買いに行こう」 京太郎「おうよ!」 京太郎(……だんだん、照の言葉の端に気持ちが見えるようになってきた) 京太郎(気のせいかもしれないけど) 照「京、一口いる?」 京太郎「俺とお前で同じもの飲んでるだろ」 照「それもそうだけど……」 照「…………」シュン 京太郎「…………はぁ」 京太郎「ほらよ、一口」つ瓶 照「ありがとう、私も」つ瓶 ゴクッ 京太郎「うん、やっぱり美味い!」 照「うん」 京太郎(あれ?これって間接キスなんじゃ……)チラッ 照「?」 京太郎(……ま、照がそんなこと知ってるわけないし) 京太郎(照が狙ってるとは思えないから、違うか) 京太郎(畜生、恥ずかしがってる照を期待した俺がバカだったぜ!) 【11月第4週 平日2】終 【夜】 「年末にはそっちに帰って勉強するつもりだよ」 「その話だけど、あなたはいいの?」 「そっちでできたお友達と過ごせる時間、ニホンならあと四か月もあるんでしょ?」 「もうやりたいことはやれたからいいよ」 「ニホンの大学にだって、支援はしてあげるのに、どうして画家なんて目指すの?」 「麻雀もまだ続けたいんでしょ?」 「麻雀は、みんなの足を引っ張ってばかりだからやめようと思うの」 「それならニホンにいるより、そっちの大学に行って、おじいちゃんのところで絵の勉強がしたいなって」 「……そう、わかったわ。そっちはもう夜遅いんでしょう?もう切るわね」 「ありがとう、お母さん」 「おやすみ、エイスリン」 エイスリンが清々荘からいなくなるつもりのようです 【街】 郁乃「~♪」 郁乃(今日も楽しかったな~) 郁乃(京太郎くんといっぱい話せたし~こんなんやったらずっとこのままでもええかもな~) 「おい、そこの姉ちゃん」 郁乃「は~……」 「ちょっと寝たってな」 ドゴッ 郁乃「ッ!」 チンピラ1「ええ顔のしかめ方やなぁ」 チンピラ5「あーせや、こんな顔やったわ。まさか最新の睡眠薬が成長を退行化?させる薬やったとはなぁ」 チンピラ4「写真ともピッタシ!正真正銘の赤阪郁乃はんやな」 チンピラ2「あぁ、元姫松の代表やったっけ?」 チンピラ3「こないな上玉襲おうとしとったとはなぁ」 チンピラ1「なんでもええ、はよ車に運びぃ」 郁乃(この人たち……あんときの……) 郁乃(なんで、また見つかってもうたんや) チンピラ6「クルマガデルデー」 郁乃(助けて……) 郁乃が清々荘からいなくなりました 【11月第4週 休日】 京太郎「あんな広い風呂に入ったおかげからか身体が楽だ!」 京太郎「早起きも楽々だし、絶好調だ」 京太郎「こんな朝は何をしよっかなー」 朝 京太郎「ちはーっす!」 由子「京ちゃん、こんにちはなのよー」 おっさま「今日も頑張ってなー」 京太郎「今日はエイスリンさんいないんですか?」 おっさま「奥におるけど、少し元気が無いように見えたな」 京太郎「そうですか、わかりました」 由子「あっちの卓にホットコーヒーよろしくなのよー」 エイスリン「ワカッタ」 京太郎「エイスリンさんそれアイスティーですよ!」 エイスリン「ア……」 京太郎「ホットコーヒーはこっちです、しっかりしてくださいね」 エイスリン「ウン……」シュン 京太郎(なんかいつもと違うような気がするな……) カランコロン 京太郎「あっ、いらっしゃいませ!」 京太郎「――――って、照かよ」 照「京、にエイスリン?」 京太郎「ああ、俺たちここで働いてるんだよ」 照「ふーん……じゃあ次、私と打って」 京太郎「おう!受けて立つぜ!」 結果 京太郎 51+200+35+30=316 照 1+152+90=243 由子 73+120+15=208 エイスリン 57+105+15=177 京太郎「ツモ、4000・8000」 由子「また京ちゃんの一人浮きなのよー」 照(……京ちゃん?) エイスリン「マタ、キョウタローニマケタ」シュン 照(キョウタロー……) 京太郎「ここまで照に勝てるようになるとはなー、あっはっはー!」 由子「最近の京ちゃんはホンマ強いわぁ」 照(京ちゃん……) 照(なんかむかむかする……)ムスー 京太郎「照、どうかしたか?」 照「なんでもない」ムスー 京太郎「?」 由子「お茶いれてきたのよー」 京太郎「ありがとうございます!由子さんのお茶好きなんですよ!」 由子「京ちゃんに喜んでもらえるとこっちもうれしいのよー」 キャッキャ 照「むぅ……」プクー カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 洋榎「ほぇー、こんなとこで働いとったんかー」 雅枝「京太郎、リベンジや!はよ卓に着きぃ!」 京太郎「ええっ、何すかいきなり!」 洋榎「京太郎に勝てばウチが日本一なんや!はよ卓に着きぃ!」 京太郎(なんだこの親子……面倒くせぇ) カランコロン 由子「いらっしゃいませー」 小蒔「わぁ、ここが雀荘ですかぁ」 初美「滅多に来れませんからねー」 初美「むむっ!あそこに須賀京太郎がいるのですよー」 京太郎(さらに面倒くさい雰囲気……!) 京太郎「あ、あははー、どうもー」 小蒔「須賀さん、お久しぶりですっ!」ペコッ タユン 京太郎(前言撤回、ここはさながら天国だ) 洋榎「あ!アンタ永水の先鋒やないか!」 小蒔「愛宕さん、でしたっけ?もお久しぶりですっ!」ペコッ タユン 洋榎「」イラッ 洋榎「なぁ、オカン、ウチ神代と打ってもええか?」 小蒔「えっ、どうしてですか!?」 洋榎「けったいな胸しよってからに……」ギリッ 京太郎「今回も勝ちますよ!」 小蒔「私が勝ちます!」グッ タユン 洋榎「神代……飛ばしたるわ」イライラ 初美「姫松の主将も子どもっぽいですねー」 洋榎「見た目小学生に言われたないわ!」 結果 京太郎 24+200+35+30=289 小蒔 52+(100+160)÷2+30=212 洋榎 88+133+15+15=251 初美 12+116+30-30=128 初美「なんで蚊帳の外だったはずの私が一人沈みなんですかー……」 洋榎「やっぱり女は胸やないっちゅうことやな!」ペターン 小蒔「はっちゃん、元気出してください!」タユン 初美「うわーん!姫様ー!」 小蒔「いいこいいこー」ナデナデ 洋榎「やっぱり洋榎ちゃ「なんか」」 京太郎「こうして見てると親子みたいですね」 小蒔「そうですか?」 洋榎「あ、あのー」 京太郎「薄墨さんが子どもで神代さんがお母さん、みたいな?」 小蒔「それなら須賀さんはお父さんですね!一緒にはっちゃんをなでなでしましょう!」 京太郎「どういう理屈!?」 洋榎「…………」ブ゙ワッ 京太郎「いいこいいこー」ナデナデ 小蒔「いいこいいこー」ナデナデ 初美「私はそこまで子どもじゃないのですよー」ニヘニヘ 洋榎(あかん……入りにくい雰囲気が作られとる……) 京太郎「言動と行動が一致していないような……あ、洋榎さんもなでなでしますか?」 洋榎「ええんか!?」パァァ 京太郎「洋榎さんは姉ポジションということで」 洋榎「ほなウチも!」ガバッ 初美「もうこれ以上撫でないでほしいのですよー」 洋榎「…………」ガーン 洋榎「…………」シュン 雅枝「京太郎、国麻から勢いづいとるな」 由子「ここ最近負けなしなのよー」 雅枝「男子やっちゃうんに大したやつやなぁ」 エイスリン「…………」 夕 京太郎「今日はなんかいっぱいもらえたな」 京太郎「奮発して買い物しよっと」 京太郎「何を買おうかなーっと」 京太郎「麻雀教本、小説、参考書……あれ、あの人は……」 お品書き 1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 4.戒能良子のものまね王!…2800円 5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円 6.女性を落とす40の方法…1000円 7.ライトノベル…600円 8.小説…600円 9.参考書…900円 憩「文系科目はええとして、理系科目……」 京太郎「」コソコソ 憩「数学はやっぱり赤チャートがええかな……」ブツブツ 京太郎「わっ!」 憩「ひゃぁっ!」 京太郎「びっくりしました?」 憩「なんや京太郎くんかぁ、心臓が止まるか思ったわ」 京太郎「何探してるんですか?」 憩「参考書を探しとったんやけど、京太郎くんは?」 京太郎「俺は麻雀の教本とラノベを」 憩「京太郎くんも勉強せなあかんで」 京太郎「それはわかってんですけど、どうも集中できないというか……」 憩「ふふっ、京太郎くんらしいなぁ」 京太郎「憩さんはどうしてそこまで勉強をするんですか?」 憩「お医者さんになれー、って言われとるからなぁ」 京太郎「ああ、お父さんでしたっけ」 憩「……うん」 京太郎「嫌なら嫌、って言った方がいいと思いますよ」 憩「それもそうなんやろうけど……」 憩「……あ、もうこんな時間かぁ。ごめんな、もう行かな」 京太郎「そうですか、じゃあまた!」 憩「はーい、またなー!」 京太郎「憩さん、あんなんでいいのかよ……」 京太郎「あーもう!暇だ!」 夜 京太郎「そうだ、今日は照と菓子パーティーか」 京太郎「メールで呼べばいいだろ」 京太郎「さて、何を食べよう」 ガチャ バタム 京太郎(出てくるの早いな) トタトタ ズルッ 京太郎(なんでこの短距離で転ぶんだよ!) コンコン 京太郎「おう、入れ入れ」 照「……うぇぅ、ぐすっ」ボロボロッ 京太郎「あーあ、膝擦り剥けてるじゃんか、早く入れ」 照「うん」 京太郎「ったく、どういう転び方したんだよ」 照「こう、ズルッと」 京太郎「わからんわ」 京太郎「絆創膏付けて終わりっと」 照「お菓子、どこ?」 京太郎「お前それしか頭にねえのな」 照「そのために来たから」 京太郎「……どうせ俺はどうでもいいんだよな……」ウジウジ 照「あ……そ、そんなことはないよ」アセアセ 照「京も、大好きだよ……?」 京太郎「どうして疑問形なんだよ、まあいいや早く食おうぜ」 照「お菓子は?」 京太郎「ああ、これだよ」 照「こっ、これは……!」 照「東京駅の名店のスイーツセット!」 京太郎「他にもあるけど今日はこれだ」 照「美味しそう……」ジュルリ 京太郎「涎垂れてるぞ」 照「あうっ」フキフキ 京太郎「チーズケーキとプリンケーキ、どっち食べたい?」 照「どっちも」 京太郎「どっちか」 照「…………」ウーン 照「…………」ウーーン 照「…………」ウーーーン 京太郎「おーい、照ー」 照「…………Zzz」 京太郎「寝るな」ペシッ 照「うむっ!」 京太郎「じゃあ半分こでいいか?プリンケーキとチーズケーキそれぞれ」 照「全部食べたい」 京太郎「お前なぁ……」 照「……しょうがない、従う」 京太郎「じゃあ照が先にプリンで、俺がチーズな」ヒョイ 照「うん」 京太郎「いただきます」 照「いただきます」 京太郎「ん……」パクッ 照「……」パクッ 京太郎「うまい!」テーレッテレー 京太郎「そっちはどうだ?」 照「」ニコニコ 京太郎「美味いんだな」 照「京、はい」スッ 京太郎「いいのか?」 照「こうすれば簡単に半分こできるから、あーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「お!こっちも美味いな!じゃあ今度は……」スクッ 京太郎「ほい、あーん」 照「……」パクッ 照「……」ニコニコ 京太郎「美味いか?」 照「うん」 京太郎「ふー、食った食ったー」 照「おいしかった」 京太郎「また暇があったら食べるか?」 照「また半分こしたい」 京太郎「だな」 照「スプーンと容器持って帰ってもいい?」 京太郎「綺麗だもんな、二つともいいぞ」 照「ありがとう、じゃあもう帰る」 京太郎「おう、じゃあな」 照「……ふふ」 ガチャ バタム 京太郎「何か今背筋がゾクッとしたような……」 京太郎「風呂入ろ」 シャァー 京太郎「ケーキ美味かったなー、食べさせ合いは予想外だったけど……!?」 京太郎「待てよ……俺がやっていたのは……」 【照の部屋】 照「」クンクン 照(京の匂い……)クンクン 照(これは残った食べかすがあるから……)ペロッ 照「……おいしい」 夜 京太郎「もうすることもないし寝よ……」 「いよいよ夢の対決!」 「男子トッププロVS女子トッププロ!」 「男子代表は須賀京太郎!」 「彼を卓で待つのは女子のツートップ!野依理沙!戒能良子だぁぁー!」 ワァァァ- 理沙「負けない!」プンスカ 良子「たとえ京太郎が相手でも、ベストを尽くすよ」 京太郎「上等です。下剋上、見せてやりますよ!」 ワァァァー! 「男女対抗戦!開始ィィィィッ!」 【11月第4週 休日】終 【12月第1週 平日】 京太郎「充実した夢を見た気がした」 京太郎「身近に感じてたけど、良子さんも凄い人なんだよな」 京太郎「俺もいつかあの人たちに並び立てるのかな……」 朝 京太郎「うぅ寒ぃ……」 京太郎「マフラー編まないとな……」ガクガク 郁乃「京太郎く~ん!」タッタッ 京太郎「おはようございます、郁乃さん」 郁乃「おっはよ~」 京太郎「?痩せましたか?」 郁乃「そないにスリムに見える~?」 京太郎「ええ、まあ」 郁乃「えへへ~なんか照れるな~」 京太郎(そういえば、土日は郁乃さん見かけなかったな……) 京太郎「そうだ、来年のスマブラの新作ってどう思います?」 郁乃「むらびとさんはおもろかったな~、それになかなか強いやんあれ」 京太郎「チャージショットを拾うとか正気の沙汰じゃないですよね」 郁乃「まあうちのガノンちゃんにはつう」 郁乃「WiiFitトレーナーさんも、人選おかしいやろ」 京太郎「今回はネタに走りすぎてる気がしますね」 郁乃「切り札もマリオに似とるしな~」 京太郎「ロックマンはかっこよかったですよね」 郁乃「あの子ははよ使うてみたいな~エグゼくんもおってプログラムアドバンスとかも使えればさらに面白そうやけど」 京太郎「他キャラとソウルユニゾンとかも……ってカービィで十分か」 郁乃「クッパソウルとか見てみたいな~」 京太郎「来年買ったら皆でやりましょうか、果たして誰が一番強いのか!」 郁乃「…………来年、か」 京太郎「どうかしました?」 郁乃「いや~来年でスマブラ歴15年の私を舐めてもろたら困るな~」 京太郎「俺だって伊達にスマブラ歴12年を名乗ってませんからね、負けませんよ」 郁乃「そういえばポケモンって――――」 昼 エイスリン「……」カキカキ 京太郎「誰かいますかー」 エイスリン「」ビクッ 京太郎「エイスリンさん?珍しいですね、部室にいるなんて」 エイスリン「キョウタロー、オベントウ?」 京太郎「一緒に食べますか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「今日は部室の絵を描いてるんですか?」 エイスリン「オモイデヅクリ」 京太郎「あと3か月ですもんね」 エイスリン「…………」ウツムキ 京太郎「エイスリンさんは、どうするんですか?」 エイスリン「……カエル」 京太郎「ニュージーランドの大学ですか」 エイスリン「」コクッ 京太郎「でも確かニュージーランドには麻雀はまだマイナー競技なんですよね」 エイスリン「ダカラ、マージャンヤメル」ウルウル 京太郎「えっ?」 エイスリン「キョウタローモ……アエナイ」ポロポロ 京太郎「…………そうですか」 京太郎(エイスリンさん……予想はできたことだけど) 京太郎(ああして泣いてるのを見るのは、堪えるなぁ) 京太郎「俺と照が見学か」 照「菫とは違ってお菓子食べ放題」 京太郎「あんまり食うと太るぞ」 照「……」ムニッ 照「…………」ガーン 照「暇つぶし」ピッ 京太郎「だからってなんでテレビつけんだよ……」 テレビ「六月に統一牌騒動で世間を騒がせた加藤良三氏は――――」 京太郎「あ、この人こんなことになってんのか」 照「誰?」 京太郎「六月くらいにプロリーグであっただろ、統一牌問題」 照「統一牌?」 京太郎「従来の統一牌は削りにくいように作られてたんだけどこの人が作ったのは削りやすく作られてたんだよ」 照「削る?」 京太郎「まあ細かいことは置いておいて、そんでそんときのこの人の言葉が「私は知らなかった」とかで無責任だーって言われてたんだよ」 照「……?」 京太郎「お前には難しい話だったな、ごめん」 照「莫迦にしないで、私にもわかる」 京太郎「疑問符散々出してたやつが何言ってやがる……」 霞「京太郎くん、ちょっとこっちに来てくれるかしら、照ちゃんは卓に入ってて」 照「わかった」 京太郎「頑張れよ」 照「言われるまでもない」 京太郎「ははっ、そうかよ」 京太郎「で、何の話ですか?」 霞「連盟から連絡があってね、これ」 京太郎「えーっと、プロ・アマ交流戦監督に就任……?」 霞「今年の交流戦は学年対抗らしいのよ」 霞「各学年二チーム、プロは一チームと高麻連公認の選手、つまり私たち教員+プロの一チーム」 霞「合計八チームで行われるんですって」 京太郎「それで俺には二つ目の一年生チームの監督をしろ、と」 霞「そゆこと、あなたは兼任監督だけどね」 京太郎「じゃあ俺も打てるってことですか?」 霞「まあそうね、一年生の候補シートはその二枚目にあるから頑張って考えてね」 京太郎「はい!……てか決定事項なのかよ」 霞「それじゃあみんなのところへ戻りましょうか」 プロ・アマ交流戦、一年生チームBの兼任監督に選ばれました! 夕 京太郎「対戦方式はいつもとは違って四人制」 京太郎「先鋒、次鋒、副将、大将の四人と学生は二人の補欠」 京太郎「俺がどっかに入るとしてあと五人か……」 京太郎「部屋に戻って考えるか、誰かと帰りながら相談でもしようかな」 照「京、これで帰るの?」 京太郎「待ってたのか?」 照「べっ、別に京のことを待とうと思ってここに立ってたわけじゃないんだからね」マガオ 京太郎「その台詞をお前から、しかもそんな無表情で言われてもな……」 照「せっかく本読んで勉強したのに」 京太郎「その本はアテにならないから捨てておけ」 照「そうする」 照「京が好きな台詞とかは無いの?」 京太郎「好きな台詞?」 照「私に言われてみたいこと」 京太郎「そう言われてもなぁ……」 京太郎「俺が言われてみたいのはだなー」ゴニョゴニョ 照「……そう」 照「じゃあ、言うね……」 京太郎「……」ゴクリ 照「今日産婦人科行って来たんだ」 照「…………」 照「先生に言われたんだ……おめでただって」サスサス 京太郎(いいなぁこの一線越えた感じ)グッ 照「ごめんね、京まだ結婚できないのに」 京太郎「ん?」 照「私のせいで京に迷惑がかかる」 京太郎「おい、もう終わってるんじゃないのか」 照「ごめんね、ごめんね、子どもなんか作っちゃって」 照「もう京の目の前には現れないから、じゃあね」 京太郎「なんで鬱になってんだよぉ!?」 照「こっちの方が京が好きかと思って、あと本に載ってた」 京太郎「もうその本燃やせ」 照「でも、どうやったら子どもは腹にできるの?」 京太郎「…………」 京太郎「お前は純粋なままでいてくれ」 照「?」 京太郎「俺が言われてみたいのはだなー」ゴニョゴニョ 照「……そう」 照「じゃあ、言うね……」 京太郎「……」ゴクリ 照「今日産婦人科行って来たんだ」 照「…………」 照「先生に言われたんだ……おめでただって」サスサス 京太郎(いいなぁこの一線越えた感じ)グッ 照「ごめんね、京まだ結婚できないのに」 京太郎「ん?」 照「私のせいで京に迷惑がかかる」 京太郎「おい、もう終わってるんじゃないのか」 照「ごめんね、ごめんね、子どもなんか作っちゃって」 照「もう京の目の前には現れないから、じゃあね」 京太郎「なんで鬱になってんだよぉ!?」 照「こっちの方が京が好きかと思って、あと本に載ってた」 京太郎「もうその本燃やせ」 照「でも、どうやったら子どもは腹にできるの?」 京太郎「…………」 京太郎「お前は純粋なままでいてくれ」 照「?」 京太郎「俺が監督……ってことは女の子たちとウハウハできるのか……」 京太郎「ここは最近の女子高生の話を聞いておこう」 京太郎「できれば同学年で……片岡は論外、泉は身体の感覚おかしいし、もこもアテにならなさそうだし」 京太郎「淡も……あいつは寝てそうだな」 京太郎「咲に送ってみるか」 京太郎『元気かー』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『何なのいきなり』 京太郎『咲に聞きたいことがあったんだ』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『今小説のちょうどいいところなんだけど』 京太郎「懐かしい流れだな、ここは……」 京太郎『咲にしか頼めないことなんだ!お願いします咲様!』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『しょうがないなぁ、天使な咲ちゃんにお任せあれ!』 京太郎『どこが天使だよちんちくりんのくせに』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『へぇーそんなこと言っていいんだ?』 京太郎『ごめんなさい許してください俺の話を聞いてください』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『いいよ、何?』 京太郎『全国大会で可愛かった一年生おせーて』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『ねえ京ちゃん怒っていいかな?怒っていいよね?怒るしかないよね?怒らずにはいられないよね?』 京太郎『もちろん咲は可愛いと思うぞ、ちんちくりんだけど 咲を除いた子だと誰が可愛いかなって思ってさ』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『一言余計だよね でもそういうことならまずは』 京太郎「よし、咲の話を聞いて作ってみたぞ!」 岩手 南浦数絵 ポニーテールなクール系可愛い 東京 大星淡 天真爛漫だけど心が折れそうになった時の表情が可愛い ?慧宇 留学生で、日本語も上手、お団子が可愛い、胸もある(画像検索参照) 長野 片岡優希 タコス モモ 胸がある、可愛い 愛知 対木もこ 小柄で可愛い、どこか放っておけない感じ 大阪 二条泉 夏服はヘソ出しノースリーブの大胆ファッション、おびえたときの声が可愛い 奈良 高鴨穏乃 血気盛んなポニーテールっこ、案外小柄で可愛い 新子憧 モダンな雰囲気の女子高生、男が苦手らしい 兵庫 森垣友香 帰国生、胸もある、元気で可愛い 安福莉子 花のカチューシャ、高鴨に振り込んだときの顔が可愛い 鹿児島 滝見春 黒糖をいつも食べてる、ポニーテール?で胸もある、大人しいけどごくごく稀に見せる笑顔が可愛い 京太郎「ふぅ、こんなもんか」 咲『こんなところかな』 京太郎『参考になった!ありがとな、咲がいてくれてよかったよ』ピッ ヴーッ ヴーッ 咲『いつもよくそんなことが言えるね、それじゃあおやすみ』 京太郎『おやすみー』ピッ 京太郎「大会はクリスマスイブ、そのちょっと前に合宿を開くこともできるそうだ」 京太郎「日程とかも俺が考えなきゃいけないのか……面倒くさそうだな」 【12月第1週 平日】終 京太郎「候補リストは……これか」 京太郎「手順はメンバー六人、俺がいるから五人を選出」 京太郎「後に合宿、もしくは全員練習を行いオーダーを決定、連盟へ提出か」 京太郎「メンバーを先に決めなきゃならねえのが難点だな」 京太郎「候補リストは……これか」 岩手 宮守 南浦数絵 雀力124 東京 白糸台 大星淡 雀力124 臨海女子 ハオ慧宇 雀力136 埼玉 越谷 水村史織 雀力108 神奈川 妙香寺 三尋木咏 雀力132 長野 清澄 宮永咲 雀力156 清澄 片岡優希 雀力116 清澄 東横桃子 雀力128 愛知 覚山王 対木もこ 雀力112 奈良 阿知賀女子 高鴨穏乃 雀力124 阿知賀女子 新子憧 雀力132 大阪 千里山女子 二条泉 雀力120 兵庫 劔谷 森垣友香 雀力128 劔谷 安福莉子 雀力116 鹿児島 永水女子 滝見春 雀力124 京太郎「この中から選ぶのか……」 京太郎「詳細情報は次のページから、か」 京太郎「誰のを見てみよう」 京太郎「南浦さんは南場からの勢いが圧倒的、対照的に片岡は東場の勢いが強い」 京太郎「淡は他家の手を遅めてからの早和了り、ハオさんは随分と変な和了りをするみたいだ……なぜだ?」 京太郎「水村さんと安福さんと森垣さんはデータが少ないから何とも言えないが、森垣さんは帰国子女で高火力選手か」 京太郎「滝見さんは守備が堅いみたいだ」 京太郎「泉と憧は安定して上手いらしいな」 京太郎「……さて、誰を選ぼう」 京太郎「本気で勝ちに行くなら咲と淡は呼んでおこう」 京太郎「他の三人は……」 京太郎「咲、淡……」 京太郎「高鴨、と滝見さんが安牌か?」 京太郎「これで俺も含めて五人、っと」 京太郎「あと一人……どうしよう」 残留候補リスト 岩手 宮守 南浦数絵 雀力124 東京 臨海女子 ハオ慧宇 雀力136 埼玉 越谷 水村史織 雀力108 神奈川 妙香寺 三尋木咏 雀力132 長野 清澄 片岡優希 雀力116 清澄 東横桃子 雀力128 愛知 覚山王 対木もこ 雀力112 奈良 阿知賀女子 新子憧 雀力132 大阪 千里山女子 二条泉 雀力120 兵庫 劔谷 森垣友香 雀力128 劔谷 安福莉子 雀力116 京太郎「咏がこのリストにいるってことは麻雀はまだ続けてるってことなんだよな」 京太郎「…………」 京太郎「また、あいつと一緒に戦いたいな」 京太郎「……決めた!」 京太郎「咲、淡、高鴨、滝見さん、咏」 京太郎「これでいいよな、うん」 京太郎「でも咲の情報と照らし合わせると……」 咲→まな板 淡→大人しい 高鴨→平地 咏→せんべい 滝見さん→大きい 京太郎「…………」 京太郎「巨乳ハーレムかぁ、やってみたかったなぁ」 京太郎「まあいいや、次は合宿の日程だな」 京太郎「大会は三週間後で今週は無理らしいから来週か再来週のどっちかだよな」 京太郎「再来週から冬休みだからそこ使うか、他のところも大体そうだろうし」 京太郎「あれ?そういえば来週って……」 日程 12月第2週 期末試験 12月第2週休日 冬休み開始 12月第4週(冬休み11日目) プロ・アマ交流戦 京太郎「期末試験忘れてたぁぁぁぁあああ!!!!」 京太郎「合宿プランは三泊四日にして、旅館は温泉があるところにしとくか」 京太郎「次はいつから始めるかだけど……」 京太郎「真ん中辺りにやるか、その方が前も後ろも休めて楽だし」 京太郎「これを連盟に送れば第一段階は終わりだな」 京太郎「……明日から試験勉強しないと……」 【12月第1週 平日】終
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354801516/ 京太郎「……ハギヨシさん」 ハギヨシ「……何ですか?京太郎君」 京太郎「俺達の評判知ってますか?」 ハギヨシ「……少々」 京太郎「インターハイが終わって少しは落ち着くと思ったんですが……ダメでしたよ」 ハギヨシ「女性の皆様には申し訳ありませんが私共はそんな関係ではないのですがね。純粋な師弟関係なのですが」 京太郎「風評被害もいいところですよ。どうして一緒に行動するだけで恋人とおもわれるんだ!それで、何か対策はありませんかね」 ハギヨシ「異性の恋人でも作れば何とかなりそうなのですが……アテはありますか?」 京太郎「アテ……まぁ、同じ部活の女の子で2人ほどは脈ありかもしれませんね」 京太郎「でも、片方は俺を犬呼ばわり、片方とは幼馴染なのに最近、レズに目覚めかけてます」 ハギヨシ「……それは難儀な。それから選ぶと言うのも酷な話ですね」 京太郎「ですよねぇ。あっ、ハギヨシさんの方はどうなんですか?屋敷に務めているならお嬢様との禁断の恋とかは……」 ハギヨシ「京太郎君。現実とフィクションは違うのですよ。お嬢様はあくまでも雇用主、決して恋愛になど発展しません」 京太郎「そうですか。じゃあ、メイドさんとの職場恋愛なんかは」 ハギヨシ「もちろん有りません。そもそもメイドの平均年齢が低過ぎます。正直、私1人で屋敷を回すのは大変辛いです」 京太郎「それはお気の毒に……同年代のメイドさんはいないということですか?」 ハギヨシ「その通りです。まったく!高校生をメイドとして雇うなんてお嬢様もワガママが過ぎる!」 京太郎「龍門渕さんの家族は何も言わないんですね」 ハギヨシ「はい。衣様の一件から屋敷の事については一切の口出しをしなくなりました」 ハギヨシ「これがもう……いけない。少々愚痴っぽくなりました」 京太郎「お疲れ様です。それじゃあ風評被害対策について改めて考えますか」 ハギヨシ「そうしましょう。やはり、恋人を作るのが1番なのですが……」 ハギヨシ「自分好みの女性が周りにいない以上はどうしようもありませんね」 京太郎「うーん……。あ!周りにいないのなら遠出すればいいじゃないですか!」 ハギヨシ「遠出ですか?私共は執事の技能を使えば簡単に全国を回れますが……」 ハギヨシ「流石に見ず知らずの女性をナンパするというのには抵抗がありますね」 京太郎「そうですか?俺はそこまで抵抗無いんですけど」 ハギヨシ「いけませんね。自分を想う女性を置いてナンパに走るなど男の風上に置ません」 京太郎「……犬呼ばわりのタコス財布役と好きだった同級生からの殺意を受け続けるの何方が好みですか?」 ハギヨシ「…………私の配慮が足りませんでした。すいません」 京太郎「ハギヨシさんだってホモ疑惑は嫌でしょう?」 京太郎「それに、噂が本格的に広まれば龍門渕さんも風評を考えて貴方を解雇するかもしれない」 ハギヨシ「やはり、恋人を見つけるしかないようですね」 京太郎「その通りです!では先ず何処に行きましょうか」 ハギヨシ「そうですね。なるべくなら顔を知っている方がいる場所イイでしょう」 ハギヨシ「ただでさえ人なりを知らないのに顔まで知らないとなったら……」 京太郎「成る程。まぁ、何方にしろハギヨシさんの顔と執事スキルがあればどんな女性でもころっと落ちますよ」 ハギヨシ「有難うございます。京太郎君も私の教えられる全てを修得したのですから心配はいりません」 ハギヨシ「顔だって同級生が惚れるほどなのですから」 京太郎「そこまで言われると照れますね。顔を知っている女性というと全国大会に出ていた人、でいいですか?」 ハギヨシ「まぁ、噂の広まりからして全国大会に出ていた女性で私達を知らないという方はいないでしょう。それでいいです」 京太郎「では岩手に行きましょう!宮守は全体的なレベルが他とはダンチです!」 ハギヨシ「ほう、姉帯選手はあの身長ながら小動物のような仕草に心惹かれますね」 京太郎「臼沢さんはエロい。エロい」 ハギヨシ「…………はい。鹿倉選手は小さい愛くるしさの中に生真面目さのスパイスがイイ」 京太郎「ウィッシュアートさんは外人ならではの美しさに溢れています。大天使ですね」 ハギヨシ「小瀬川選手はダルいと言いながらも均整の取れた身体と養いと思わせるオーラが素晴らしい」 京太郎「異議なしですね。それでは宮守に行きましょう!」 ハギヨシ「素敵滅法!」 宮守にて 京太郎「宮守に着いたぞ!」 ハギヨシ「あまり言いたくはありませんが …………何もないですね」 京太郎「はい。女子校が有るとは思えない立地ですよ。合併した方がイイと想うんですが……話題が逸れました」 ハギヨシ「それでは宮守女子に行きましょうか。……あ、彼女達は既に麻雀部を辞めているかもしれませんね」 京太郎「あぁ!それを忘れてた……どうしましょうか」 ハギヨシ「こういう時は……」 豊音「あの~……道に迷われたっちゃったの?」 豊音「近くなら案内するよ?」 京太郎(来ましたよハギヨシさん。メインターゲットが!) ハギヨシ(はい。素晴らしい運命力です。落としにかかるのもイイかもしれません) 京太郎(どっちが行きますか?) ハギヨシ(ここは京太郎君に任せます。同年代と喋る方が親しみやすいでしょう) 京太郎(了解)「え、えっと!宮守女子に用があるのですか!」 豊音「アハハ!私に聞いてどうするのー?宮守女子に行きたいんだね?任せてー」 京太郎「有難うございます!いやぁ、こんな美人さんに助けてもらえるなんてついてるなぁ」 豊音「う、嬉しいよー!こんな身長だからみんな怖がって……そんな事言ってもらえたの初めてだよー!」グスン ハギヨシ(ナイスです京太郎君。慣れてますね) 京太郎(こ、こんな簡単に喜んでもらえる文句じゃあないんですが……普通何回も重ねがけしてやっとですよ!?) ハギヨシ(それだけ異性に飢えていたのか、単純に感情が表に出やすいのか判断に困りますねぇ) 京太郎「泣かないでください。可愛い顔が勿体ないですよ?これ、どうぞ」ハンカチ 豊音「ありがとうー!褒められて嬉しいよ!」ズビーズビー 京太郎(……) ハギヨシ(……後者ですね) 豊音「そういえば自己紹介がまだだったね!私は姉帯豊音です!宮守女子の3年生です!」ハンカチカエシ 京太郎「俺は須賀京太郎です。長野から旅行で来ました。こちらは友人の萩原さんです」 ハギヨシ「どうもよろしくお願いします」 豊音「よろしくお願いします!私のことは豊音でいいよー。姉帯じゃ呼びにくいからね」 京太郎「分かりました豊音さん。あのぉ……実は宮守女子まで案内してもらわなくても大丈夫そうです」 豊音「え……なんで……やっぱり私といるの嫌だった……?」ウルウル 京太郎「いえ!違いますよ!実は俺、豊音さんのファンなんです!インターハイでの打ち筋を見て好きになったんです!」 ハギヨシ(呼吸のように嘘をつきますね) 豊音「え……えぇ!?わ、私のファン?そ、それに好きって……///」 京太郎「勿論ファンとしての好き、ですが。さすがに初対面の人に告白するほど軟派じゃあないですよ」 ハギヨシ(やはり、落とすのですか?ここで決めてしまっていいのですか?) 京太郎(いいです。あの仕草を見て恋に落ちない人なんていませんよ) 京太郎(守ってあげたくなります。正直、既に彼氏がいると思っていたのですが……ここが田舎で良かった) ハギヨシ(一目惚れですか?遠距離恋愛は苦労しますよ?) 京太郎(その為の素敵滅法です) ハギヨシ(成る程。では私は背景になっていますので後はお若い2人で……)スゥ… 豊音「そ、そうだよね!告白なんてされたことないから勘違いしちゃった…」シュン 京太郎「いえいえ、豊音さんほど素敵な女性だったら即プロポーズしてもイイぐらいですよ」 京太郎「むしろ今まで告白されたことないのが驚きです!」 豊音「…………私、山奥の村から来たから……友達が出来たのも最近なんだー……」 京太郎「それなら!もっと攻めて行きましょう!豊音さんならきっと出来ますって!」 豊音「そ、そんなこと分かってるよー!でも、こんな身長じゃ誰も近づいてくれないし……」 豊音「京太郎君達にだって話しかけるのに凄い緊張したんだよ?逃げられるんじゃないかーって」 京太郎「でも俺達は逃げませんでしたよ 京太郎「豊音さんは身長に似合わず可愛いんですからもっとアピールすればきっと皆から近づいてくれるようになりますよ!」 豊音「ほんとー?」 京太郎「はい!」 豊音「友達になってくださいって言ったら必ず友達できる?」 京太郎「はい!絶対できます」 豊音「身長怖がられない?」 京太郎「は、はい!」 豊音「サイン下さいって言ったら貰える?」 京太郎「はい!断る人はいないと思います!」 豊音「麻雀で勝てるようになる?」 京太郎「はい!少なくとも俺よりは強いです!」 豊音「好きって言ったらオッケーしてもらえる?」 京太郎「はい!絶対断る人はいないと思います!」 豊音「そこまで自信を持って言われると何だか勇気が湧いてくるよー!」 京太郎「それは何よりです。可愛いんですから自信を持って!誰も怖がりませんから!……多分」 豊音「今更それはないよー……」グスン 京太郎「じ、冗談ですから!泣かないで!ハンカチ!」 豊音「ありがとー。やっぱり怖がられるのは嫌だよー」ズビーズビーチーン 京太郎「俺だって地毛なのに金髪に染めてるって怖がられますよ?堂々としていればいいんです!」 豊音「私が堂々としてたら誰も近づかないよー…」グスンズビーチーン 京太郎「だ、大丈夫ですよ。少なくとも宮守の友達の皆さんは近づいてくれますよ。あと、俺も」 豊音「そう言ってくれると嬉しいよー!宮守の人以外だと皆余所余所しくて仲間外れにされてるみたいで…」 京太郎「自分で予防線張ってたら相手が仲良くしようとしても仲良くなれませんよ?」 豊音「そ、そうなの?だから永水の人達と海水浴行った時に……」ブツブツ 京太郎「だから安心して俺と仲良くしてくれてもいいんですよ!」 豊音「そ、そうだね!折角知り合ったんだから末長くお付き合いしたいな!」 京太郎(言葉が思わせぶり過ぎる……やっぱ脈有りか?) 京太郎(いやしかし、ただの友達感覚……かもしれない。プロポーズ成功するか?いやまて、初対面だぞ。普通無理だ) 豊音「じっとしてどうしたのー?もしかして具合悪いの!?」ガシッ 京太郎「いえ!違いますよ!だから離してください!」 豊音「あっ……ごめんね…私みたいなのに触られるの嫌だよね……」 京太郎「だから!そう!卑屈に!ならないで!ください!」 豊音「ひっ!……ご、ごめんなさい……うぅ…ぅ…………グスッ………うえーん!!!」オンナノコスワリ 京太郎「あぁ!ごめんなさい!ごめんなさい!泣かせるつもりはなかったんです!」 京太郎「土下座でも何でもしますから!!泣き止んでください!!」 豊音「ぅ………グス…え、えっとね。これからも……こうやって…話したりしてくれたら……うぅ………嬉しいかなー……って」 京太郎「勿論です!呼ばれればいつでも何処でもこの須賀京太郎駆けつけますよ!」 京太郎「実は長野から岩手まで1秒かかってないんです!」 豊音「あはは、嘘はいけないよー?でも嬉しいな。今日は嬉しいって何回も言ってるね。こんな日は初めてかもー!」 京太郎「豊音さんと会えて俺も嬉しいですよ。あ、メルアド交換しませんか?これならいつでも話せますし」 豊音「ほんとー?やったー!これで6人目だよー!初めての男の子だよー!」 京太郎「…………お、おめでとうございます」 豊音「話してる間に夕方になっちゃったねー」 京太郎「楽しい時間はあっという間ですね。今日は本当に楽しかったです」 豊音「うんうん!私はいっぱい勇気を貰ったよ!有難うね京太郎君。これは……お礼だよっ」ダキッ 京太郎「!?!?な、ナニシテルンデスカ」 豊音「テレビでね、男の子にお礼をする時はこうすると喜ぶってやってんだよー?ね?嬉しい?」 京太郎(胸がちょうど顔に……イイッ) 京太郎「えっと……嬉しいのは確かなんですが……俺以外の男にはこれやらないでください。気があるって思われますよ」 豊音「……知ってるよ。テレビでも好きな男の人にやると喜ばれるって話だったんだから」 京太郎「え?それって……」 豊音「私が告白したら絶対断る人いないって言ったよねー?」 京太郎「は、はい!」 豊音「好きです!付き合ってください!!」 京太郎「はい!!末長くよろしくお願いします!!」 豊音「う……うぅ……嬉しいよー!でも……私重いよ?身長大きいよ?怖いよ?病んじゃうよ?それでもいいの?」 京太郎「もちろんばっちこいですよ!」 京太郎「豊音さんみたいな可愛いくて美人な人と付き合えるなら手錠でも監禁でもなんでもオッケーです!」 豊音「そこまではしないよー……でも、ありがとね」 京太郎「どういたしまして」 豊音「じゃあ私の家行こっか!歓迎してあげるっ!」 京太郎「喜んで!」 完
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41日目・朝- 京太郎「……今日も学校だな、試験勉強もしとかないとな」 テクテクテク 京太郎「今日はどうするか」 純「よっ、京太郎!」 京太郎「よっ、純ちゃん」 純「だからオレにちゃん付けするなって言ってんだろ!」カァッ 京太郎「お前っていつもズボンだよな」 純「まぁな、制服とかかったるいもん」 京太郎「毎日制服着て行ってる俺に対するあてつけか」 純「私服でくりゃ良いんじゃね?」 京太郎「制服が楽だ」 純「ん、そっか?」 授業- すでに授業で強化することは無いのでスキップ 昼- 京太郎「さて、昼だなぁ」 歩「たまには一緒に食べない?」 京太郎「まぁ良いけど……なんだ友達いないのか?」ニヤッ 歩「違います、まぁ気が向いたから誘ってみただけなんだけど」 京太郎「誰とも約束してないし丁度良いな、一緒に食おうぜ」ガタッ 歩「それにしても男友達、居ないの?」 京太郎「いないわけじゃないけど」 歩「……けど?」 京太郎「まぁ、お前(たち)と一緒に居る時の方が楽しいし」 歩「」カァァッ 放課後- 京太郎「たまには偵察でも、みんなと特訓もありか……」 京太郎「ホリーライトニング!」ソード 歩「ウイングス?」 京太郎「さて、どこに行くか」ブックス! 京太郎「久しぶりに偵察に行くか、清澄以外二つとも女子高だけど……大丈夫だよ、な?」 京太郎「そうと決まれば、咲に電話だ!」 プル 咲『もしもし京ちゃん?』 京太郎「おう、そっち行って良いか~?」 咲『うん、じゃあ……』 咲『じゃあ前の雀荘で待ち合わせしようよ、みんな集まるから』 京太郎「おう、みんな集まるならそれでOKだ」 咲『和ちゃんの胸ばっか見てちゃだめだよ?』 京太郎「……おう」 京太郎(無理に決まってるだろ) 咲『じゃあまた後で!』 京太郎「おう」 Roof-Top- まこ「こっちじゃけぇ」 京太郎「ん、来たか」 咲「待たせちゃったね」ニコッ 京太郎「おう、気にするな」 久「こないだぶりね」 和「お久しぶりです」 優希「久しぶりだじぇ!」ビシッ 京太郎「あれ、団体戦に出るならあと一人……」 まこ「わしじゃ」 京太郎「あぁ、なるほど……」ナットク 久「さて、誰がやりましょうか?」 まこ「じゃあわしが行こうかの、いつも見てるばっかじゃったし」 久「ふぅん、まぁ全員敵なんだけどね」 咲「私も京ちゃんと打ちたいな」ニコッ 京太郎「お、お手柔らかに」 京太郎「さて、いきますよ!」ゴッ まこ(結構見てきたが、魔物レベルじゃしな) 久(今回はどんな手を打ってくるか) 咲(京ちゃん、楽しませてね!)ニコッ 京太郎(さて、どう動くか) まこ(見せてもらおうかの)スッ P能力『グリモの魔道書』発動 次の和了判定にて自分が160以下の場合点数を+10する 久(ふぅん、最初から外すなんて全力ねまこは) 咲(うん、まだ京ちゃんの成長を見るだけにしよう) P能力『魔王の愛』発動 自分の次の和了判定結果が最上位の時、和了判定の順位を2段階下げる 京太郎(また右手が?)グググッ まこ(ん、無難じゃの) 久(さて、今日こそやらせてもらうわよ?) 咲(京ちゃん、強くなった?) 京太郎「行くぜ、俺のターン!」ドン☆ 咲(どうしたの?) まこ(なんじゃっ!?) 久(これはっ!?) 優希(和ちゃん、こんな大事な時に席を外してるんだじぇ!) 京太郎「ドロー!」カッ 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎「いくぜ!」ピキーン まこ(どういうことじゃこいつは!)ポンター! 京太郎「死者と生者……」 久(魔物、なるほどね) 京太郎「ゼロにて交わりしとき……」 咲(京ちゃん、手加減の必要なかったかな、これは……) 京太郎「永劫の檻より魔の竜は放たれる!」ダッ 優希(なんだじぇっ) 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」グァンッ 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる 京太郎「さらに!」 判定大成功:クリティカルヒット 上記の効果を含め、内一人の点数をさらに半分にしライフポイントに3000ダメージ 京太郎「いくぞ咲!」バッ 咲「わ、私!?」ビクッ 京太郎「インフィニティ・デス・ブレス!」 ゴッ 咲(ッ……こ、こわっ) ボゥンッ まこ(見たことあったが、さすがにの) 久(おさまった?) 咲(熱かった……?) 京太郎「ツモ、4000・8000だ……まだまだ満足できねぇぜ」 京太郎(ふぅ、なんか長く感じるな)ギュルルルッ 咲(ん……あぁ、京ちゃん) 久(風?) まこ(んな馬鹿な) 優希「あ、のどちゃん」 和「すみません、少し頭が痛くて……ずいぶん進んでしましましたね」 京太郎(右手、凄いな)ギュルルルルルッ まこ(様子見なんてしてらんなかったの)スッ P能力『グリモの魔導書』発動 次の和了判定にて自分が160以下の場合点数を+10する 久(まったく、困ったことになったわね!) 咲(ちょっと、本気で行くよ) 京太郎(また右手が?)グググッ まこ(ん~む) 久(今回はどうしようかしら) 咲(よし、私だってやれるんだから) 京太郎(なるほどなっ……ならッ!)ギュルルルルッ! 能力『連続和了』発動:南場(後半)で和了判定が最上位の時のみ使用可能 久(やれると思わないでしょっ!)タンッ 能力『アウトロー・タウン』をチェーン発動 京太郎(もう一度もらいますよ、竹井さん!)ギンッ 久(この感じっ) まこ(結構な回数見てきたからの、わかるぞ) 咲(へぇ、部長にもやるんだ) 京太郎(喰らう!) 能力『魔物喰い』を発動、さらにステータス食欲が暴食のためゾロ目でクリティカル 京太郎()ニッ 久(来るっ!?) 咲(じゃあ私は……) 能力『魔王の邪眼』をチェーン発動 京太郎(悪いな、お前は塞がせてもらう!) 咲(なにかしに来る?) まこ(ならこれじゃな) 能力『ヒュグロの魔導書』をチェーン発動 効果処理開始 まこ(さて、行くぞ!)ゴッ 能力『ヒュグロの魔導書』 成功:次の点を+50する 咲(ッ……へぇ、塞がれたってわけだ) 京太郎(ハッ、悪いな)グッ 心鎮壷のレプリカ(喰) 成功判定無し 相手のオカルト能力を無効にする 京太郎(これでゆっくり喰え……あれ?) 久(よし、やらせてもらうわよ!) 能力『アウトロー・タウン』 次の和了安価を+30 以降の点数安価を+20 効果処理終了 京太郎(これなら!) 咲(ん、負けかな?) 久(よし!) まこ(さて、どうなるかの) 京太郎「行くぞッ!」ギュルルルッ 咲(ん?) 久(この風っ) まこ(なんじゃこれはっ!?) 京太郎「ハァァッ!」ガッ 和(左手で雀卓を掴んだ?) 京太郎「ツモ、12000・6000だッ!」ダァンッ 能力『連続和了』 成功:点数を+70する トップ 京太郎 72+168=240 二着 まこ 17+50=67 三着 咲 10+43=53 ラス 久 00+20=20 京太郎「ふぅ……」 まこ「わりゃ、どうなっとんじゃ?」 久「はぁ、疲れたわ」 優希「部長がラスなんて珍しいじぇ!」 久「なにかされたからね」 咲「京ちゃん、強くなったね」ニコッ 京太郎「そうか……?」 咲「そうだよ」 和(手加減してたのに、ですか)ムッ 京太郎「さて、ありがとうございました」 久「こちらこそ、良い経験になったわ」 まこ「うむ、これでもっと強くする必要があることがわかったな?」 和「はい、練習あるのみですね」 京太郎(さて、帰るか) 和「えっと、須賀君」 京太郎「あ、原村さんか」 和「須賀君の打ち方って、独特ですよね。突然打ち方が変わったり、かと思ったら安定した打筋をみせたり」 京太郎「あぁ、あれは異能を使って」 和「真面目に答えてください」 京太郎「……だ、だから」 和「そんなオカルトありえません」 京太郎「あ、うんごめん……まぁ感、かな?」 和「なんて危険なことするんですか」ハァッ 京太郎「お、おう……」 和「もうちょっと真面目に打つべきです」 京太郎「うん、そうする」 和「なら良いんです」ニコッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「よし、明日は水曜日だな!」 京太郎「よし、ネトマをしよう!」 一人目 のどっち 二人目 かまぼこ 三人目 シロ 京太郎「お、のどっちとシロと……かまぼこ?」 かまぼこ:ワハハーよろしく頼むぞ のどっち:よろしくお願いします シロ:よろしく キョータロ:お願いします! 京太郎「さて、振り切るぜ!」ゴッ 1位 京太郎 2位 シロ 3位 かまぼこ 4位 のどっち 京太郎「あれ、かまぼこさんからだ」 かまぼこ:ワハハ、すごかったぞ、あののどっちを圧倒してたしな キョータロ:まぁ、結構やってましたし かまぼこ:のどっちとか?そりゃ大したもんだなー キョータロ:まぁつい最近負けたばっかですし かまぼこ:そうなのか?案外凄いやつもいるもんだな、ワハハ キョータロ:良ければまた付き合ってください かまぼこ:任せとけー 京太郎「ん、ログアウトした」 京太郎「お、シロからだ」 シロ:エイスリンが会いたいって言ってた、なんかした? キョータロ:なんもしてないぞ シロ:まぁ京太郎だしね キョータロ:どういう意味だよ? シロ:わかんないなら良いから、また来てね キョータロ:了解だ 京太郎「ん、ログアウトしたのか」ン? カピー「カピッ」ネヨッ! 京太郎「そうだな」パチン 41日目終了- 42日目・朝- 京太郎「……もうすぐ試験と思うとゾクゾクするな」 テクテクテク 京太郎「清澄を偵察したけど、今日はどうするか……」 京太郎「おう、歩じゃん」 歩「あ、京太郎……まぁあんたといると楽っちゃ楽だよね」 京太郎「なんで?」 歩「ほら、一応私ってメイドで年下だから基本敬語でしょ?でも京太郎相手だとそんなことないから……」 京太郎「別に透華たちならそんなこと構わないと思うけどなぁ」 歩「そういう問題じゃないんだけど」ハァッ 京太郎「まぁ良いか、とりあえず行こうぜ」 歩「了解」 授業- すでに授業で強化することは無いのでスキップ 昼- 京太郎「さて、昼かぁ」 歩「あ、それちょうだい」ヒョイッ 京太郎「おい、勝手にとるなよ」 歩「じゃあこれあげるから」アーン 京太郎「んむ……案外いけるな」 歩「これでもメイドだからね」エッヘン 男子A(教室でイチャイチャと……) 女子A(おのれディケイド……) 歩「今度料理教えてよ、ちょっと作り方気になる」 京太郎「そうだな、楽しみだ」ウンウン 放課後- 京太郎「さて、偵察か部室か……いや、たまには(?)遊んでも良いよなぁ~」 部室- ガチャッ 京太郎「うぃ~」 透華「京太郎!個人戦に向けて私たちは月末合宿に行きますわ!」 京太郎「俺待ってる」 透華「ちょ!お待ちなさい!」 京太郎「三連休は旅行の予定があってな」 透華「なっ!」 アンテナ「」シュン 京太郎「すまんな」ナデナデ 透華「べ、別に……」カァァッ 透華「ねぇ京太郎、本当に来ませんの?」 京太郎「あぁ、すまない……俺にはいかなきゃならない場所がある……気がしてな」フッ 透華(やだっ、京太郎かっこよすぎでしてよっ)ポォッ 京太郎(次の休日には岩手、その次の三連休はどうするか……) 透華「えっと、じゃあ強くなって帰ってくる私たちを見て度胆を抜かすがいいですわ!」 京太郎「おう、楽しみにしてるよ」ニッ 透華(あっ、これヤバいやつですわ)キュンキュンッ 放課後2- 京太郎「さて、次は……」 京太郎「智紀、昨日清澄に偵察に行ってきたんだが」 智紀「清澄?」 京太郎「公式戦じゃ全然出てないだろうけどな」 智紀「偵察するほど不味いの?」 京太郎「五人中四人が異能持ちだからな」 智紀「凄いね」 京太郎「そうだな、じゃあ教えるからな」スッ 智紀(ちっ、近いっ)カァァッ 夜- 自宅・自室- 京太郎「前の空腹ってなんだったんだ?」 京太郎「よし、ネトマをするか」 一人目 グラマス 二人目 きょーこ 三人目 とよねー 京太郎「お、小鍛冶さん、だよな?あと末原さんと豊音さんと」 グラマス:よろしくね きょーこ:よろしゅう頼みます とよねー:よろしくねーがんばるよー キョータロ:よろしくお願いします! 京太郎「さて、俺の力を見せる!」ゴッ トップ グラマス 二着 京太郎 三着 きょーこ ラス とよねー とよねー:勝てないよー! グラマス:まぁ運っていうのもあるけどあまり能力ばかりに頼ってもね きょーこ:能力便りの戦い方は、羨ましいなぁ キョータロ:まぁ確かにきょーこさんって能力便りじゃないですもんね グラマス:ん、そうなの? きょーこ:今は若干変わりましたが グラマス:楽しみだね、色々と 京太郎「俺は不安だけどなぁー」 京太郎「あれ、小鍛冶さんから?」 グラマス:さて、きょーこさんはあれだね、京太郎君と同じものを持ってるよね? キョータロ:そんなことまでわかるんですか?同類でもないのに グラマス:まぁそういうことばかりしか才能ないんだけどね キョータロ:いや、十分すげぇですよ グラマス:そうかな? キョータロ:はい、また会いましょう、今度は電話とかメールもしますね グラマス:うん、楽しみにしてるね! 京太郎「まぁ次に行くのは岩手だけど」 京太郎「末原さん?」 きょーこ:最近どうなん?能力の調子 キョータロ:あぁ、少し変わったと言うか……増えたというか きょーこ:増えた? キョータロ:元々増えるんですけど、俺の場合暴食と色欲の二つらしくて きょーこ:二つかぁ、これで納得できたわ色々とな キョータロ:どういうことです? きょーこ:また今度な♪ 京太郎「ログアウトした、なるほど」 プルルルッ 京太郎「ん、電話……あ、胡桃さんだ」 京太郎「もしもし?」 胡桃『あ、京ちゃん?』 京太郎「はい、どうしました?」 胡桃『あのね、少し……お願いがあって……』 京太郎(な、なんだ……しおらしいっ) 胡桃『ま、まぁ今度岩手に来てよ、それか行くから!』 京太郎「なら俺が岩手に行きますよ、行こうと思ってましたし!」 胡桃『そっか、ならその時は連絡してね』 京太郎「了解です!」 胡桃『おやすみ』 京太郎「おやすみなさい」 プツッ 京太郎「さて、寝るか……あれ、カピーがまたいない」 京太郎「まぁ下の階にでもいるのかな?」パチン 42日目終了- 43日目・朝- 京太郎「……そう言えば男子麻雀部の件、気になるなぁ」 テクテクテク 京太郎「お、歩~」 歩「あ、京太郎」 京太郎「どうした?ぼっちで」 歩「ぼっちじゃないっての、ただあんたと登校してるとこ見られて、変に気を遣われただけだもん」 京太郎「ん、気を遣われた?」 歩「別にわかんないなら良いけど」カァッ 授業- すでに授業で強化することは無いのでスキップ 昼- 京太郎「さて、昼はどうするかな」 透華「あ、あ~ん」 京太郎(ん、なんだこれは?) 一(透華が作った卵焼き) 京太郎(……このぐちゃぐちゃが?スクランブルエッグじゃ?) 一(良いから食べな) 京太郎「ありがとうな、んぐっ……」 透華「ど、どうですの?」 京太郎(味は、良くも悪くも普通か?) 京太郎「お、美味しかったぜ、透華、上手いんだな!」 透華「そ、そうでしょうそうでしょう!この龍門渕透華、そのぐらいできなければ良いお嫁さんにもっ……」カァァッ 京太郎「どうしたんだ?」 衣「京太郎はまだまだ子供だな」フッ 放課後- 京太郎「さて、どうするかな~」 歩「これはサボりの京太郎さん」 京太郎「サボりって?」 歩「あぁ!」 京太郎「偵察、どこに行くか……」 京太郎「そうだ、鶴賀に行こう」ビシッ 京太郎「モモに連絡だな」ポチポチ プルル モモ『もしもし、どうしたんですか京さん!?』 京太郎「あぁ、麻雀でもどうかってな?」 モモ『いいっすよ~!みなさんも良いって言います!』 京太郎「お、おう……それじゃあどこにするか」 モモ『じゃあ私が取り付けるから鶴賀に来てほしいっす!』 京太郎「え、大丈夫なのか?」 モモ『大丈夫です、部長がなんとかしてくれます!』 京太郎「そうか、じゃあ無理はしないようにって言っておいてくれ、一応行くには行くけど」 モモ『了解っす』 京太郎「さて、行くか……それにしても加治木さんには申し訳ないぜ」 鶴賀学園- 京太郎「さて、前に来たから電話してみ……」 モモ「京さ~ん!」ブンブン 京太郎「お、おうモモ」 モモ「待ってたっすよ!」 京太郎「おう、待たせたな」 モモ「さて、行くっすよ」ニコニコ 京太郎「おう」 麻雀部部室- モモ「連れて来たッす!」 京太郎「お邪魔しま~す」 ゆみ「よく来てくれた須賀君」 智美「ワハハ、久しぶりだなー」 佳織「ひ、久しぶり!」 京太郎「お久しぶりです、そう言えば加治木さんありがとうございます」 ゆみ「ん?」 京太郎「お願いしてもらっちゃって……」 佳織「したのは智美ちゃんだよ?」 モモ「部長って言ったっす」 京太郎「え、部長……」 智美「ワハハ、またこの展開か」ズーン 京太郎「あ、え!すみません!」シュバッ 智美「頭を上げてくれ、慣れてる」 京太郎(慣れてるって……) 京太郎「あ、そう言えば……」 モモ「ああ、むっきー先輩ですか?」 睦月「バイトに休みの連絡入れるてたんだよ」 京太郎「あ、どうも!」 睦月「うん、君の打筋は見ておいた方がよさそうだし」 智美「コンビニでバイトしてるからなー」 ゆみ「私たちが行った時に丁度万引きと鉢合わせて」 モモ「その時っすよね、店長が」 オッペケテンムッキー! 佳織「そのあとの追い上げは半端じゃなかったよね!」 睦月「その話はいけない!」 京太郎(凄い人なんだなー) 睦月「ともかく、はじめましょう!」 京太郎「今度は勝たせてもらいますよ、妹尾さん!」 佳織「わ、私ですか!?」 ゆみ「まぁ前回は僅差だったからな」 睦月「そうですね、私は須賀君とははじめてだから少し怖いですけど」 京太郎「ははは、そんなに大したことないですって」 ゆみ「今回は個人戦を意識して東風戦と行こうか」 京太郎「東風戦ですか」 睦月「鶴賀学園は全員出る予定だから」 智美「ワハハ、東風は最初っから飛ばしても問題ないからなー」 京太郎「なるほど、さてやりましょうか!」 京太郎(さて、睦月さんとはやったことないからな……) ゆみ(さて、この面子相手にどう立ち回るか) 睦月(単純に強い相手、私もその高みまで!) 佳織(ちょ、ちょっとわかって……あれ、足りない?)ワタワタ P能力『ビギナーズラック』強制発動 和了判定を+80する 点数を+50する 京太郎(さて、どんな感じで……)タンッ ゆみ(ん、堅実な打筋だな) 睦月(配牌が悪いっ!) 佳織(えっと、これとこれで、これとこれ……) 京太郎「俺のターン!」ドン☆ 睦月(来たっ!) モモ(やっぱ京さん素敵っす!) ゆみ(出たな気持ち悪い龍!) 佳織(またあの気持ち悪いのが来る!?) 京太郎「ドロー!」カッ 能力『無限煉獄龍』発動 京太郎「死者と生者……」スッ 睦月(きたっ!) 京太郎「ゼロにて交わりしとき……」ズズッ ゆみ(くそっ、黒い霧がっ!) 京太郎「永劫の檻より魔の竜は放たれる!」グオンッ 佳織(き、気持ち悪い竜が来る!) 京太郎「こいよ、無限煉獄龍(インフェルニティ・デス・ドラゴン)!」ズォンッ! 京太郎「デス・ファイア・ブラスト!」ゴッ 判定成功:ヒット 自分以外の者の点決めコンマ下二桁を30下げる 睦月(うぁっ!?) ゆみ(相変わらず、凄まじい威力だ!) 佳織(ま、麻雀って怖いっ) 京太郎「……ツモ、8000オール」ダンッ☆ 佳織「ツモですか?」 京太郎「また!?」 佳織「す、すみません!」 京太郎「いえいえ、怒ってるわけじゃ」オドオド ゆみ(やはり佳織は重要だ) 睦月(わ、私と先輩が飛んだ……) トップ 京太郎 80 二着 佳織 57→107→77 三着 ゆみ 21→00 ラス 睦月 04→00 京太郎「か、勝った!」 佳織「あ~負けちゃいました」 智美「須賀君が散々絞ったとはいえ二人を飛ばしておいて何言ってるんだ?ワハハ」 モモ「先輩!元気出してください!」 ゆみ「いや別に落ち込んではいないさ、ここまで行くと清々しい……須賀君なだけに」 京智「」ウワァ ゆみ「なっ!ちょっと場を和まそうと思ったらこれかっ!」 モモ「大丈夫っす、おもしろかったっす!」 ゆみ「必死のフォローはやめてくれ!」 京太郎「それじゃ、そろそろ俺はお暇します」 ゆみ「そうか?」 モモ「じゃあ私が校門まで送って行くッす!」 睦智(大好きだな……) 佳織「そ、それじゃあまた相手してね!」 京太郎「はい、こちらこそお願いします」 モモ「行きましょう!」 京太郎「おう!」…ドクッ 京太郎(ッ!?)フラッ モモ「だ、大丈夫っすか!?」 京太郎「お、おう、大丈夫だ……」 京太郎(胸が、なにかおかしかった?) 夜- 自宅・自室- 京太郎「ん、どうすっかなぁ~」 京太郎「まだ九時前なんだよなー」 京太郎「夜風が涼しいな~」 京太郎「あれ、深堀さん」 純代「須賀君?」 京太郎「はい、憶えててもらったようでなによりです」ニコッ 純代「うん、どうしてこんな時間に?」 京太郎「それは俺の台詞ですよ、女の子なんですから」 純代「……ランニング」 京太郎「俺は散歩です、でも名門校風越の麻雀部でレギュラーですもんね、あんまり時間はありませんか」 純代「特にこの時期はコーチがピリピリしてるから」 京太郎「なるほど、そりゃぁコーチとしてはピリピリしますよね……風越のコーチさん、会ってみたいですわ」 純代「うん、また風越に来てくれると嬉しい」 京太郎「はい、また行きます」 純代「うん、それじゃ私はもうちょっと走るから」 京太郎「はい、ではまた」 純代「うん」ニコッ 京太郎「ん、咲?」 咲「あ、京ちゃん」 京太郎「どうした、こんな時間に?」 咲「コンビニで少し買ってきたの」 京太郎「夜にお菓子は怖いぞ~」 咲「もう、怖がらせないでよぉ!」ムッ 京太郎「ハハハッ、そう言えば土日は俺旅行行くから」 咲「またなの~?」 京太郎「悪いな、県予選では俺の部活仲間が遊んでくれると思うぜ」 咲「ふぅん」 京太郎「家まで送ってくからさ、行こうぜ」 咲「うん!」ニコッ 自宅・自室- 京太郎「ん、メールか?」 京太郎「えっと?」 京太郎「あれ、エイスリンさんからだ」 差出人:エイスリン 本文『今度、岩手に来るって胡桃に聞いた!』 京太郎「ドッキリという手もあったんだがなぁ」 本文『行きますよ、もちろん』 差出人:エイスリン 本文『楽しみ、また麻雀打とうね! おやすみ』 京太郎「おう、嬉しいな」 本文『はい、俺も楽しみにしてます! おやすみなさい』 京太郎「もう一人は淡か」 差出人:淡 本文『ようやく照に勝ったよー!』 京太郎「マジかこいつ」 本文『おめでとうな、どうやって勝った?』 差出人:淡 本文『なんか胸の奥がぶわぁってなってそしたら!』 京太郎「……ちょっと怪しいな」 本文『はやりさん居たか?』 差出人:淡 本文『エスパー!?居たよ!』 京太郎「牌のお姉さんの匂いがプンプンするぜぇー!」 本文『自分をしっかり持てよ』 差出人:淡 本文『なに言ってるの?今度は勝つからね!おやすみ!』 京太郎「おう、おやすみっと」ポチポチ エイスリン・ウィッシュアート宅- エイスリン「キョータロート……マージャン……」ゾクッ エイスリン(体、ちょっとおかしい気がする)カァァッ 合宿所- 淡「よし!」 菫「どうした淡?」 淡「なんでもないよー」 尭深「ほら、最後に一回打ってみよ」 淡「うん!」 菫「せっかくプロを呼んだしな」 はやり「じゃあ、よろしくね☆」 自宅・自室- 京太郎「よし、寝るかな~」 カピー「カピッ!」ダリィナンダ…… 京太郎「お、カピーじゃん」 京太郎「悪いな、俺は寝るぜ!」 カピー「カピ」ソ、ソンナッ 京太郎「おやすみ~」 43日目終了- 44日目・朝- 京太郎「……放課後はすぐに岩手に出発するかな」ウン テクテクテク 京太郎「また会ったな」 歩「京太郎のせいなんだから、付き合ってもらわないとね」 京太郎「歩のためだったらいくらでも付き合うさ」 歩「~~ッ!?」ボンッ 京太郎「ん、どうした?」 歩「な、なんでもないから」スッ 京太郎「おう、どうしたんだ?」 歩(さ、最悪っ)カァァッ 授業- すでに授業で強化することは無いのでスキップ 昼- 京太郎「ん~昼だな」 部室- 京太郎「ん、一のこれいけるな」 一「な、なんでボクのこと誘ったのさ?」 京太郎「気分かな、今日の夕方あたりから長野をまた離れるからな」 一(は、離れるからボクと一緒にお昼って……そ、それってっ……あぁ、でも京太郎出しそんな気がなさそうだしっ!?) 京太郎「まぁ、とりあえずなんとなくって感じだな」 一「……だろうね!」ガッ 京太郎「痛ぇっ!なんで膝蹴った!?」 一「別に」 京太郎「こんの野郎!」グワッ 放課後- 京太郎「よし、さっさと岩手に行こう!」グッ 京太郎「誰かにメール入れとくか?」 京太郎「誰にするかな~」 京太郎「さて」 本文『今から長野出るからさ、帰ってきたらまた麻雀やろうな』 差出人:咲 本文『うん、今度は京ちゃんの家に行かせてね』 京太郎「ん」 本文『おう、歓迎するぜ!』 京太郎「こんなもんか、あとは塞さんだな」 本文『今から岩手行きます~』 差出人:塞 本文『えっ、思ったより早いね!?』 京太郎「だよなぁ」 本文『まぁ泊まる場所探したいんで』 差出人:塞 本文『じゃあ探しておいてあげるね』 京太郎「おっ、ありがたい!」 本文『ありがとうございます!お願いします!』 京太郎「宮守の人にメールして正解だったな」ウン 駅- 京太郎「さて、なんだかんだで暗くなってきたな~」ハァッ 胡桃「京ちゃん!」フリフリ 京太郎「胡桃さん、結構暗いんですけど大丈夫ですか?」 胡桃「こけるかもって?」 京太郎(いや、誘拐とか……この街じゃ無いかな?) 胡桃「ほら、部室でみんな待ってるよ!」 京太郎「まだいるんですか!?」 胡桃「うん、とりあえず麻雀はやんないけどみんなで晩御飯でもって!」 京太郎(……あったか~い) 胡桃「行こ!」ニコッ 宮守高校・麻雀部- ガチャッ 胡桃「京ちゃん連れてきたよ!」 豊音「あ~いらっしゃい!」パァ 塞「ん、メールありがとね」 エイスリン「キョータロ!」ガバッ 京太郎「うわっと!?」 塞(抱き着くとは、大胆……) 京太郎「えっと」 白望「……久しぶり」スッ 京太郎「おう」タッチ 塞「さて、じゃあ全員揃ったし行こうか!」 京太郎「ん、どこへ?」 塞「そりゃ今日の宿、トシさんの家だよ!」ビシッ 熊倉トシ家- 京太郎「純和風な、ていうか結構大きいですね」 トシ「この歳になると大きくて大変だけどねぇ」 塞「まぁちょくちょく私も来てるし」 京太郎(ヘルパーか……) 白望「……今京太郎が」 京太郎「あぁ!そう言えば今日は泊めてくださるそうでありがとうございますトシさん!」 トシ「ん?まぁ、問題が無ければ良いんじゃないかい?」 京太郎「問題って」 豊音「お風呂入ってきたよ~」サッパリ 京太郎「」 胡桃「じゃあ次、私が入ろ、シロも一緒に入ろー」 白望「ダル……」ズルズルズル トシ「まぁ、信用はしてるよ?プロ行きの件もあるんだし問題は起こさないわよね?」ニコッ 京太郎「……サー」 塞「で、誰と入りたいの?」 京太郎「え?」 塞「あはは、例えばだよ」 京太郎(からかわれてる……) 京太郎「トシさんですかね~」 塞「……」 エイスリン「……」 京太郎「えっ!?冗談ですよ、冗談!」アタフタ 塞「あ、うん」 エイスリン「オーマイガッ!」 京太郎「冗談ですってぇっ!」 トシ「……あと三十年前ならねぇ」 京太郎「!?」 京太郎「酷い目にあった……」 トシ「風呂行っておいで、晩御飯の支度はしておくから」 京太郎「あ、了解です」 ガラッ ピシャッ 京太郎「ん~、どうすっかなぁ」ヌギヌギ 京太郎「ふぅ~さっぱりした~」 豊音「京ちゃん、夜ご飯できたよー」 胡桃「ほら、座った座った」ビシッ 京太郎「了解です」 京太郎「じゃあ失礼して」スッ 豊音「うん、どうぞー」ニコニコ 塞「はい、お箸とお皿」ニコッ 京太郎(天使か、ていうかみんな薄手で良いな……良いな) 豊音「さてー焼肉食べるよー」 トシ「塞、頼んだよ」 塞「はい!」 エイスリン「?」 白望「ダル」 胡桃「沢山食べないと損だよ!」 トシ(お肉は沢山買ってきたんだけどねぇ、一触即発の雰囲気だね) トシ「京ちゃん、音頭」 京太郎「あ、じゃあ……今日は俺のためにありがとうございます!では、乾杯!」 塞白胡豊エ『乾杯』 京太郎(ミニハンバーグ、食事の支度ってのはこれか)ナットク 塞「あ、京太郎君さっきからトングでお肉ひっくり返してばっかじゃん」 京太郎「ホットプレートってすぐこびりつきますしね」 トシ「結構高めのだからそんなこと無いとは思うんだけどねぇ?」 京太郎「まぁせっかく歓迎されてるんですから」ニコッ トシ「良い嫁になるよ」 京太郎「嫁って」ハハハッ エイスリン「ハイ!」 ウェディングドレスの京太郎の絵 胡桃「あぁ~」 白望「……まぁ家事似合ってるよね」 京太郎「喜んで良いんですか?」 塞「ほら、私たちがこねたハンバーグあーん」 京太郎「ん、んむっ」 京太郎「はふっ、あ、ありがとうございまふっ」 塞「一口で食べなくても良いのに」 京太郎「いえいえ」 豊音「じゃあ、わたしもーあーん」ニコニコ 京太郎「んぐっ……はい、あむっ」 豊音「わー私はじめてだよー」 京太郎「ありがとうございます」キリッ エイスリン「」ムッ 白望「……」 京太郎「ふぅ、やっぱ全部は食べきれませんでしたねー」 トシ「まぁ山ほど買ったからね、明日食べても良いぐらいさ」 京太郎「そしたら今度は俺が作りますよ」 トシ「楽しみにしてようかね」 京太郎「はい、じゃあ片付けしてきます」 トシ「悪いね」 京太郎「いえ、家事好きなんで」 胡桃「じゃあ私手伝うよ」 京太郎「お願いします」 胡桃「うん」 胡桃「あのさ京ちゃん」 京太郎「ん、どうしました?」 胡桃「京ちゃんって強いよね、麻雀」 京太郎「まぁ、最近はそれなりに自信持ってきましたね~」 胡桃「あのさ、私を弟子にしてくれないかな、って」 京太郎「で、弟子ですか!?」 胡桃「年下だってわかってるんだけど京ちゃんには弱い所みせても良いかなって、私だってみんなと同じくらい強くなりたいし」 京太郎「弟子入りはともかく、麻雀を教えるぐらいしますよ?」 胡桃「それと明日、あそこの蔵に連れて行って欲しいんだ」ギュッ 京太郎「……」 京太郎「じゃ、明日の朝行きましょうか」 胡桃「本当?」 京太郎「嘘言う理由ないでしょ?」ナデナデ 胡桃「んっ、うん」コクッ 京太郎「さて、終わったし戻りますか」 胡桃(京太郎、私の師匠になってくれるかもしれない人だもんね)グッ 胡桃(あの背中、追いかけなきゃ!)グッ 京太郎「ふぅ、お茶って落ち着きますねぇ」 トシ「そうだね……」 京太郎「みんな寝ちゃいましたね」 トシ「布団に行けって言ったんだけどね」 京太郎「隣の部屋でしたっけ?」 トシ「そこの襖開ければ」ガラッ トシ「こっちの部屋だよ」 京太郎「了解です」 トシ「少しトイレに行ってくるから、全員お願いできるかい?」 京太郎「はい」 京太郎「よし、胡桃さんは軽いしな」ヒョイッ 胡桃「んぅ」 京太郎「よっと」ソッ 京太郎「次はエイスリンさんだな……やはり軽い」 エイスリン「ンァッ」ピクッ 京太郎「……煩悩退散煩悩退散」 京太郎「次はシロだな」スッ 白望「んっ」ユサッ 京太郎「持ちなれてるけど、やっぱこの胸は凶器だな……それに薄着だし」スッ 京太郎「さて、次は豊音さんだな……」ゴクリッ 京太郎「お、軽い、大丈夫か?」 豊音「えへへ~……」 京太郎「寝ながら笑ってる?」スッ 京太郎「最後は塞さんだな」スッ 塞「んぅ~」 京太郎「ん~俺の息子に悪い」 京太郎(さすがに四人も並んでると足の置き場が) 塞「んぅ……っひゃっ!?」 京太郎「わっ」 塞「きょ、京太郎くんっ」 京太郎「ちょ、まっ、うおっ!?」 バタンッ 京太郎「うっ……」 塞「あぅっ」 京太郎(やば、さ、塞さんが馬乗りにっ……)クラッ 塞「ちょ、ちょっと京太郎君っ!?」ユサッ 京太郎「ちょっ、動かなっ」グリッ 塞「ひゃんっ!」 京太郎「あっ」 塞「っ~~~!?」カァァァッ 白望「まさか塞がなんてね」 塞「ふぇっ!?」カァァッ 京太郎「こ、これは違いますよっ」 白望「……わかってる」 京太郎「じゃ、じゃあ俺はこれで」グッ 塞「んぁっ!」ビクッ 京太郎「あわあわっ!?」 白望「塞がどかないと」 塞「そ、そうだよねっ」ハァハァッ 京太郎「す、すみませんでしたっ」 塞(か、硬いの当たってた)カァァッ トシ「あぁ京ちゃん、居間で寝てくれるかい?」 京太郎「はい、泊まらせてもらって晩御飯までもらってほんとなんとお礼を言って良いのか」 トシ「そんな遠慮しないで良いよ、自分の家だと思ってくれて良いさ」 京太郎「ははっ、なんだかおばあちゃんみたいですね」 トシ「ふふっ、そうだね」 京太郎「トシさんは?」 トシ「私はあっちの部屋に行くよ」 京太郎「そうですか、それじゃあお休みなさい」 トシ「ええ、おやすみ」 44日目終了-
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京太郎「おもちぶらり旅?」玄「はい!」 京太郎「……なんすかそれ」 玄「名前の通り! 素晴らしきおもちを求め、全国をぶらりと旅するの!」 京太郎「……急にオフ会したいだなんて言い出して、いざ何を言うのかと思ったら……」 京太郎「そんなことの為にわざわざ長野に……」 玄「あれ……なんだか反応薄いね? チャットだとあんなに熱く語れるのに」 京太郎「いや……流石にネットのテンションをリアルまで持ってはこれませんよ」 玄「そ、そっかぁ……」 京太郎「……で。 具体的には何をするんですか?」 玄「あ、行きたくないわけじゃないんだ」 京太郎「まぁ、それなりに惹かれるワードが入ってますし」 玄「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グリグリグリグリ 玄「ごめんごめんなさ痛いぃいいいっ!」 玄「淑女の頭になんてことを……」ズキズキ 京太郎「……ん? ……なんですこれ?」スッ 玄「ん……ああ、それ! そのチラシ書いてある―『麻雀部短期アルバイト』ってやつ!」 京太郎「……『夏休み限定、短期間アルバイト。 雀卓や麻雀牌などの道具の手入れや部室の清掃、買い出し。 など』……」 玄「登録校が多い割に誰ひとり参加者がいないんだって!」 京太郎「そりゃそうだ (自分たちでやれよ)」 京太郎「……って、もしかして……これに?」 玄「うん! せっかくの長期休みなんだし、 一緒にやろうよ! 京太郎くん!」 京太郎「はぁ……そりゃまぁ別にいいですけど……」 京太郎「玄さんの方こそ、いいんですか?」 玄「え?」 京太郎「たまたまネットサイトの『おもち同盟』で知り合った程度の仲の俺なんかと二人で……」 玄「ああ、そんなこと。 だいじょーぶ! 全てのおもち好きに悪い人はいないって、私知ってますから!」 京太郎「考えがすでに如何わしい奴らのどこを見てそう言ってんすか」 玄「まーまーまーまー! だいじょーぶだいじょーぶ! 私達、知り合ってからもう二ヶ月も経ってるんだし!」 京太郎「そんなテキトーな」 玄「……私は京太郎君とでも全然構わないよ?」 玄「ていうか、京太郎君とじゃないといやかなーって」 京太郎「……」 玄「……」 京太郎「……」 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「なんすかいきなり」 玄「あれ? ドキッと来なかった?」 京太郎「全然」 玄「アチャー」 玄「……でもね。 今日、こうしてここでオフ会して見てわかったよ」 玄「須賀くんは女の子にふしだらな目をよくするけど、本当に人が嫌がることは絶対しない人だって」 京太郎「……はぁ」 玄「チャットしてても思ったよ。 嫌な話題を振らず、ちゃんとこっちに合わせてくれる」 玄「ううん。それどころか、何時だって相手のことを気遣ってくれてる」 京太郎「そんな……」 玄「今だってホラ、領収書隠してる。 コーヒー代、一人で払うつもりだったでしょ?」 京太郎「……こんなの常識でしょう?」スッ 玄「ふふっ、そうかもね。 ……でも、だからだよ」 玄「だから、そんな紳士さんみたいな京太郎くんとなら一緒に行けるって思ったの」ニコッ 京太郎「……玄さん……」 玄「まぁ悪く言えば草食系チキン男子ってことだけどね」 京太郎「俺の感動を返せよ」 玄「……それで、どうかな? おもちぶらり旅」 京太郎「ん……概ねOKですよ。 県予選も終わって自主練しかないでしょうし」 玄「やった!」 京太郎「でも条件が」 玄「むっ。 申されよ」 京太郎「1つ。 バイト先の部員さん達に絶対迷惑をかけないこと」 京太郎「2つ。 バイトとはいえ仕事の一環、やるからにはまじめに」 京太郎「3つ。 必要費は全部割り勘」 玄「……うわぁ……おもち目的なのに随分真面目……」 京太郎「これくらい当然です」 玄「全く……雑用係に魂を売った人間ってのはこれだから……」 京太郎「……」 玄「嘘です冗談です謝るからグリグリはやめておねが痛い痛い痛いィ!!」 玄「うぅ……ズキズキするぅ……」 京太郎「あ。あともう1つありました」 玄「えー……まだあるのぉ……?」 京太郎「一番大事なことですよ」 京太郎「4つ。 隙を見せないこと」 玄「……ん? ……どゆこと?」 京太郎「行き慣れない場所となると不安が生じて心に隙が生まれやすくなりがち」 京太郎「そういった所を狙う悪代官ってのは何処にでも必ずいるもんです」 京太郎「だからこそ、ちゃんと周りに目を向けて信用できるかどうかを見極めるよう心掛けることって意味です」 玄「ほほー」 京太郎「特に、男の言葉や行動には騙されないようにしてくださいね」 玄「……それって須賀くんにも? さっき紳士さんみたいって言ったのに?」 京太郎「そりゃそうですよ。 敵意ムンムンにしろとは言いませんけど」 京太郎「これでも男なんです。 玄さんと一緒に行動してたらそういうことしちゃう可能性が無きにしも在らず、ですし」 玄「……それって……私のこと、そういう風に見てるってこと?」 京太郎「そうなる可能性があるかもしれない、ってだけですよ」 玄「……ふーん」 京太郎「まぁ、玄さんも十分魅力的だとは思いますけど」 玄「んぶっ」 京太郎「?」 京太郎「とにかく。 この約束を守ってくれるならば俺も行きますよ」 玄「……まぁどれも当然のことだし、守れなくはないかなっ」 京太郎「ならOKです。 あ、いや。 俺も『行く』ってのは失礼かな……」 京太郎「玄さんっ」 玄「んっ!」 京太郎「おもちぶらり旅、俺も連れてってくださいっ」 玄「あっ……」 玄「……はい!」 玄「よろこんで!!」 京太郎「わざわざ長野までお疲れ様でした」 玄「ううん、そんなこと無いよ。 京太郎くんに会えてホント良かった!」 京太郎「旅の詳細はネットの方でまた」 玄「うんっ。 いつものねっ!」 玄「それじゃあ二週間後、またここで会おうね!」 京太郎「はい。あ、電車そろそろ来ますよ」 玄「わわっ、急がなきゃ。 じゃあね京太郎くんっ」 ―――― ――― ―― 玄「とまぁそんなわけで、夏休みの間は全国をぶらぶらしてくるよ」 宥「いいなぁ……私も沖縄とか行ってみたい……」 玄「流石に沖縄は行かないかなぁ……」 宥「……それでそのぉ……一緒についてく人……須賀さん? ……大丈夫な人なの……?」 玄「大丈夫! 彼、紳士だから!」 宥「そうなの……?」 玄「一緒についてく私の身をちゃんと案じてくれてるからね。 信用に足る人だってのはこの前のオフ会で分かったし!」 宥「……玄ちゃんがそういうなら大丈夫かな……」 宥「……皆には私から伝えておくね」 玄「ありがとっ、おねーちゃんっ」 ギュゥ 宥「わっ、わっ」 玄「あったか~い。 ……ていうかあつ~い」 咲『旅? 全国を?』 京太郎「ああ。明日からお前ら合宿だろ? 一人でネトマするのも暇だし、どうせなら満喫しようと思ってさ」 咲『うっ……ごめんね? 一緒に合宿行けなくて……』 京太郎「気にすんなって。 男の俺が着いていけるわけねーし」 咲『……東京とか、行く?』 京太郎「ん? ああ、一応行く」 京太郎「なんか買ってきてほしいモンとかあんのか?」 咲『……ううん。 なんでもないよ』 京太郎「あ、そう」 咲『ブラブラばっかりして結局ゲームセンター行くとかしないでよー?』 京太郎「しねえよっ」 咲『あははっ』 京太郎「しっかり強くなってこいよ、咲」 咲『うん! 京ちゃんも、たくさん楽しんでいってねっ』 ピッ ―― ――― ―――― 京太郎「……そろそろかな……」 玄「京太郎くーん!」タッタッ 京太郎「おっ」 玄「二週間ぶり! 元気してた?」 京太郎「どうも玄さん。 わざわざ奈良からお疲れ様です」 玄「ふふーん。 二度目だから迷うことなく来れましたっ」ドヤッ 京太郎「二週間前は予定の3時間遅れでしたからね」 玄「……すみませんでした……」 京太郎「流石にあの時は本当に心折れるかと思いました」 玄「ホントすみませんでした……ッ」 京太郎「あ、そうだ玄さん。 これ」スッ 玄「? なにこれ……お金?」 京太郎「移動費です。 長野までの」 玄「……え? いや、なんでこれ」 京太郎「言ったでしょう? 必要費は全部割り勘って」 玄「……え! これも入ってたの!? う、受け取れないよ!」 京太郎「遠足は家を出てからスタートで、家に帰るまでがゴールなんですよ」 玄「え、遠足じゃないし! そんな……悪いよ……」 京太郎「受け取ってください。 2週間前は渡せませんでしたし」 玄「……京太郎くん……」 スッ... 玄「……ありがとっ」ニコッ 京太郎「どういたしまして」 玄「それで。 まずはどこに行くの?」 京太郎「んっと。 せっかく長野にいるんですけど、長野の連中は今みんな合同合宿中なので無理なんですね」 玄「へぇ。 合宿はどのくらい?」 京太郎「多分一週間くらいです。 なのでまずは北に行こうかと」 玄「北って言うと……あった。 岩手の……宮守女子高校!」 京太郎「流れは岩手→東京→長野→大阪→鹿児島。と、南下して行く感じになると思います」 玄「端から端まで行くんだね……こりゃ大変そうだ」 玄「……ていうかバイト先、改めて見ると結構有名な所が多いね」 京太郎「有名なんですか? 龍門渕と白糸台しか知らないんですけど……」 玄「姫松に千里山でしょ? 龍門渕に永水に……そして白糸台!」 玄「すごいなぁ……」 京太郎「有名校ほど小道具の整理に手がつかないほど練習に打ち込んでるってことなんですかね」 京太郎「俺みたいな雑用係でも雇えばいいのに」 玄「……ははは……」 京太郎「とりあえず今日は移動に使って、明日がバイト本番。 多分、1校につき大体2日の作業になると思いますよ」 玄「清掃に小道具修理に買い出しetc……そりゃそっか」 玄「……って、寝所とかはどうするの?」 京太郎「近くの宿は粗方確認済みです。 安い所ばかりですけどね」 玄「……おぉ……」 京太郎「全7校への移動費、宿代、その他飲食費を考えると……まぁこんくらいですね」スッ 京太郎「っと、これはチャットのほうでも言いましたっけか」 玄「……」 京太郎「? どうかしました?」 玄「いや……しっかりしてるなぁって……」 京太郎「こんなの、雑用係の人間なら誰だってそうですよ」 玄「そ、そうなんだ……」 京太郎「まぁ諸事情はこのへんにして」 玄「ん」 京太郎「それじゃあ。 早速岩手に向かいましょう」 玄「おー!」 ―――― ――― ―― ― ――岩手 玄「到着っ」 京太郎「えっ。もう?」 玄「うん。もう」 京太郎「……えぇ……」 玄「なにか?」 京太郎「いや、もっとこう……岩手までの道のりの情景とか……なんか無いんすか」 玄「だって玄さん起きてたの最初の30分だけでしたもん」 京太郎「いやまあそうでしたけど」 玄「朝早くに奈良から長野まで来て眠かったんですもん!」 京太郎「……」 玄「特に電車内で何かあったわけでもないでしょ?だから省略! いっぱい寝て元気いっぱいだし!」 京太郎「はぁ」 京太郎「もう夜なんですけどね」 玄「せっかくいっぱい寝たのにね」 京太郎「俺ちゃんと言いましたよ。 明日がバイトだって」 玄「まーまーまー! 細かいことはいいのです!」 玄「それより宿行こう! 宿!」 京太郎「そうしますか」 玄「~♪」ウキウキ 京太郎「……言っておきますけど、普通の旅館っすよ?」 玄「むふふ。 私、自分のウチ以外の旅館見たこと無いんだ」 京太郎「ああ。そういや玄さんちの実家、旅館でしたっけ」 玄「言うほど人も来てなかったけどね。 あはは~」 ――旅館 玄「普通だね」 京太郎「普通っすよ」 玄「ウチと同じくらいだよ」 京太郎「まぁ安いんで」 玄「………………」 京太郎「……そんなにしたかったんすか? 卓球」 玄「うえっ!?」 京太郎「寝言で『お風呂上りは卓球ぅ……』ってうるさかったから……」 玄「うわぁ! は、恥ずかしい!」 京太郎「……ちなみに、温泉もありません」 玄「 えっ 」 京太郎「……だから『炎の湯煙おもち祭り~in岩手』もできません」 玄「 」 ――翌朝 玄「…………ほはよぅ……」 京太郎「お、おはようございます。 朝食は7時なので顔でも洗ってきては?」 玄「うん……そうする~……」 京太郎「…………」 京太郎「目を赤くするくらい泣く程悔しかったとは……」 ――朝食 玄「うひゃぁ京太郎くん! 見てコレ!お雑煮! おもちだよおもち!」 京太郎「おもちですよ」 玄「今まで隠してたけど、わたし玄さんはおもちのある物を見るとなんでも元気が湧くのですっ」ドヤッ 京太郎「はぁ」 玄「いまならなんでも出来る気がする~!!」クルクル 京太郎「…………」 京太郎(よくわからん人……) ――道中 玄「そういえば、今って夏なのに岩手は涼しいね」 京太郎「やませの吹く時期ですからね。 奈良や長野よりは涼しいでしょう」 玄「見るから見るまでみーんな田んぼと畑ばっかだし」 京太郎「国内自給率100%を超える数少ない県の1つですしね」 玄「山もあって海もあって。 いいところだね」 京太郎「古くから穀物に畜産業、漁業が盛んらしいですよ。 ワカメ養殖では全国1位ですし」 玄「へー。ワカメが」 京太郎「はい。ワカメが」 京太郎「っと。着きましたよ」 玄「ほほぅ。 ここが噂の…………」 ||~" -- , ||(・∀・)| -- ,,___| || ,, --~| - ,,,_ || __,, - ""__ .i- | " --- ,,,,,,_ || __,, - ""~ s t 0 k ヒ .゙| ~"" --- ,,,,, || __,, --- "~ ___,, --- i i"~"" --- ,,,_____ || | ____,,, ---- ""~| | | | | | | i |~"" ---- ,,,,,,,,, || "|""~~____,,゙ | | i i i i i| | | | | | ~"""" || || | |~~| | | | i i i i i| 十ー'" | | | || || | ___ ̄ | |.._i_i_i_i_i| _| | | | |~i~□~i || _ '|| |___|_|| | i i i i | | | | | | i ; ; ; ;| || _∠ニニ△ ---- ,,,,,,, ~~~~~~"i l⌒l' ------- ,,,,,,,|_|,,_|,,, | i ! """""~~θニニθ . 〔 ~~~~"'-| |__ |,,,,,____ ..................〈⊆ニ⊇__/ ⌒l ~~~""" --- ,,,,,,,_______ ゚~ --’ `-- ~ ~~~""""'----- ,,,,,,,,, 玄「コンビニ!!?」 京太郎「朝方、宮守の顧問のトシさんから単三10個入り買っといてって言われまして」 玄「び、びっくりしたぁ……。なんだパシられただけかぁ……」 京太郎「岩手に来てまさかこんなに早くパシられるとは思いませんでしたよ」 ――宮守女子高校 京太郎「そんなわけで到着」 玄「あっさり着いたね」 トシ「来たね京太郎。遠い所からご苦労さん」 京太郎「あ、いえいえ。 出迎えありがとうございます、トシさん」 京太郎「これ、単三です」スッ トシ「ああ、ご苦労さん」 京太郎「そんで。 こちら、同伴の」 玄「松実玄です。 よろしくお願いします!」 トシ「ようこそ宮守へ。 私は麻雀部顧問の熊倉トシ。よろしくね」 玄「はい!」 トシ「うん。 良い返事だ」 ――宮守女子高校:麻雀部室 トシ「ここがうちらの麻雀部」 玄「部員、いらっしゃらないんですね」 京太郎「そりゃまだ9時ですし」 トシ「ああいや、一人来てるよ」 ガチャッ エイスリン「タダイマ戻リマシタ!」 トシ「この子がね」 京太郎「おおっ」 玄「外人さんだっ」 エイスリン「? ドチラサマ?」 トシ「おかえりエイスリン。 この二人は……」 京太郎「今日と明日の二日間、麻雀部の雑用バイトを受けた須賀京太郎です」 玄「同じく、松実玄です」 エイスリン「ザツヨーバイト?」 トシ「言ってしまえばお手伝いさん。 メイドみたいなもんだよ」 エイスリン「メイドッ!」 トシ「ほら、自己紹介しな」 エイスリン「ハイッ!」 エイスリン「エイスリン・ウィッシュアート デス! エイスリンッテ呼ンデクダサイッ」 エイスリン「須賀クン! 松実サン! ヨロシクオネガイシマス!」ペコリ スッ (握手の絵) 京太郎「あ、ども」 玄「よろしくお願いしまーすっ」 トシ「とりあえず午前中は部室と小道具の清掃をお願いする。 そこの掃除道具を好きに使ってくれ」 トシ「私は教員室で仕事してる。 それじゃあ、頑張るんだよ」 京太郎「はいっ」 玄「了解ですっ」 京太郎「んじゃ玄さんは窓を。 俺、床掃いてます」 玄「がってん!」 サッサッ 京太郎「……意外とホコリ少ないな。 これなら廊下の掃除も出来るかも……」 エイスリン「…………」 クイクイッ 京太郎「ん。 あ、エイスリンさん」 エイスリン「ワタシモ掃除、テツダイマス!」 京太郎「え? そんな、いいですよ」 エイスリン「テツダイマス!」フンスッ 京太郎「……あー。 じゃあ牌磨きをお願いしますか?」 エイスリン「ハイッ! マカセテクダサイ!」 エイスリン「……」キュッキュッ 京太郎「……いい子だなぁ……」 玄「京太郎くんちょっとちょっとっ」クイクイッ 京太郎「ん」 玄「コレ見てコレっ」 京太郎「? なんすか」 玄「じゃーんっ」スチャッ 京太郎「……伊達眼鏡?」 玄「 おもちスカウター です」 京太郎「は?」 玄「これを通しておもちを見ると、相手の【おもち力】が解るという優れ物なのです」フフン 京太郎「はぁ………」 玄「ちなみに玄さんにしか使えませんっ」 京太郎「……いいんじゃないですか?」 京太郎(どうでも) 玄「というわけで早速エイスリンさんのおもち力チェック!」 京太郎「……」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ピピピピピ」ジー 京太郎「自分で言うんですか」 エイスリン「……」キュッキュッ 玄「ん……ん……んー……デン!」 玄「出ました! おもち力49! 一般人レベルですねー」 玄「可もなく不可もなし。 誇れもしないし蔑まれもしない。 普通も普通ですね」フンフム 玄「どうですっ京太郎くん!」クルッ 京太郎「エイスリンさん、床掃除終わったんで手伝いますよ」 エイスリン「ワァ! アリガトウゴザイマス!」 玄「………あれー?」 京太郎「ふぅ。 あとは雀卓とイスの清掃かな」 エイスリン「雀卓モ掃除スルンデスカ?」 京太郎「牌詰まりを起こさないようにとかセット時間が短縮できるようにですね。 ちょっと面倒ですよ」 京太郎「なのでエイスリンさん。 後は俺だけで……」 エイスリン「テツダイマスヨ!」 京太郎「……それじゃあ、サイコロん所のビスを開けてもらえます? これ、ドライバーです」 エイスリン「マカセテクダサイ!」グッ 玄「……なんかいいムードだなぁ……」 ガチャッ 豊音「おはようございまーすっ」 塞「あら? お客さん?」 シロ「……誰……」 玄「!!」 ――― ―― ― 塞「須賀くんに松実さんね。 お疲れ様」 豊音「バイトかぁー。 お疲れ様ですっ」 シロ「掃除とかダル……」 京太郎「雀卓は今メンテ中ですので、すいませんがあと小一時間程かかります」 京太郎「なのでその間は待っててもらうしか……」 塞「ふうん」 塞「……それで? 私たちは何をすればいいの?」 京太郎「えっ。 それじゃあ俺らの意味が……」 豊音「そうだねー。皆の物なんだから皆で掃除しなきゃねー」 京太郎「皆さん……」 シロ「……」ソロリ... 塞「こーら。 逃げようとしないっ」グイッ シロ「……ダル……」 エイスリン「ゴ開帳デス!」パカッ 塞「へぇ……自動卓の中ってこうなってるんだ……」 豊音「天井拭き終わったよ―。 次はなにかなー?」 シロ「……zzz」フキ... 塞「こーら寝るな! しっかりイスの足拭く!」 シロ「ぅ……面倒だなぁ……」フキフキ 京太郎「いやぁ、宮守の皆さんが皆親切な人で良かったですね玄さん」 玄「…………」プルプル 京太郎「……玄さん?」 玄「お……」 玄「おもちスカウター! 発動!!」バッ 京太郎「うわぁ」 玄「ターゲット補足……姉帯 豊音、臼沢 塞、小瀬川 白望……」 玄「ピピピピ......おもち力測定中……………デンッ!」 玄「測定完了……! 結果を報告……」 玄「姉帯豊音……おもち力70! ……あの高身長に劣らぬおもち……!」 玄「臼沢塞……おもち力62!……安産型……バランスが良い……!」 玄「小瀬川白望……おもち力68! ……奴め……あの服の下にとんでもないもの隠してやがる……!」 玄「……すばらしきおもち哉……」 シロ「……なにあれ」 京太郎「気にしないでください。 初めての岩手なんで興奮してるんですよきっと」 シロ「ふーん……」ギィ 豊音「あっシロ! そのイス、背もたれのネジ取れて……」 シロ「えっ……うわっ」 バタンッ シロ「……痛ぅ……」 京太郎「だ、大丈夫ですか?」 エイスリン「背モタレ……取レチャッタ!」 塞「あーあー……。 サボってるからよ、全く」 シロ「……痛っ」 豊音「ちょっと診せてー。あー、左肘のところ少し打っちゃてるねー」 京太郎「お、俺。水持ってきますっ」ダッ 玄「……ハッ」 玄(もしかしてチャンス到来なのでは!?) 玄「小瀬川さんっ、このイスどうぞっ」サッ シロ「ん……ありがと……」 玄「それで、左腕診せてください」 シロ「ん……はい」スッ ムギュウ 玄(お……おもちが右に寄ってるぅ……!) シロ「……どうなの?」 玄「あ、ああはい! 少し赤くなってますけど今後に響くほどじゃないと思いますハイ!」 シロ「あ、そう」 豊音「背もたれのネジ、どこいっちゃったかなー?」スッ ムギュ 玄「!!」 玄(姉帯さんのヨツンヴァイン……!! おもちが寄せて上がってぇ……!!) 塞「んっしょっと。 背もたれ、どこ置いとこうかしら……」 ムニュ 玄「!!」 玄(おもちが背もたれで潰れてるぅ……!) 玄「えへ……えへへ……」 シロ「……」 シロ(え、なにこの人……怖い……) ――― ―― ― 京太郎「水道水道っ。 こっちだっけか!」ダッ ドンッ 「痛っ!」 京太郎「うおっと! 危ないっ」 ギュッ 「……くない……?」 京太郎「す、すいません。 怪我は無いですか?」 「……えっ?」 胡桃「……男子?」 京太郎「ど、どうも」 胡桃「……! は、離して!」グイッ 京太郎「うおっと、すいません!」スッ 胡桃「……それで……どうして男子がここに?」ジロッ 京太郎「あ、はい。 俺たち……」 胡桃「ふぅん……バイト……」 京太郎「はい。 あ、すいません! この近くに水道ってありますか!?」 胡桃「水道? そこ左曲がってまっすぐの所」 京太郎「ありがとうございます! それでは麻雀部で後ほど!!」ダッ 胡桃「……」 胡桃(何急いでるんだろ) 胡桃「……ちょっと待って!」 胡桃「私も行く!」 ジャー 胡桃「し、シロが!!? ホントに!? 須賀!!」 京太郎「はい鹿倉さん。 もしかしたら骨に響いたり……」 胡桃「そ……そんな……」 胡桃(シロが骨折……!?) 京太郎「よっと、こんくらいでいいかな……」 胡桃「………っ」ワナワナ 京太郎「……鹿倉さん?」 胡桃「シロッ!」 ダッ! 京太郎「え、ちょっと」 京太郎「……行っちった」 タッタッタッ... バンッ ! 胡桃「シロ!!」 シロ「……い、いい加減離して」グイッ 玄「いやぁもうちょっとだけぇえへへえへえへ」 シロ「……なにこの人……」 胡桃「……あれ?」 エイスリン「オハヨウゴザイマス! クルミサン!」 豊音「あー胡桃ちゃん、おはよー」 塞「遅かったわね。 バスでも遅れてた?」 胡桃「……」 胡桃「あれ?」 京太郎「小瀬川さん、水汲んできました」 シロ「あ、須賀……くん。 ありがと」 京太郎「濡れタオル当てといてください。 骨に異常ないですか?」 シロ「余裕で大丈夫だと思う。 それよりこの人どうにかして……」 玄「うえへへ」 京太郎「なにトリップしてるんですか、このおもち狂」ポコッ 玄「あうっ」 胡桃「……シロ……? 腕……大丈夫なの?」 シロ「あ、クルミ。 大丈夫、ちょっと打っただけ」 胡桃「こ、骨折とか……」 シロ「? 別にしてないけど……」 胡桃「…………」 胡桃「す、須賀ァ!」 胡桃「あ、アンタさっきシロの座ったイスが横転したって!!」 京太郎「? そう言いましたけど」 胡桃「シロが腕から倒れて重傷だって!!」 京太郎「いや、そこまでは言ってませんよ」 京太郎「もしかしたら骨に響いてるかもしれないってだけで骨折までとは……」 胡桃「うっ……」 京太郎「それに、そんな重傷だったら水汲んで無いで保健室行きますよ普通」 胡桃「っ……」カァァァ 京太郎「……? 鹿倉さん?」 胡桃「……!」プルプル 胡桃「バッカみたいっ!!」 バシンッ 京太郎「いてぇ!!?」 京太郎「なんで叩かれたんだろ……」 豊音「あははー。 チョーどんまいだよー」ナデナデ エイスリン「須賀クン! 雀卓開ケトイタヨ!」 京太郎「お、ありがとうございます。 それじゃあメンテしますか」 塞「え、できるの?」 京太郎「別のバイトで何度か診たことあるんで。 あっ、コンベアベルトが少し空いちゃってますね」 京太郎「それにVベルトも亀裂入ってる。 テンリーダーはまだ大丈夫かな。あ、でもホッパーリングがすり減ってる……」 塞「……へぇぇ」 豊音「こうなってるんだねー」 エイスリン「? ??」 胡桃「……充電したい……でも出来ない……」ウズウズ 玄「……」ジー 胡桃「? ……何?」 玄「……おもち力30。 雑魚か……」フッ 胡桃(よく分かんないけどなんか腹立つ!!) ――少しして シロ「暑い……痛い……ダルい……」 京太郎「ホントそうっすね……。 喉乾いてきた……」カチャカチャ 玄「あ、須賀くん。 私水筒……」 スッ 京太郎「ん?」 エイスリン「ドウゾッ」 京太郎「アクエリ……ありがとうございますっ」 エイスリン「ドウイタシマシテッ!」ニコッ 京太郎「……あぁ、美味い……」 エイスリン「フフッ」ニコニコ 玄「あっ……」 シロ「……喉乾いたなぁ……」 玄「!! でしたらコレッ!」 シロ「……」 シロ「いや、こっちがいい」スッ ゴクッ 京太郎「ちょ、それ俺のっ」 シロ「……ん、ありがと……」スッ 京太郎「……ど、どういたしまして……」 シロ「うん……」 玄「ぐ、ぐぬぬ……」 シロ(あの人……なんか嫌な予感するなぁ……) 玄(水も滴るイイおもちにしようとしたのに……) ガチャッ 塞「はーい皆ー。 素麺出来たわよ―」 豊音「チョーいっぱいあるからたくさん食べてねー」ドンッ 胡桃「器ここ。 ツユこっちで薬味それ」 京太郎「素麺。 いいっすね~」 玄「おひょっ!(チャンス再来!)」 豊音「須賀くん! ツユは濃い目と薄目、どっちがいいかなー?」 エイスリン「須賀クン! コオリ、欲シイデスカ?」 京太郎「あの、自分でやりますから……」 玄「小瀬川さん、素麺お取りしましょうか?」ジロジロ シロ「自分でとるから……それとどこ見てんの……」 玄「えへへ…………おもち……」 シロ「……須賀くーん。 助けてー……」 玄「ああ、待って隠れおもち!」 京太郎「えっと、辛子辛子……」 スッ 京太郎「おっ?」 胡桃「ん」 京太郎「ああ、ありがとうございます。 鹿倉さんも辛子派ですか?」 胡桃「別に……」 塞「胡桃は舌がまだ子供だからね。 辛いの駄目なのよ」 胡桃「さ、サエ! 要らないこと言わない!」 京太郎「……そうなんすか?」ニコニコ 胡桃「うぐ……。 わ、笑うな!」 京太郎「そんな変なことじゃないですよ。 辛いもの苦手なんて可愛いじゃないですか」 胡桃「か、かわっ……!」 胡桃「~~ッ」カァァァァ 塞「あらまぁ」 ――夕方頃 京太郎「よっし! これでとりあえず今日の分は終わりですね!」 玄「お疲れー!」 塞「お疲れ様。 麦茶どうぞ」スッ 玄「これはこれは、どうもどうも」 トシ「お疲れさん。 随分綺麗になったね」 京太郎「ありがとうございます。 明日は買い出しですか?」 トシ「そうだね。 まぁ詳しいことは明日言うよ」 トシ「一先お休み。 よく頑張ってくれたね」 京太郎「……それでしたら、俺たちだけじゃないですよ」 京太郎「宮守の皆さんが手伝ってくれなかったら、きっと今日だけじゃ終わりませんでした」 豊音「須賀くん……」 エイスリン「須賀クン……」 塞「……へぇ……」 胡桃「…………」 シロ「…………」 京太郎「だから、バイト代を少し減らしてくれたって構いません」 トシ「ハハ、流石にそこまではしないさ」 京太郎「でも、それくらい皆さんに感謝してるってことなんです」 豊音「須賀くん……!」キラキラ エイスリン「須賀クン……!」キラキラ 塞「あらあら……」 胡桃「……ふんっ」 シロ「……zzz」 玄「……京太郎くん……」キラキラ 京太郎(……この人はどうだろ……) トシ「そうかい。 それじゃあ明日の働きも期待してるよ」 京太郎「はい。 それでは」 玄「お疲れ様でしたー!」 豊音「じゃあねー須賀くーん!松実さーん!」 エイスリン「二人トモ! マタ明日デス!」 京太郎「また明日ー」 玄「さようなら~!」 ――旅館にて 玄「お疲れ様―!」 京太郎「お疲れ様でしたー」 玄「いやー疲れたねー。 ほら見てココ、腕の所。 もーパンパンですよー」 京太郎「どれ、マッサージしましょうか」モニッ 玄「あっ……ああんっ……すごいっ……テクニシャンッ……」ビクッ 玄「ふぅ……良いお湯だったぁ……」 玄「京太郎くーん。 お風呂あがった……よ?」 京太郎「ん、どうも」スッ 玄「何書いてたの?」 京太郎「ああ。 明日の買い出しん時何を買うかのメモとその費用の計算を」 玄「へぇぇ。 何買うの?」チラッ 京太郎「自動卓が結構ガタ来てたんで、大体はその部品を。 後は生活用品を少し」 玄「結構かかるんだね。 あ、ここ間違ってるよ」スッ ムニュ 京太郎「……ちょっと玄さん……4つ目の約束……」 玄「え? …………あー」 玄「…………」ニヤニヤ 京太郎「…………」 ポコンッ 玄「あうっ」 京太郎「よし。 これで今日はおしまい」パタンッ 玄「お疲れ様。 何から何までありがとね、京太郎くん」 京太郎「いえいえ、好きでやってることですから」 シンッ...... 玄「……それじゃあ始めよっか……」 京太郎「……ええ。 今まで我慢して来ましたし」 玄「【第一回、おもち談義】を!」 京太郎「いよっ! 待ってました!!」 玄「今回のおもち候補者はこちらの3名」 【小瀬川 白望】【臼沢 塞】【姉帯 豊音】 京太郎「ふむ。 面白いカードですね」 玄「正直言って分けるなら二択なんだけどね」 京太郎「小瀬川さんと姉帯さん、ですか?」 玄「勿論!」 京太郎「そりゃまあ大きさから言ったら彼女らにしか分は無いでしょうね」 京太郎「ですが【至高のおもち】の条件は3つあるのを忘れましたか?」 玄「まさか! 私が作った条件だもの、忘れるわけありません!」 玄「【大きさ】! 【形】! 【手触り】!」 京太郎「そう。 その3つです」 京太郎「だから、まだ誰が至高なのか決めるのは早いですよ……」 玄「フフフ……すいません……。 なんせ久々なものでして……」 京太郎「それでしたら俺だって久々ですよ。 こうして玄さんとおもち談義をするの」 京太郎「正直、我慢するのが辛かったですよ。 仕事に差し支えないよう抑えるのは」 京太郎「この時間が……どれほど待ち遠しかったか!」 玄「それであの仕事ぶりですか? 尊敬に値しますよ、【同士】!」 京太郎「ありがたきお言葉です、【師匠】」 京太郎「しかしどうして【第一回】? これまで師匠とは何度も談義を開いてきたのに」 玄「なに、それはネット上でのこと。 こうして直接対面して話し合うのはコレが初めてでしょう?」 玄「ですからそれを記念として今回を新たに【第一回】としたのです!」 京太郎「! ……流石は師匠……。 感動しました……!」 玄「同士京太郎……顔をあげなさい。 そして始めましょう」 玄「聖なるおもちを求める為に!」 京太郎「はい!」 京太郎「とまぁネット上のノリはこのへんにして」 玄「ここからは静かにやろっか。 騒ぐと迷惑になりそうですしね」 玄「それで、さっきあげた通り【大きさ】で言ったらこの二人が圧勝だと思うの」 京太郎「確かに初見で大きさを競うならこの二人ですね……」 京太郎「【形】はどうですか?」 玄「長身でありながらバランスの整ったおもちを持っている姉帯さん。対して小柄でありながらもアレほどのおもちを持つ小瀬川さん」 京太郎「常識で考えるなら、バランスの良い姉帯さんが有利ですか?」 玄「確かにそうかもね。 でも近年、低身長で小ぶりの女性が増えつつある中アソコまでのおもちを持つ小瀬川さんも引かない」 京太郎「これは難しい……」 玄「……形に付いては引き分けということにしておこっか。 じゃないと談義が進まないし」 京太郎「そうですね」 玄「最後に【柔らかさ】なんだけど」 京太郎「これはもう玄さんに任せます」 玄「……やっぱり?」 京太郎「流石に男の俺がおいそれと触れるわけにはいきません」 京太郎「【イエス、オパーイ。 ノー、タッチ】」 玄「……京太郎くんの座右の銘……か」 京太郎「全てをあなたに託します。 玄さん」 玄「……わかったよ! おまかせあれ!」 玄「京太郎くんの、その確固たる紳士心。そして無念! ……私が必ず晴らしましょう……!」 京太郎「師匠……頼みました……!」 玄「……以上をもって、第一回おもち談義を閉じます」 玄「礼!」 京太郎「っ!」バッ 玄「それじゃあまた明日ね、京太郎くんっ」 京太郎「はい、おやすみなさい。玄さんっ」 ――翌朝 玄「……」ニヤニヤ 京太郎「……いい加減止めてくださいよそのニヤけ顔」 玄「ハッ。 ごめんごめん……。 今日、あのおもち達をこの手で触れられると思うと……」 玄「止まらなくて……」ニヤニヤ 京太郎「……」 グニグニ 玄「い、いふぁいいふぁいいふぁい!!」 京太郎「さあ行きましょうか」 玄「なんか夜と朝のテンションのギャップが酷いよ……」ジンジン... 玄「……同士のDVに悩まされています。 どうすればいいでしょうか。 (奈良県 17歳)」 京太郎「なに言ってるんですか。 早く行きますよ」 玄「……ふぁい……」 ――宮守女子高校 9 00 京太郎「え? デパートですか?」 トシ「ああ。 この近くで雀卓部品が売ってる所って言ったらあそこしかなくてねぇ」 京太郎「それはいいんですけど……移動方法は電車ですか?」 トシ「そうなるね。 ああ、移動費はあたしがもつよ。 安心しな」 京太郎「そうですか? なんかすいません……」 トシ「ハハ。 子供ってのはいつまでも大人の世話を焼かせるもんなんだよ」 トシ「気にすることじゃない」 京太郎「……ありがとうございます」 京太郎「というわけで、デパートに繰り出すことになりました」 シロ「ダルイなぁ……」 塞「デパートなんて久々ね。 何年ぶりかしら」 豊音・玄「「ジャコス行くの!?」」 京太郎「はい、ジャコスですよ」 胡桃「…………」 京太郎「どうかしましたか? 鹿倉さん」 胡桃「い、いや……別にっ」 京太郎「?」 エイスリン「デパート……行ッタコトナイデス!!」 豊音「ジャコス楽しいよー! エイスリンさんにも色々教えてあげるよー!」 玄「こっちにもジャコスあるんですね! 楽しみです!」 胡桃「うるさいそこ!」 シロ「……うるさ……」 塞「移動は?」 京太郎「電車です。 移動費はトシさんが」 塞「そう。 なら、安心ね」 京太郎「それじゃ、いきますかー」 玄・エイスリン・豊音「「「オーー!!!」」」 ――ジャコス 10 30 玄「着いた―!!」 豊音「ジャコスー!!」 エイスリン「オッキイデスネー!!」 京太郎「……ホント……ここまでの道程とかマル無視ですね」 塞「窓から見えるものなんて田んぼと畑しかないからねぇ。 ほら、行くわよシロ」 シロ「……マッサージ機……」 塞「あーはいはい家電店ね、わかってますから」 塞「というわけで、私とシロは家電店行ってくるわね」 京太郎「あ、はい。 集合時間はどうします?」 塞「んー……。 12 00でいいんじゃない?」 京太郎「じゃあそうしますか。 ……玄さんはー……」 玄「私達は皆でゲームセンターに行ってきます!!」 豊音・エイス「「マス!!」」 京太郎「……はい」 胡桃「……」 京太郎「鹿倉さんはどうしますか? 臼沢さん達と家電店行くか、姉帯さん達とゲーセンか」 胡桃「私は……」 グッ.... 京太郎「?」 胡桃「……す、須賀に着いてく……」 京太郎「俺にですか? 麻雀店練り歩くだけで面白くないですよ?」 胡桃「い、いい。 それで、いいから」 京太郎「そすか? んじゃ、行きましょうか」 玄「最初はUFO行きましょうよUFO!」 豊音「いやーここはやっぱりプリクラだよー!」 エイスリン「???」 シロ「……塞……おぶって……」 塞「嫌に決まってんでしょ。 ほら、歩く歩くっ」 ――ジャコス麻雀店 京太郎「お、あったあった。 大コンベアベルト1つお願いします。 それとホッパーリングのツメをいくつか」 店員「……お兄さん……どっかの業者さん?」 京太郎「いえ、ただの雑用係です」 店員「……最近の雑用係はすげえな……ほいよ」 京太郎「ありがとうございます。 それと、この近くでVベルト売ってる所ないですか?」 店員「Vベルト? ならあっちのホームセンターに有ると思うよ」 京太郎「わかりました、ではそちらに行ってみますね」 店員「あーい、毎度ー」 京太郎「鹿倉さん、お待たせしました。 次行きましょう」 胡桃「う、うん……」トテテ 京太郎「えっと……ついでにマットも買っとこうかな……それと……」 胡桃「…………」ジー ――ホームセンター 京太郎「よし、これで後は宮守の方に送ってもらえれば、と」 京太郎「鹿倉さん。 買い物も終わりましたし、皆と合流しま……」 京太郎「……あれ……」 京太郎「鹿倉さん?」 胡桃「……」ポツーン 胡桃「どうしよう……」 胡桃(迷子った……) 胡桃「だからデパートは嫌なのに……」テクテク 胡桃「大体須賀も須賀! 歩幅合わせずスタスタ行くから……」テクテク 胡桃「行くから…………」テク.... 胡桃「…………」 胡桃「……ふぇ」ジワ ギュッ 胡桃「! な、なに!」 京太郎「鹿倉さんみーつけたっ」 胡桃「あっ……須賀……」 京太郎「すいません、勝手に行き過ぎましたね。 ちゃんと歩幅合わせます」 胡桃「……うっ……」 京太郎「? 鹿倉さん?」 胡桃「ばかぁ!!」 ペシンッ 京太郎「あいてっ」 胡桃「一人でスタスタ行かない! お前は生き急いでいるのかバカ!」ペシンッ 京太郎「すいません」 胡桃「ホントに目付いてんの!? それ義眼じゃない!?」ペチンッ 京太郎「大丈夫です本物です」 胡桃「ちゃんと周り見る! 気配り足りない! それでも雑用係!?」ペチッ 京太郎「はい」 胡桃「もうっ……ったく……もぉ……」 ギュッ 胡桃「!!」 京太郎「ならこうすれば……離れること無いですよね?」 胡桃「あっ……」 京太郎「俺の手、汗ばんでませんか?」 胡桃「うっ……だ、大丈夫……」 京太郎「なら良かったです」 胡桃「……うぅ」カァァァァ ――マクドナル○ 12 00 豊音「コレすっごく綺麗に撮れたねー!」 玄「最近のプリクラはいろんな加工ができますからねー! アハハ! これなんて! ほら、エイスリンさんも見てください!」 エイスリン「……? チャリデキタ?」 京太郎「楽しそうですね」 玄「あっ! 京太郎くん、おかえりー!」 豊音・エイス「「リー!」」 京太郎「ホント楽しそうですねこのやろう」 塞「……はぁ……」 シロ「……ダル……」 京太郎「家電店でなんかあったんですか?」 塞「ああ……須賀くん……。 ……君じゃないとは思うんだけど……」 京太郎「?」 シロ「……私たちの胸……揉んだ?」 ――― ―― ― 京太郎「なるほどねぇ。 悪質ですねそりゃ」 塞「まさかマッサージ機で寝てる所を襲われるとは思わないでしょ……」 シロ「……はぁ……」 京太郎「…………」チラッ 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 京太郎(ちなみに姉帯さんの方は……?) 玄(プリクラ機の中で抱きつく時に一発) 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 玄「お目当ての物は買えた?」 京太郎「ええ。 玄さんが仕事してる間、ばっちりと」 玄「うむ! じゃあ帰ろっか!」 豊音「まだもうちょっと居たいんだけどなー……」 エイスリン「トッテモタノシカッタデス!」 塞「早く帰りましょう……」 シロ「もう来たくない……」 玄「……あれ? 鹿倉さんは?」 京太郎「いますよちゃんと」スッ ギュッ 胡桃「……///」 京太郎「ここに」 塞「あらまぁ、親子みたい」 玄「わぁ可愛い」 胡桃「う……うるさい……///」 ――宮守女子高校 14 00 トシ「うん、きっちり全部届いてるね」 京太郎「よっし。 それじゃあ最後に一仕事しましょうかっ!」 玄「えー」 豊音「えー」 エイスリン「エー」 シロ「えー」 塞「子供かっ」 京太郎「……せめて玄さんは手伝ってください」 玄「……じゃあちょっと待ってて」サッ 京太郎「……?」 玄「………………ふぉおおおおおおおおお!!」 玄「松実玄! 行きます!!」ビシッ 京太郎(……さてはおもちプリクラを見たな……) ――16 00 カチンッ 京太郎「よし……これで、OK!」 京太郎「作業終了! お疲れ様でした!」 玄「あー疲れたー!!」 京太郎「……腹減ったなー……」 塞「だと思って、おにぎりを作っといたわよ。 はいっ」スッ 京太郎「ありがとうございます! 頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 豊音「お味噌汁もあるよー。 はいっ、どうぞー」 京太郎「美味い! 最高です!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 胡桃「……漬物……あるけど……」 京太郎「ぜひ頂きます!!」 玄「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」 トシ「二日間、ご苦労さん。 これ、バイト代だよ」スッ 京太郎「ありがとうございます」 玄「諭吉さんが5人見える……!」 トシ「一生懸命働いてくれたんだ。 それにこの後もどっか行くんだろ? これでしっかり食ってしっかり働くんだよ」 京太郎「トシさん……ありがとうございます!」 玄「うぐっ…… (罪悪感で胸が……)」 エイスリン「須賀クン! コレ、ワタシノメールアドレスデス!」スッ 豊音「須賀くん、私もー!」スッ 胡桃「……これ……私の……」スッ 京太郎「ど、どうも……」 塞「岩手に来ることなんて滅多にないでしょうけど、近くを寄ったら顔ぐらい出してね?」 シロ「……元気で……」 玄「はい! そちらもお元気で!」 玄(おもちも!) 京太郎「それではみなさん! さようなら!!」 玄「ありがとーございましたー!!」 トシ「風邪引んじゃないよー」 豊音「さよーならー!!」 エイスリン「Good Bye !」 胡桃「……さよなら」ボソッ シロ「じゃあねー……」 塞「お元気でー!」 ―――― ――― ―― ― ガタンゴトン 京太郎「二日間、お疲れ様でした。 玄さん」 玄「京太郎も! お疲れ様でした!」 玄「クタクタだけど、すっごく充実した気分だよ!」 京太郎「でしょうね」 玄「おもちを拝んで、触れて、ジャコス行って! それでお金も貰う! ホント最高だよー!」 京太郎「でしょうね」 玄「次は何処に?」 京太郎「東京です。 王者白糸台ですよ」 玄「ひゃー……ちょっと緊張するね……」 京太郎「とは言っても今日一日は移動に使いますから、ゆっくりしましょうよ」 玄「そうだね。 ……おもち談義の続きもしたいし!」 京太郎「おっ! そうですね! ……でっ。 【柔らかさ】の方はどうだったんですか?」 玄「いやーそれがさ! 意外なことに臼沢さんのおもちが――――」 ―――おもちマイスター玄とその弟子京太郎の至高を求める旅はまだ始まったばかり――― ―――この先、いかなるおもちに出会うのだろうか――― ―――二人の旅は、まだまだ終わらない――― ――続く 名前 コメント
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388042098/ ガチャ 京太郎「すいませんっ掃除当番で少し遅れました!………ってあれ……?」 尭深「………」ズズズ 京太郎「えっと…渋谷先輩だけですか…?」 尭深「…うん」ズズズ 京太郎「………今日部活休み…とかじゃないですよね……?」 尭深「…うん」 京太郎「で、ですよね!…みんな遅いですね……」 尭深「…うん」 京太郎「皆何か用事でもあるんですかね……」 尭深「………」 京太郎「…………」 京太郎(き、気まずい!………やっぱり渋谷先輩と話すのは少し苦手だなぁ…) 京太郎(顔はムチャクチャかわいいんだけどなぁ……それにおもちも……)チラッ 尭深「……須賀くん…」 京太郎「は、はい!!」ビクッ 京太郎(や、やべ……胸見てたのばれたか……?) 尭深「須賀くんもお茶………飲む……?」 京太郎「あ……お、お茶ですね!はい……っていいですよ!自分で入れますから!」 尭深「……須賀くんは私のお茶じゃ…いや……?」 京太郎「い、嫌なわけないじゃないですか!そうじゃなくて先輩に煎れてもらうなんて……って意味で…」 尭深「私が煎れたいだけ……だから……」 京太郎「で、でも………」 尭深「だめ……?」 京太郎「うっ…………」 京太郎「……………わかりました……じゃあお願いします…」 尭深「……うん」 尭深「はい………」コト 京太郎「あ、ありがとうございます!……凄いいい香りですね……もしかして茶葉変えました?」 尭深「うん……あたらしいの買ってみたの……」 京太郎「そうなんですか!じゃあ戴きますね」 尭深「どうぞ……」 京太郎「…………」ズズズ 尭深「……………どう…かな……?」 京太郎「………うん!凄く美味しいですよ!」 尭深「…!」パァァ 尭深「よかった………」ニコ 京太郎「っ!」 京太郎(か、かわいい……) 尭深「………?須賀くん?どうかしたの……?」 京太郎「…はっ!な、何でもないですよ!ハハハ…」 尭深「でもよかった……須賀くんに美味しいって言ってもらえて……」 京太郎「そ、そんな!俺こそこんな美味しいお茶が飲めて嬉しいですよ!!」 尭深「どうしても最初に須賀くんに飲んでもらいたかったんだ……」 京太郎「え………?」 尭深「……………あ…///」 京太郎「えっと………それh ガチャッ 淡「すいません!遅くなりました!決して追試験をうけてたわけじゃ………って、あれ?タカミとキョータローだけ?」 尭深「………」 京太郎「………」 淡「???……どうかしたの?二人とも黙りこんじゃって…?」 京太郎「な、なんでもねぇよ……あと先輩たちならまだ来てないぞ…」 淡「なんだぁ……慌ててきて損したよ……スミレったらホントに時間に厳しいんだもーん」 京太郎「…それより淡、お前また追試受けてたのか?」 淡「…ち、違うよ!私がそんなバカなはず無いじゃん!」 京太郎「はいはい、そうですねー あわいちゃんはお利口さんでちゅもんねー」 淡「むー!そうやってバカにしてー!大体キョータローだって馬鹿じゃん!」プンスコ 京太郎「おれはだれかさんと違って赤点とったりしないからな~」 淡「ムキーー!なんなのさっきから!麻雀弱いくせに!」 京太郎「ぐっ………お、俺はまだ始めたばっかりだから……」 淡「始めたばっかりっていってももう5ヶ月はたつじゃーん!私が始めてそのくらいの頃にはもっと打ててたもんねー!」 京太郎「う、うるせーペタンコ!お前の場合取った栄養が全部雀力に吸収されてるだけだろ!」 淡「…っ!そ、そやって胸ばっか見て!変態!!スケベ!!近寄らないで!!」 京太郎「心配せずともお前みたいなちっぱいには浴場しねーよ」 淡「なっ……!……う、うるさいうるさい!キョータローなんかこうしてやるー!」バッ ゴクゴク ブーーッ 京太郎「っうわぁぁあ!!きったね…!」 淡「あははは!ばーかばーか!」 京太郎「てめー!なにすんだこの……!」ダッ 淡「あははは!捕まえてみろー!」ダダダダ 京太郎「待てこのやろー!」ダダダダ 淡「またないよーだ!あはははh…あっ!」ガッ 京太郎「おわっ!」 ドスーン 淡「いたた………………っ!///」 京太郎「………………」ムニュ 淡「……………」 京太郎「わわわ!ご、ごめん!」バッ 淡「…………///」 京太郎「その……わ、わざとじゃないんだ……すまん …」 淡「べ、べつに…!私だって悪かったし……」 淡「それに……そんな悪いきはしなかったし……」ボソッ 京太郎「……え?」 淡「……!な、なんでもない!!私トイレいってくる!!」ダッ ガチャ 京太郎「お、おい!淡!」 京太郎「どうしたんだあいつ………って絶対俺のせいだよな……ハァ……」 尭深「………」ズズズ ガチャ 菫「すまない……クラスの用事で遅くなった……」 京太郎「あ、 弘世先輩……こんにちわ」ペコッ 菫「うむ……それよりさっき淡の奴が走ってでていったのは…」 京太郎「あ……じ、じつは………」 説明中--- 菫「ハァ………まったくお前らは何を考えてるんだ……」 京太郎「す、すみません……」 菫「別にイチャイチャするのは構わんが、そういうのは外でやってくれ…」 京太郎「え!?そんなイチャイチャだなんて!あいつとはそんなんじゃ無いですよ!」 京太郎「だいたいあいつが俺のことそんな風に見てるとは思えないし……」 菫「…………」 尭深「…………」 京太郎「……え?えっと……」 菫「ハァ……これは淡にも少し同情するな…」 尭深「………」コク 京太郎「え……?え?」 菫「あぁ、それと今日は照は休みだ……どうやら熱が出たらしい……」 京太郎「え!?大丈夫なんですか!」 菫「まぁそこまで大したことはないみたいなんだが……しかしどうやらあいつの家に今ちょうど親がいないらしくて1人らしいんだ」 京太郎「それは大変ですね…」 菫「そこでだ……須賀には照の家にいって様子を見てきてもらいたいんだ…」 京太郎「え!?おれがですか!?」 菫「あぁ…本当は私が行くべきなんだがもう大会も近いし我々レギュラーは抜けられなくてな……」 京太郎「で、でも!勝手にオンナノヒトの家に上がり込むのは……」 菫「大丈夫だ……照の了承はとってある……」 京太郎「で、ですが……」 菫「頼む須賀……お前にしかたのめないんだ……」 京太郎「う…………わ、分かりました……行きます…」 菫「ありがとう!じゃあこのプリントとノートのコピーも渡しといてくれ……あとこれがあいつの家の住所だ…」 須賀「わかりました、じゃあ行ってきますね!」 菫「頼んだ」 廊下---- 京太郎「えーっと…照さんの家は………うお、割りと遠いんだな……毎朝まよったりしてないのかな……」 淡「あ……キョータロー……」 京太郎「おお、淡か」 淡「どこいくの……?」 京太郎「ああ、照先輩のお見舞いに行くんだよ……」 淡「え……?なんで京太郎が…?」 京太郎「なんか大会前だからレギュラー陣は忙しいみたいでな……」 淡「…………」 京太郎「じゃ、俺はいくから……お前もはやく部室もどれよ」 淡「…………」ギュ 京太郎「え………?」 淡「わたしも……いく………」 京太郎「は?…でもお前…練習は……」 淡「私はスッゴク強いから大丈夫!なんたって高校百年生だし!」 京太郎「………でもなぁ………」 淡「お願い……キョータロー……」ギュ 京太郎「うっ………」 京太郎(ど、どうすればいいんだ……) 京太郎「よし淡!お前の家を教えてくれ!!てか連れてって!」 淡「えぇぇ!?な、なんで私の家……?」 京太郎「いいから!!」 淡「う、うん………」 淡「ここが私の家だよ」 京太郎「おぉ………これは………!」 京太郎(普通のマンションだ…) 淡「で……どうするの……?」 京太郎「そうだった!淡!今家に誰かいるか!?」 淡「え………今はだれもいないと思うけど……」 京太郎「よし入るぞ!」グイッ 淡「わわ…!引っ張らないでよ!」 ガチャ 京太郎「おぉ…ここが淡の家か……」 淡「うん………」 京太郎「淡の部屋はどこだ!?」 淡「え!?……………あそこの扉だけど……」 京太郎「お邪魔しまーす」ガチャ 淡「ちょっと!!ま、まって!!」 京太郎「おぉぉここが淡の部屋かぁ……割と片付いてるんだなぁ……」 淡「…………あんまり………見ないでよ…」 京太郎「じゃあ淡!ここ座って!!」ポンポン 淡「え………?ってそこ私のベッドじゃん!!」 京太郎「まぁまぁ」 淡「……………はいっ!これでいい?」スッ 京太郎「…………あわい……」グイッ 淡「きゃぁ!」ボスンッ 京太郎「……………」 淡「きょ、キョータロー……?」 京太郎「……………」スッ ペロッ 淡「ひゃぁ///きょ、キョータロー!なにやって……!」 京太郎「…………」ペロペロ 淡「ひにゃぁ///そ、首っ舐めちゃらめ………んっ!」 京太郎「はぁ…はぁ……あわいぃ……」モゾモゾ 淡「や、やめて……お願い……グスッ…」 京太郎「うぉおおおおぉぉ!!」ガバッ 淡「うっ……グスン……うぅ………恐いよぉキョータロー……やだよぉ……」ポロポロ 京太郎「……っ!」ピタッ 淡「ぐすっ……キョータローは…優しくないけど…優しくて…」 淡「頼りにならないけど…頼りになって……」 淡「かっこよくないけど………かっこよくて………ぐすん…」 淡「こんなキョータロー………やだよぉ……」ポロポロ 京太郎「…………あ、あわい………」 京太郎(しまった!泣かせてしまった……!お、俺はどうすれば……) 京太郎(そうだ!こんなときはお菓子を……!)ゴソゴソ 京太郎「淡……ごめんな………俺どうにかしてたよ……お菓子食うか?」スッ 淡「……グスン………うん……」ガサガサ 京太郎「これ一昨日出たばっかりの新作のチョコみたいだぞ!」 淡「……………」モグモグ 京太郎「どうだ……?」 淡「………美味しい……」モグモグ 京太郎「そ、そうか…!よかった!」 淡「……………」モグモグ 京太郎「……………」 淡「………ねぇキョータロー……」 京太郎「お、おう、なんだ……?」 淡「………どうして……こんなことしたの……?」 京太郎「そ、それは……だな………」 京太郎「愛し照」 淡「………え?」 京太郎「お前が好きなんだ……それでこんなことを……」 淡「……え?………なにいって…」 京太郎「愛してるぞ……淡……」 淡「……っ!///」 京太郎「でもホントごめんな怖い思いさせて………もうしないk 淡「わたしも!」 京太郎「……………?」 淡「わたしも……キョータローのこと好き……だもん……」 淡「さっきはちょっと怖かったから……でも京太郎に………その………されるの別に嫌じゃないよ……?」 京太郎「あ、あわい……」 淡「だから…………その………」モジモジ 淡「続き………してもいいよ……?///」 菫「たく……須賀のやつ遅すぎるだろ……淡もかえって来ないし………亦野は行方不明らしいし………」プルルル 菫「…あ、照か?須賀はまだそこにいるn……え?まだ来てない?」 菫「何を考えてるんだあいつら………!」ワナワナ 尭深「…………」ズズズ 淡「きょうたろー………」ギュ 須賀「淡………」ギュ 完